文房具好きとして知られる女優でモデルの三戸なつめさんと、東京の文房具店で“ときめき”を見つける「三戸なつめの東京文具さんぽ」。第10回は、大人なムード漂う街・銀座に位置する「ancora（アンコーラ）銀座本店」へ。

アンコーラは、文具メーカーの「プラス」と「セーラー万年筆」が共同で企画し、2021年3月にオープン。店内には万年筆やインクのカスタマイズができる工房を備え、自分らしさを詰め込んだ“世界でひとつ”だけのアイテムを作ることも可能です。

ancora銀座本店ってどんなスポット？
店舗での体験を通して、文具の楽しさや魅力に出会う

アンコーラの店舗は、銀座駅から徒歩3分とアクセスのいい場所に。白を基調とした上品な佇まいのショップです。店内に入ると、カラフルなインクボトルがずらりと並び、フォトスポットにもなっているそう。

ペンやインク……、オリジナルアイテムを多数取りそろえたお店の軸となっているのは、「カスタマイズ」と「ギフト」。自分でパーツを選んでカスタムできる万年筆やスケッチブック、インクブレンダーが希望に合わせて作る万年筆インクなど、その場で選ぶ楽しみを味わえるのも魅力的。自分はもちろん、大切な人に贈りたくなるようなギフト選びにも最適です。

ancora銀座本店の魅力その1
自分好みの1本に！カスタマイズ万年筆体験を楽しんで

店内で真っ先に目に入るのが「アンコーラ My万年筆」のコーナー。ペン先、蓋、蓋の栓、胴など5種類の樹脂パーツと3つの金属パーツをそれぞれ選び、自分だけの1本を作ることができます。現在は通常カラーのほか、限定でクリアカラーもラインナップ。限定品も合わせると、その組み合わせはなんと全部で150万通り以上だそう。

三戸さんも万年筆のカスタマイズに早速挑戦！パーツをトレイに並べてイメージを膨らませる三戸さん。「これは迷いますね…！ちょっと大人っぽくしたいかも」と3パターンの候補を作ってじっくり思案中。

悩まれる方がとても多いとので、店員さんと相談しながらカスタムすることもできます。2種類に絞り、実際に組み立ててもらうことに。「蓋を開けたときに胴と色が違うとテンションが上がりますね！」と、組み立てることで新たな発見も。

パーツが決定したら奥の工房で仕上げてもらいます。水色のキャップに白の大先、クリアパープルの胴という涼しげな一本が完成。万年筆の中に入れるインクカートリッジもセットになっていて、定番のブラック、ブルーブラック、ブルーの3色から1色セレクトできますよ。

スケッチブックをオーダーできる「アンコーラ Myスケッチブック」も人気のカスタマイズアイテム。こちらは、サイズや表紙のカラー、中紙にリングの色を選ぶことができます。

さらに、大人気のインクブレンダー石丸治さんによるインクブレンドイベントも、不定期で開催。完全予約制のため、開催日程や申し込み方法はショップのInstagramをチェックしてください！

ancora銀座本店の魅力その2
誕生石カラーの万年筆など、オリジナルアイテムも素敵

アンコーラ限定のオリジナルアイテムも要チェック。「誕生石×誕生花」シリーズは、月ごとの誕生石と誕生花をモチーフにした万年筆や宝石をイメージしたインクを展開中。一生愛用できる万年筆は誕生日プレゼントとしてもおすすめ。

ノートや手紙を彩るスタンプも人気のアイテム。インクや色鉛筆を使い、押したスタンプに色を塗って楽しまれる人が多いのだとか。インクの瓶に詰まった猫がとってもかわいいスタンプも販売していました。

5種類の白い袋と中に入れる色付きカードの組み合わせを選べるポチ袋。オリジナリティがあって、メッセージを入れてギフトに添えたり、お返しに使ったり……、重宝しそうなアイテムです。

ancora銀座本店の魅力その3
150種類以上の万年筆インクは、すべて試し書きできる！

店頭には、セーラー万年筆のインクが150種類以上そろい、そのすべてが試し書きできるんです。三戸さんも気になった3色をセレクト。「SHIKIORI-四季織-」シリーズの「藤姿」と雨音を表現した「ざあざあ」、「インク工房」シリーズの100色の中から「731」を選び、ガラスペンで試してみます。

「藤姿は“箱入り娘”って感じの色ですね。731はなんだか懐かしい感じ。学生時代にノートに書いていたペンの色を思い出します」と三戸さん。

「筆圧が強いのですが、ガラスペンは意外とガシガシ書けるし、インクが長持ちしていいですね！」と三戸さんも驚いた通り、ガラスペンは3分の1程度インクをつけると葉書1枚分くらいは書けるのだとか。

お店で販売されているガラスペンは、一部を除き、どれもアンコーラのために作られたというオリジナル品。ペンが欠けてしまったときには、直接作家さんに相談して修理が可能。一生ものとして愛用される方もいるようです。

万年筆のカスタムやインクの試し書きをたっぷり楽しんだ三戸さん。「店内の宝石みたいなインク瓶を見ているだけでもワクワクしますよね。入りやすいお店の雰囲気が、万年筆やインクに対する初心者のハードルを下げてくれます。スタッフさんもすごく親身に相談に乗ってくださって、お話ししながら楽しく選ぶことができました。カスタマイズで迷うのも楽しくて、友だちと一緒にまた来たいです。色鉛筆やスタンプなど、小さい子が好きそうなアイテムが豊富なので、親子で来るのも楽しそうですね」。

カスタム体験で万年筆やインクなどの文房具をより身近に感じ、新たな魅力を発見できるお店。特別なギフトを探しに、ぜひ訪れてみてくださいね。

「アンコーラ銀座本店」で三戸さんがセレクトしたアイテムは9月28日（水）に公開予定です。

おまけ♡ancora銀座本店の魅力あれこれ

DATA

店舗名	ancora（アンコーラ）銀座本店
住所	東京都中央区銀座6-4-8
アクセス	東京メトロ銀座駅から徒歩3分、JR有楽町駅から徒歩8分
問い合わせ先	03-6274-6522
公式サイト	https://www.ancora-shop.jp/