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ITライター・山口真弘の気になるグッズラボ

2020.10.06 Tue

レンタカーやカーシェアで役立つ、着脱自在のルームミラー型ドライブレコーダー

~PAPAGO「GoSafe 372V3」レビュー

2020年10月06日
TEXT:山口真弘(ITライター)

仕事かプライベートかを問わず、レンタカーやカーシェアを定期的に利用する人は多いでしょう。特に最近は、新型コロナウイルスの影響で、電車やバスなどが利用できる区間であっても、敢えて車を使っている人は少なくないはずです。

もっとも、これらレンタカーやカーシェアで貸し出される車は、ドライブレコーダーを搭載していないことがほとんどです。これらが普通にある環境に慣れてしまっていて、ないと不安に感じる人もいるはずです。

こうした場合にぴったりなのが、ルームミラーに取り付けが可能な、後付け式のドライブレコーダーです。いくつかの製品が市販されていますが、今回はPAPAGOの「GoSafe 372V3」を例に、その使い方を紹介します。

製品本体。外見はよくある曲面タイプのワイドミラーです

製品本体。外見はよくある曲面タイプのワイドミラーです

裏面にクリップが付いており、ルームミラーに上下から挟んで取り付けます

裏面にクリップが付いており、ルームミラーに上下から挟んで取り付けます

同梱品一覧。日本語の説明書はもちろん、ステッカーに至るまで付属品は充実しています。microSDは32GBが付属します

同梱品一覧。日本語の説明書はもちろん、ステッカーに至るまで付属品は充実しています。microSDは32GBが付属します

本製品は、一般的なルームミラーよりも左右の幅が広くなっており、その飛び出た部分にカメラが搭載されています。カメラはボールジョイント式で、根元から角度を変えられるようになっており、適切な方向に向けることができます。

これをルームミラーにクリップで取り付け、ボディにあるカードスロットにmicroSDを差し込んでおけば、走行中に録画が可能になるというわけです。エンジンのON/OFFに連動して録画開始/停止を自動的に行なってくれるので、運転のたびに何か操作を行う必要もありません。

電源はシガーソケットから取りますので、配線も簡単です。わざわざカー用品店などに作業を依頼するまでもなく、また取り外しも非常に簡単です。それゆえ、レンタカーやカーシェアでの、一時利用には非常に向いています。

裏面には350万画素のカメラが搭載されています。広角135°と画角の広さはかなりのもの

裏面には350万画素のカメラが搭載されています。広角135°と画角の広さはかなりのもの

ボールジョイント式で方向は上下左右に自由に変更できます

ボールジョイント式で方向は上下左右に自由に変更できます

車の外から見たところ。通常のミラーに重ねるように装着しているのが分かります

車の外から見たところ。通常のミラーに重ねるように装着しているのが分かります

カメラは進行方向を向くよう、内蔵のディスプレイを見ながら画角を調整します

カメラは進行方向を向くよう、内蔵のディスプレイを見ながら画角を調整します

動画は、運転中は常時録画されており、microSDがいっぱいになると古いものから上書きされる方式です。それゆえカードは常時満タンに近い状態ですが、日々内容は入れ替わっています。

microSDは市販のものがそのまま使えます。長期間保存したければ大容量のカードに交換すればよいのですが、最大64GBということで、標準(32GB)の倍が上限なのは少々残念です。

本製品は、ミラー内に4.5型のディスプレイが埋め込まれており、ミラー右下にあるボタンを使って、録画内容を確認できます。フォーマットは基本的なMP4形式ですので、カードリーダー経由でPCに移して再生することもできます。

見た目は一般的な曲面型ワイドミラーですが、4.5型のディスプレイが内蔵されています

見た目は一般的な曲面型ワイドミラーですが、4.5型のディスプレイが内蔵されています

内蔵ディスプレイは録画データや各種情報を表示できます。操作は右下ボタンで行います

内蔵ディスプレイは録画データや各種情報を表示できます。操作は右下ボタンで行います

録画データは内蔵ディスプレイのほか、microSD経由でPCなどでも閲覧できます

録画データは内蔵ディスプレイのほか、microSD経由でPCなどでも閲覧できます

手動録画や写真撮影にも対応しています。フォルダは通常時とは別に保存されます

手動録画や写真撮影にも対応しています。フォルダは通常時とは別に保存されます

解像度はフルHD/30FPS、720P/60FPSもしくは30FPSから選択できます

解像度はフルHD/30FPS、720P/60FPSもしくは30FPSから選択できます

速度制限やドライバー疲労、ライト点灯忘れなどの警告機能が付属します

速度制限やドライバー疲労、ライト点灯忘れなどの警告機能が付属します

このほか備わっている機能としては、手動録画、静止画撮影といった一般的な録画関連のメニューのほか、沿道の速度表示を読み取って速度超過の警告を表示する機能や、同じく車線の逸脱を警告する機能もあります。ドライバーの疲労警告(デフォルトでは2時間)、またライト点灯忘れ警告などの機能もあります。

またオプションと連携することで、動体検知やタイムラプスなど、防犯検知にまつわる機能も利用できます。レンタカーやカーシェアでの一時利用ではなく、マイカーで常時利用するのであれば、こうした機能を試してみてもいいかもしれません。

なお録画できるのはあくまで前方だけで、車後方の録画には対応しません。ルームミラーに取り付けて前方を監視するという構造からして当然なのですが、一般的なドライブレコーダーを買うか、それとも取付工事不要な本製品で済ませるかを悩んでいる場合、あらかじめ把握しておきたいポイントです。

実際の映像。広角135°と画角は広く、またフルHDということもあって鮮明に写ります。ちなみにフルHD/30FPS時で、約6時間分の撮影が可能です(付属の32GBカード使用時)

実際の映像。広角135°と画角は広く、またフルHDということもあって鮮明に写ります。ちなみにフルHD/30FPS時で、約6時間分の撮影が可能です(付属の32GBカード使用時)

筆者はこれまで3ヶ月ほど使っていますが、エンジンのON/OFFに合わせて自動的に録画してくれるので、非常にお手軽です。真夏の直射日光下をものともせず、この夏を不具合なく乗り切れたことからも、耐久性も一定の信頼が置けそうです。

多少気になるのは、microSDを取り出すためには毎回本体をルームミラーから外さなくてはならず、その結果としてルームミラーの角度を毎回調整しなくてはいけなくなることです。装着したまま取り出さないのであれば問題はないのですが、PCでこまめにチェックしたいユーザーは、やや気になるかもしれません。

一時は社会問題になった「煽り運転」は、最近は報じられる機会は減りましたが、ドライブレコーダーがない環境では、トラブルに発展しやすいことに変わりはありません。レンタカーやカーシェアを使う機会が多い人は、安心して運転するために、こうした製品で自衛してもよいのではないでしょうか。

製品名:GoSafe 372V3
実売価格:10,908円
発売元:Papago
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B082V44MWG/

[筆者プロフィール]
山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn

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