木曜。「しんみみぶくろ」シリーズ打ち合わせ。 | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
【サイトリニューアル!】新サイトはこちらMdNについて

木曜。「しんみみぶくろ」シリーズ打ち合わせ。

9:00 起床

少し寝坊をしてしまう。慌てていたので、今日もそうめんを食べない。

9:30 出社前、スーパーに立ち寄り

職場で食べる食材を買い込む。今日は引き続き低カロリーもの——おかゆと、うめぼし、バナナとお豆腐を買う。このスーパーは近所なので、頻繁に利用していて、精算の度にポイントカードをお渡ししているけれど、ポイントが何かの形で還元された記憶が、まだない。主婦ばりに利用していないと、何にもならないのかな……。

今日は雨降りだ。もう梅雨入りしたのかな、などと考えながらバスに乗る。途中からオシャレなおばあちゃんが乗ってきて、おっ、と気になって身につけているものをチェックする。素敵な帽子に、可愛いシャツ、足もスラッと細くて、ただものではない雰囲気。いいな、東京のおばあちゃんは……と田舎のおばあちゃん・通称「ばっぱちゃん」を思い出す。うちのばっぱちゃんなんて、グレーだのブラウンだのって保守的だもの。この間の祖母の日ならぬ母の日にプレゼントした素敵なカットソーやスカートは「浮いちゃうから」と敬遠されてしまった。
バスの中で書体も気になる。昔の丸ゴシック体だ。しかも、なぜか「ブザ」!?
バスの中で書体も気になる。昔の丸ゴシック体だ。しかも、なぜか「ブザ」!?
バスの出口で、フォントにはなっていない、昔の丸ゴシック体を見つける。そういえば「次は●●●●」と流れる電光掲示板のドットの文字って書体名があるのかな……と考えながら、バスを降りる。

10:30 出社。就業開始。

『マネジメント IV』(日経BP社)のカバー、表紙、本文を入稿までもっていくためのデータを作成します。昨日テキストをもらったばかりなのに、もう仕上げてしまう。誰にも誉められないけれど、ひとり得意気になる。催促されるのが苦手なので、本当はいつも前倒しで仕事を進めておきたいものです。

12:30 『幽霊学級』入稿データのチェック

「しんみみぶくろ」シリーズ『幽霊学級』(メディアファクトリー)カバーの入稿データを作成。祖父江さんにチェックをしていただく。調整をして、準備万端にする。

13:00 『フォントブック/和文基本書体編』完成!

毎日コミュニケーションズの小林さんが送ってくださった『フォントブック/和文基本書体編』がたくさん届く! スタッフ銘々に祖父江さんからプレゼント。しばし、みんなで楽しむ。コズフィッシュはみんな“文字好き”なので、みんなで自分のツボに入ったポイントを語らう。それを見ていたら、何だかとても幸せな気持ちになりました。
梱包を開ける祖父江さん
梱包を開ける祖父江さん
じっくりと読み入る安藤さん
じっくりと読み入る安藤さん
本が一冊出来上がるって、本当に嬉しいものです
本が一冊出来上がるって、本当に嬉しいものです

15:00 「しんみみぶくろ」シリーズ打ち合わせ

「しんみみぶくろ」シリーズ担当の メディアファクトリー・似田貝さんがいらっしゃいました。本文の仮データを受け取り、祖父江さんも含めて本文で使用するイラストの摺り合わせをする。
メディアファクトリーの似田貝さん
メディアファクトリーの似田貝さん
さてと、と似田貝さんが恐怖のスケジュール表をとりだす。なぜか目が霞んで、うまく文字が見えないが、翌週火曜日入稿と読み上げてもらう。……??? 本文が確定するのが月曜日で、そのデータをいただけるとして、その次の日に本文全ページ入稿? おっと、24時間ですべての作業を終わらせるんだ……。いやいや、さすがにそれは……。目が霞んでいたのではなく、信じられなくて見えなくなっていたことに気づく。ボンヤリしていると、祖父江さんがスケジュールの調整をお願いしてくださいました。のちの電話で、入稿日を少し延ばしていただけたとの朗報が届く。ほっとする。
スケジュールの相談はいつもドキドキです
スケジュールの相談はいつもドキドキです

17:00 『マネジメント IV』修正作業

『マネジメント IV』の本文に修正の朱字が入る。すぐに修正してファックスでお送りする。修正箇所が少ない場合は、修正後、ファックスですぐにお送りして確認してもらうのが、いつものやり方です。無事、文字校のオッケーが出て、印刷所宛にデータを送付する。
文字校正をファックスで送る
文字校正をファックスで送る

