主にミニPCの分野で広く知られているGEEKOMは、近年ではAI処理に適した「AI PC」の展開でも注目を集めています。さらに2026年にはノートパソコン市場への正式参入も発表するなど、勢いのあるメーカーです。今回の記事では、2025年以降に発売・発表されたGEEKOMの注目製品をピックアップしました。
取り上げているのは、Ryzenを搭載したAIに強いミニPCの「GEEKOM A9 MAX」、Intel Coreプロセッサを搭載した幅広い用途に対応するミニPCの「GEEKOM IT15」、超軽量の設計が特徴的なノートPCの「GeekBook X16 Pro / X14 Pro」です。「CES 2026」での最新の発表なども含めながら、それぞれの特徴を見ていきましょう。
AI用途向けのフラッグシップ機「GEEKOM A9 MAX」
まず最初に紹介するのは「GEEKOM A9 MAX」です。非常に高いAI処理能力を備えているため、「GEEKOM AI PC A9 MAX」などと表記されていることもあります。
本記事の執筆時点での現行モデルは、2025年8月に登場し、CPUにAMD Ryzen AI 9 HX 370プロセッサ(12コア/24スレッド)を採用している製品です。Stable DiffusionやTopaz AIの実行なども含め、AIを利用する高負荷なタスクでもスムーズなパフォーマンスが実現されています。XDNA 2エンジンの搭載により、NPU単体で最大50 TOPS、システム全体で合計80 TOPSという高度なAI処理性能が魅力です。一般的な目安として、8~15 TOPSはエントリーレベル、15~40 TOPSがミドルレンジ、40 TOPS以上はプロ用途向けのハイエンドクラスと評価されます。
| GEEKOM AI PC A9 MAX ミニPC AMD Ryzen AI 9 HX 370 | |
| 本体サイズ | 135(幅)×132(高さ)×46.9(奥行)mm |
| 主なインターフェイス | USB Type-A×6(5基はUSB 3.2 Gen2 / 1基はUSB 2.0) USB Type-C×2(USB 4.0・1基はUSB PD対応) HDMI 2.1×2、Ethernet×2(2.5Gbps)、SDカードリーダー |
| ワイヤレス通信 | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
グラフィックスはAMD Radeon 890M、メモリ(DDR5)は最大128GB、ストレージは合計で最大8TBの積載が可能で、プリインストールOSはWindows 11 Proです。32GBメモリ+2TBストレージのモデルを171,900円(税込)で購入でき、2026年1月30日(金)まではWinterセールの5%オフも利用できます。
さらに注目なのは、「CES 2026」で次世代モデルの「A9 MAX 2026 Edition」が披露されたことです。AMD Ryzen AI 9 HX 465プロセッサを採用し、独自開発のIceblast 3.0冷却システムを搭載しています。具体的な一般販売開始日は未発表ですが、2026年の注目の1台です。
日常的な用途まで1台で幅広くこなせる「GEEKOM IT15」
続いて紹介するのは「GEEKOM IT15」です。現行モデルはCPUにIntel Core Ultra 9 285H(16コア/16スレッド)またはIntel Core Ultra 5 225H(14コア/14スレッド)を選択できます。「ミニでワークステーションを再定義」というキャッチコピーが印象的な製品です。
「IT15-U9-285H」モデルは、グラフィックスがIntel Arc XE-LPG+A140T、メモリ(DDR5)が最大64GB、ストレージが最大4TBで、Windows 11 Proがプリインストールされた状態で届きます。ManjaroやUbuntu、Android x86などのx86システムにも対応し、開発者やテクノロジー愛好家にも適したミニPCです。筐体には、スタイリッシュなマットブラックシャーシが採用されており、標準的なミドルタワーPCの1/80サイズとなるわずか0.46LのコンパクトなミニPCとなっています。
| GEEKOM AI PC IT15 ミニPC インテル CORE Ultra9-285H | |
| 本体サイズ | 135.5(幅)×115.5(高さ)×34.5(奥行)mm |
| 主なインターフェイス | USB Type-A×4(3基はUSB 3.2 Gen2 / 1基はUSB 2.0) USB Type-C×2(USB 4.0・USB PD対応) HDMI 2.0×2、Ethernet(2.5Gbps)、SDカードリーダー |
| ワイヤレス通信 | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
Intel Core Ultra 9 285HはEコア(Efficiency-cores)とPコア(Performance-cores)という2種類のコアで構成されたハイブリッドCPUです。「Intel Thread Director」が、どのタスクをどのコアに割り当てるべきかをリアルタイムに判断して振り分けています。このシステムによってパワーと効率性が両立されており、高負荷のゲーミングから日常的なWebブラウジングまで、幅広い用途を1台でこなしたいユーザーに適した製品です。
2026年はGEEKOMのノートPC「GeekBook」にも注目
GEEKOMは今後はノートPC市場への積極的な進出も予定しており、「CES 2026」の目玉として2機種のプレミアム超軽量ノートPCが展示されました。「GeekBook X16 Pro」および「GeekBook X14 Pro」で、アメリカをはじめ一部の国では取り扱いが開始されていますが、日本では現時点では未発売です。
いずれの機種もチタングレーの超薄型メタル筐体を採用しており、リフレッシュレート120Hzに対応する画面を備えています。16インチは2.5K解像度のIPSディスプレイ、14インチは2.8K解像度のOLEDディスプレイです。
CPUはIntel Core Ultra 9 185H(16コア/22スレッド)もしくはIntel Core Ultra 5 125H(14コア/18スレッド)、メモリは32GB(LPDDR5)、ストレージは最大2TBで、複雑なマルチタスクから高負荷なコンテンツ制作まで幅広く対応します。特に「GeekBook X14 Pro」のディスプレイは視覚的に鮮明で色再現性が高く、クリエイティブなプロも満足しやすい製品です。
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「CES 2026」では、次世代コンピューティングへの取り組みを示す2つの新型ノートPCも特別に先行公開されました。AMD Ryzen AI 9 HX 465プロセッサを搭載したAIクリエイター&ゲーマー向けの高性能ノートPCや、第3世代のIntel Core Ultra 7 365プロセッサを搭載した生産性重視のモデルです。これらの正式な製品名と発売時期も今後数カ月以内には発表予定で、2026年のGEEKOMは進化を続けるミニPCとともにノートPCにも期待が高まります。
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