複数のビットマップやサウンドの品質を同じものに統一する場合、Flash CS3まではライブラリパネルからひとつひとつアイテムのプロパティを開いて設定しなければならなかった。これらはパブリッシュ設定で一括して設定できるが、1種類の値に統一しての適用になるうえ、スムージングのON／OFFなどコントロールできない項目もあった。そこで、Flash CS4から各種プロパティを一括変更できる機能が追加された【1】。

たとえば、ライブラリパネルでビットマップだけを選択した状態でプロパティを開くと、【2】のようなダイアログが表示される。このダイアログで、選択したアイテムのプロパティを一括して変更できる。これを応用すれば、複数のムービークリップにまとめてリンケージ名をつけたり、前述したスムージングの切り替えが可能になる。また、ビットマップとムービークリップのように、タイプの異なるアイテムを一緒に選択した状態でプロパティを開くと、それらのアイテムに共通するプロパティのみを変更できるようになっている【3】。

【1】Flash CS4では左図のようにライブラリパネルでムービークリップを選択し、
右クリックでポップアップメニューを表示させ、プロパティを選択すれば、プロパティを一括変更できる



【2】ビットマッププロパティのスムージングでは、
［スムージング：いいえ（またははい）］でチェックすると、
スムージングのON／OFFを一括で設定できる



【3】ビットマップとムービークリップを同時に選択すると、
図のようなダイアログが表示される