18:00 極秘業務について打ち合わせ

進行中の極秘業務について、作業に取りかかる前に、祖父江さんと打ち合わせをする。中身についてはすんなりと決まったので、そのまましばらく祖父江さんと雑談に入る。お題は「今の子どもって……」。ゆとり教育やら塾やら、とにかく毎日大忙しの子供の不憫さについて話しました。

「今ってさ、個人情報保護法なんて言って、家庭環境も秘密だし、家庭訪問もないんだよ」と祖父江さん。「なんだか寂しいですね」「子供のころは勉強したくない子はしなくてもいいじゃんね」「ところで祖父江さんって、学校のお勉強はできる子だったのですか」「ぜーんぜん。テストなんて20点、30点当たり前だったよー」「意外ですね! 祖父江さんの子供の頃、見てみたいす」「でもね、なぜか知能指数は164あったの」「“ちのうしすう”? なんですか、それ」「IQみたいなものじゃない?」「ぎゃーん、それって海外だと飛び級とかする……」「いやいや、勉強なんて関係なくて、勘が少しいいだけでしょ」「いや、それは……???」祖父江さんの幼少時代を想像する。

19:00 極秘業務に着手

極秘業務の具体的なデザイン作業に取りかかる。4年後の刊行に思いを馳せる。
すみません。極秘業務ですので、モザイクかけました
すみません。極秘業務ですので、モザイクかけました

20:00 『幽霊学級』カバー、データ入稿完了

メディアファクトリーのアルバイトの方が、「しんみみぶくろ」シリーズ『幽霊学級』カバーの入稿データを受け取りにいらっしゃる。「よろしくお願いします」とお渡しする。

22:00 退社

極秘業務が一段落。「今日は、ここまで!」と決める。今日は他に誰もいない。ときどきこんな日もあったりします。
誰もいないがらんとしたオフィス
誰もいないがらんとしたオフィス
オフィスにかかっている時計。写真ではわからないのですが、6を示す部分がいつもブラブラしています
オフィスにかかっている時計。写真ではわからないのですが、6を示す部分がいつもブラブラしています

22:30 本屋さんに寄り道

本屋さんに寄り、小林聡美さんの『マダム小林の優雅な生活』(幻冬舎)と川上弘美さんの『大好きな本 川上弘美書評集』(朝日新聞社)を購入する。著者のおふたりは本の中でしか知らないけれど、書かれる言葉はどちらも抵抗なく受け入れられる。うきうきして店を出る。健康のため、少し遠くのバス停まで歩く。
本日購入した本2冊。読むべき本がある幸せをかみしめる
本日購入した本2冊。読むべき本がある幸せをかみしめる

23:40 帰宅

風呂にお湯をためる。今日は購入した本があるので、ほくほくしている。川上弘美さんの『大好きな本』を先に読もうと決める。これは川上さんが過去約10年間にわたって書いた書評集だ。自分が読んだことのある本の書評から、かいつまんで読み始める。

川上さんの言葉は、まぁるい。なんというか丸くてフワフワしているのに、男前だ。かっこいいといつも感じる。音やキレイな言葉に引き込まれてしまうのだ。去年、川上弘美さんの『東京日記2 ほかに踊りを知らない。』(平凡社)をお手伝いさせていただいたときに、ゲラに川上さんの直筆の修正が入っていたことがあった。修正が入って、うっとりしたのは初めてだった。

25:30 ピラティス

ずいぶん長くお風呂に入っていました。時間を見て、ビックリする。今日は、寝る前にもうひとつやらなければならないことがある。忙しさのピークを越えて、すっかり運動不足になった体はポッチャポッチャしている。見て見ぬフリをしてきたが、ようやく直視すると大変なことになっています。焦って「ピラティス」というストレッチをDVDで始めることに……。やってみると、いたる箇所の筋肉が伸びて気持ちがいい。このDVD、全身使えるように構成されている。うまくできてるなー。
デザイナーは運動不足になりがち。定期的に運動をしなくては……
デザイナーは運動不足になりがち。定期的に運動をしなくては……

26:20 就寝

twitter facebook このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
【サイトリニューアル!】新サイトはこちらMdNについて

この連載のすべての記事

アクセスランキング

8.30-9.5

MdN BOOKS|デザインの本

Pick upコンテンツ

現在