本、ポスター、パッケージ、映像作品、Webなど、魅力的な最新のデザインを毎週ダイジェストでお届け。今回は、書籍カバー『ビハインド・ザ・ホラー／リー・メラー』、CDジャケット『NEBULA／fox capture plan』、商品パッケージ『UVセラムリキッドファンデーション／& WOLF』を紹介します。

書籍カバー／リー・メラー著、五十嵐加奈子訳『ビハインド・ザ・ホラー』

●Designer：大倉真一郎
●Illustrator：ヒグチユウコ
2021
青土社

映画の背後に潜む戦慄のストーリーを描き出す『ビハインド・ザ・ホラー』。「サイコ」「エクソシスト」「羊たちの沈黙」など、大ヒットしたホラー映画の多くは、実際にあった犯罪や心霊現象にインスパイアされ製作されていた……。装丁はブックデザイナーの大倉真一郎、装画は画家のヒグチユウコが手掛けている。黒と赤のコントラストが織りなすゴシック感、バラバラに並ぶタイトル文字、リアルな描写のイラストが浮き立ち、恐怖感を煽るようなカバーとなっている。

CDジャケット／fox capture plan『NEBULA』

●Art Director＋Designer：Yuji Kamiyama
2021
Playwright［ディスクユニオン］

今年活動10周年を迎える、現代版ジャズロック・ピアノトリオのfox capture plan。2021年5月にはキャリア初となるコンセプトアルバム『NEBULA』をリリース。3人それぞれが楽曲を持ち寄り完成させた15曲が収録されている。点描画・砂絵のようなアートワークは、アートディレクション、デザインをYuji Kamiyamaが担当。タイトルのNEBULA＝星雲をあらわすように星々が散りばめられ、物語のワンシーンのような壮大で幻想的なジャケットだ。

商品パッケージ／& WOLF『UVセラムリキッドファンデーション』

●制作：シロク
2021
シロク

「& WOLF」より、UVカット機能をプラスした『UVセラムリキッドファンデーション』が新登場。美容成分全22種類を配合するなど、女性の肌をいたわる処方に。ブランドのコンセプトは、名前の由来でもある「Between and the dog and the wolf.」。働く女性にとってもうひと踏ん張りの時間である17時を指し、「忙しくて見過ごしているモノに気付いてほしい」という思いから、同社のオフィスから撮影した夕方17時の空を全商品のパッケージに使用している。