ダブルタップも間違えない、六角形の断面で転がらない第2世代Apple Pencil用カバー
~日本トラストテクノロジー「Pencil Barrier2」レビュー
TEXT:山口真弘(ITライター)
最近まで選択肢が非常に乏しかった、第2世代Apple Pencil用の保護カバーですが、ここ2ヶ月ほどで急激に製品が増え、海外メーカーの製品だけでなく、国内メーカーが企画した製品もみられるようになってきました。今回紹介する「Pencil Barrier2」(ペンシルバリア2)もそのひとつです。
日本トラストテクノロジーが販売するこの製品、本稿でこれまで紹介した2つの製品(FRTMA Apple PencilシリコンケースとAHAStyle「JPPT65」)と大きく異なるのは、握った時に人差し指の触れる位置が、完全に空いた構造になっていることです。この開口部分が人差し指にきちんと触れるように握ることで、第2世代Apple Pencilの機能のひとつである、ダブルタップでのツールの切り替えも確実に行えるというわけです。
その点本製品は、ダブルタップに反応する部分に穴を開けることで、握っている面がすぐに把握でき、直感的な操作を可能にしています。また穴の背面、中指に触れる位置には凹凸の加工が施されており、握った状態で滑りにくいのも利点です。キズからの保護に加え、グリップ感の向上も目的であれば、ベストの製品と言えるのではないでしょうか。
素材のシリコンは、他の製品に比べるとやや厚めですが、前述のようにダブルタップをする部分には穴が空いていますので、操作性には何ら影響しません。iPad Pro側面への吸着力は弱くなってもおかしくないのですが、ちょうどその面だけはシリコンが薄くなっており、こちらも試した限りでは影響はないようです。
このように、ざっと使ってみた限り、第2世代Apple Pencilの機能や特徴を、よく把握して設計されている印象です。
ところで本製品は、先端部に取り付けるキャップが同梱されています。未使用中にこれをかぶせておくことにより、バッグの中でもペン先を保護できるというわけです。
ただしこのキャップ、取り外したあと本体にくっつけておけるギミックもなく、また本体側と違ってストラップもつけられないので、紛失しやすいのが難点です。持ち歩き時に脱落する確率もかなり高く、気がついたらペン先がむき出しになっていて、キャップを探し回る羽目になることもしばしばです。
特にバッグの中に入れていると、ほかの荷物とこすれ合って外れがちな傾向がありますので、最初からキャップをつけずに運用するのもひとつの方法でしょう。確かにペン先が保護できるのはよいことなのですが、これだけはマイナスという印象です。
製品名:Pencil Barrier2
実売価格:980円
発売元:日本トラストテクノロジー
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B07N7GYWHT
2019.04.23 Tue