ACアダプタを4個も接続できる、それなのにコンパクトな電源タップ
~エレコム「hexa」レビュー
TEXT:山口真弘(ITライター)
市販されている電源タップで人気が高いのは、ACアダプタを接続しやすいよう、口と口の間隔を広めに取ったモデルです。通常の電源タップにACアダプタを差し込むと、その大柄なボディが隣の差込口を隠して使えなくなってしまうことがよくありますが、口と口の間が広く取られていれば、そうした問題も起こりません。
しかしその弊害として、電源タップ自体のボディサイズが大きくなってしまう欠点があります。本体が4個口しかないのに、タップ本体の長さが30cm近くにも及ぼうかという、巨大な製品もあるほどです。電源タップは床に置くことが多いため、あまり大きいとかさばるだけでなく、踏んだりして破損させる危険も高くなります。
その点、今回紹介する「hexa」は、全長ほんの15cm弱という小柄なボディながら、4つものACアダプタを接続できるというすぐれた製品です。
なぜそんなに多くのACアダプタを接続できるのでしょうか。その秘密は、差込口が個別に回転する設計にあります。それぞれの差込口を異なる方向に向けられるため、隣の口と干渉することなく、ACアダプタを取り付けられるというわけです。
その点、この「hexa」は、本体の小型化にこだわっており、ACアダプタを4個取り付けると、タップ本体が覆い隠されて見えなくなってしまうほどです。これならば、ACアダプタを接続していない場合に、部屋の片隅に転がっていても目立ちにくく、片付けるのも容易というわけです。
最近は、乱雑なケーブルを室内でなるべく目立たせないために、ケーブルを電源タップごと入れて隠してしまえるケーブルボックスも多数市販されていますが、ボディが小柄な本製品であれば、サイズがネックになって収納できないこともないでしょう。
このほかにも本製品は、トラッキング火災の防止に有効な絶縁キャップや、壁面コンセントに差し込んだ際も邪魔になりにくいL字プラグの採用など、細部へのこだわりも相当なものです。
ちなみにこの製品、メーカーの標準価格は税込で3,812円とちょっとお高めなのですが、Amazonなどの通販サイトでは2,000円を切るリーズナブルな価格で販売されています。ふだん電源タップは見た目や機能性よりも値段で決めているという人にこそ、ここぞという場所でぜひ使ってみてほしい製品です。
実売価格:1,740円
発売元:エレコム
Amazon:https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07B447GXJ/mdndi-22/
山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn
2018.08.07 Tue