2020年04月07日
TEXT:山口真弘(ITライター)
ベッドサイドでタブレットを使ったり、本を読んだり、軽食を取ったりする人にとっては、ベッドの横にテーブルがあると、何かと重宝するものです。
とはいえ、本格的なサイドテーブルを用意するとなると、ベッド周りを片付けて置き場所を開けなくてはいけませんし、また設置してみると意外と邪魔になったりするものです。体調不良による寝たきり生活であくまで一時的な利用にとどまるのであれば、そこまでの手間とコストをかけるのはためらわれるでしょう。
こうした場合にぴったりなのが、今回紹介するエレコムの「充電対応ベッドサイドスタンド」です。
製品パッケージ。この箱は持ち運びのために残しておくと重宝します
パーツ一式。本体にあたるトレイと、それを支える2本のL字状の支柱で構成されます
トレイにはタブレットなどを立てる溝があります。周囲には転落防止のガードも装備
L字のアーム。ベッドの高さに合った辺を選んでトレイに差し込みます
これはベッドのマットレスの下にアームを挟み込み、ベッドと同じ高さに増設する簡易テーブルです。これならば、足元まで占有する本格的なサイドテーブルを用意することなく、ベッドサイドに小物の置き場所を設けることができます。
構造は非常にシンプルで、本体に相当するプラスチックのトレイと、2本のアームが同梱されています。アームの一端はトレイに、もう一端はマットレスの下に差し込んで使用します。単体では自立できず、マットレスの重さによって支える仕組みです。
アームはL字型で、長短を入れ替えられるので、マットレスの高さに合わせて交換して使えます。アームはスチール製ゆえ、強度も十分です。
L字アームの長い側を縦、短い側を横(マットレス下に挟み込む側)に取り付けた状態
L字アームの短い側を縦、長い側を横(マットレス下に挟み込む側)に取り付けた状態
トレイには溝が設けられており、タブレットやスマホを立てることができます。ここに立て掛けておけば、メールやSMSなどの通知にはすぐに気づきますし、また動画鑑賞にもぴったりです。溝には穴が空いており、充電ケーブルを下から通すこともできます。
また、トレイの周囲には約2cmほどのガードがあり、置いたモノが落下しにくい構造になっています。トレイ自体に穴が空いているので、飲み物などをこぼすとそこから漏れてしまいますが、ガードがあるおかげで、グラスやカップごと落下させる事故は防げます。見た目はシンプルながら、随所にさまざまな工夫がこらされた製品であることがわかります。
溝の横幅は約25cm、厚みは約1.2cm。4~11型のスマホやタブレットを立てることができます。ベッドに横になったままでの動画鑑賞などにも役立ちます
トレイの下から充電ケーブルを通します。3箇所に大きく空いた穴からコネクタも通せます
スマホを立てた状態。過剰に厚みがあるケースを使っていると立てにくいかもしれません
本製品は、普段遣いはもちろんのこと、体調不良などでベッドで寝たきりになった場合も、薬を広げたり、飲み物を置いたりと、さまざまな用途で活躍します。床の上に置くサイドテーブルと違って、足元の空間が空いたままになるのは、見た目の上でも大きなメリットです。
本製品のアームを上からきちんと押さえつけられるだけの重量がマットレスにあることが条件となりますが、ひとつ持っておくと、何かと重宝するアイテムです。取り付けや取り外しも自由自在なので、出張や小旅行にも役立ちます(それゆえパッケージは輸送用に残しておくことをおすすめします)。
実際の使用例。トレイ溝に空いた穴からケーブルを通してスマホを充電できます
横から見たところ。L字アームがマットレスの下に差し込まれているのが分かります
マイナスポイントがあるとすれば、ベッド横にほぼ隙間なくピッタリと取り付ける構造ゆえ、めくった布団が当たりやすいことです。特に、ベッドの両側に端が垂れ下がるほど幅が広い布団を使っている場合は、トレイの上に乗せたモノを、うっかりなぎ払ってしまいかねません。
こうしたことから、食べ終えたら食器はきちんと片付ける、ペットボトルを置く時は毎回きちんとキャップを閉めるなど、万一の場合に備えた対策は必要と言えそうです。
製品名:TB-DSCHBEDWH
実売価格:2,382円
発売元:エレコム
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B07RGTL273/
[筆者プロフィール]
山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn
2020.04.07 Tue