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Photoshopド定番チュートリアル

2022.02.28 Mon

カラーグリッチノイズを作る方法(ノイジーでグラフィカルなビジュアル)

作例制作:マルミヤン 編集:山口優

Photoshopでカラーのグリッチノイズを生成する方法を紹介。レトロ、ギーク系のデザインから「躍動感」や「最先端」をイメージさせるような案件まで対応する人気手法です。以前の記事「画像にグリッチノイズ風の効果をつける」の応用編となります。*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を一から手順通りに解説するHow to記事です。

■使用する機能「レイヤー効果」「長方形選択ツール」「ハーフトーンパターン」「描画モード」

1.写真に色ズレ風の効果をつける

まずは新規ファイルを[幅:1200ピクセル]、[高さ:1400ピクセル]、[解像度:350ピクセル/インチ]で作成したら、元となる写真を用意して配置する(図1)

図1

次にレイヤーパネルで元写真のレイヤーを前面に複製したら、複製した方のレイヤーを選択してレイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“レイヤー効果...”を選び、[チャンネル]のうち[R]のチェックを外して適用(図2)。移動ツールで画像を左方向に少しドラッグしてずらす(図3)

図2。チャンネル[R]のチェックを外す
図3

続いて、レイヤーパネルで元写真のレイヤーを選択し、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“レイヤー効果...”を選んで[チャンネル]のうち[G]と[B]のチェックを外して適用(図4)。移動ツールで画像を右下方向に少しドラッグしてずらす(図5)

図4。チャンネル[G]と[B]のチェックを外す
図5

2.デジタルノイズ風の効果をつける

ここからは、写真にデジタルノイズ風の効果をつけていく。まず、レイヤーパネルで元写真のレイヤーと複製した写真のレイヤーを両方とも選択し、optionキー(Macの場合。WindowsではAltキー)を押しながら、レイヤーメニュー→“レイヤーを結合”を実行する。最前面に結合したレイヤーが作成されるので、それを選択したら(図6)、長方形選択ツールで被写体の一部にかかるよう細い横長の選択範囲を作成する(図7)

図6。この時点のレイヤーの状態。元写真と複製した写真のレイヤーの前面に、ふたつを結合したレイヤーが生成される
図7

続いて選択範囲の内側にマウスポインターを合わせ、commandキー(Macの場合。WindowsではControlキー)を押しながらクリックしたままドラッグすると(図8)、選択範囲部分をずらすことができる(図9)

command+Dキーを押して選択を解除したあと、同様の手順で数箇所ずらしていく(図10)(図11)

図10
図11

3.走査線をあしらい画像に馴染ませる

ここからは、画像に走査線風のノイズを加えていく。まず、レイヤーパネルで最前面に新規レイヤーを作成したら、編集メニュー→“塗りつぶし...”を[内容:ホワイト]で実行して白く塗りつぶす。

次にツールパネルで[描画色]を黒、[背景色]を白に設定したあと、フィルターメニュー→“フィルターギャラリー...”を選び、[ハーフトーンパターン]を[サイズ:1]、[コントラスト:10]、[パターンタイプ:線]に変更(図12)。続いてエフェクトレイヤーを追加して[ノート用紙]を[画像のバランス:15]、[きめの度合い:15]、[レリーフ:20]で適用する(図13)。これで走査線風ノイズが作成できる(図14)

図12。[ハーフトーンパターン]を[サイズ:1]、[コントラスト:10]、[パターンタイプ:線]に設定する
図13。赤枠部分をクリックしてエフェクトレイヤーを追加し、[ノート用紙]を[画像のバランス:15]、[きめの度合い:15]、[レリーフ:20]に設定する
図14

あとは、レイヤーパネルで走査線のレイヤーを[描画モード:オーバーレイ]、[塗り:40%]に変更すればOK(図15)(図16)

図15。この時点のレイヤーの状態。走査線のレイヤーを[描画モード:オーバーレイ]、[塗り:40%]に変更する
図16
図16の拡大図。走査線の効果が画像になじんでいることがわかる

ここではさらに、文字要素などを配置して完成とした(図17)

図17。完成ビジュアル

以上、Photoshopでカラーグリッチノイズを生成する方法でした。

制作者プロフィール

MARUMIYAN(マルミヤン)
グラフィックデザイナー/イラストレーター
2007年より「マルミヤン」(Marumiyan)名義で、福岡を拠点に活動を開始。雑誌、広告、CDジャケット、パッケージ、アパレル、プロダクト、Webなど、様々な媒体で活動を行う。人物や植物、動物、建物など、様々なアイコンをグラフィカルに組み合わせ、洗練された作品作りを目指す。また “FOUR DIMENSIONS WORLD” をテーマとした作品も精力的に制作している。2008年「FUNKY802 digmeout」オーディション通過。https://marumiyan.com/
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