三和物産株式会社は、ぬいぐるみ型のドライアイス入れ「ゆめだっこ」を開発したことを発表した。同社は、「つながりが実感できる 新たな別れのカタチをつくる」ことをミッションとして、葬祭用品の製造・販売を手掛けているメーカー。今回の「ゆめだっこ」は、幼い子供の最期に寄り添って優しく見送るためのアイテムとして開発されている。

人が亡くなって火葬をするまでの間には遺体の冷却が必要で、一般的にドライアイスが用いられることが多い。子どもの遺体の場合には腐敗の進行が早いことから、「できるだけ綺麗な顔を保ってあげたい」という葬儀社の心遣いにより、胸の上にドライアイスが置かれるという。

しかし、子どもの小さな体にドライアイスを乗せた様子は、遺族に「重そう」「冷たそう」といった感想も抱かせる。そこで三和物産株式会社は、葬儀社と遺族のどちらの思いにも応えられるドライアイス入れとして「ゆめだっこ」の開発に着手した。

この「ゆめだっこ」は、ぬいぐるみ内部にドライアイス入れ、腹部から冷気を伝える構造。ドライアイスに対して感じる「重さ」や「冷たさ」の印象を軽減しつつ、遺体の冷却という本来の目的も果たすことができる。

三和物産株式会社
URL：http://www.sanwa-bussan.co.jp/
2022/12/09