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Photoshopド定番チュートリアル

2021.06.07 Mon2022.09.15 Thu

画像にグリッチノイズ風の効果をつける

作例制作:マルミヤン 編集:山口優

Photoshopで画像を「グリッチノイズ」風に演出する方法をご紹介。グラフィックのアクセント、Web、動画系に相性が良く、レトロからSF系のデザインまで多様な場面で活用されている人気手法です。手順はいくつかありますが、ここでは、ハーフトーンパターン、指先ツールを利用した方法を解説。*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を一から手順通りに解説するHow to記事です。

■使用する機能「レイヤー効果」「ハーフトーンパターン」「指先ツール」

1.元写真に文字要素を配置する

グリッチノイズ風の効果をつけたい要素は、最初にすべてをレイアウトして1枚のレイヤーにまとめておく。

ここではまず、ベースになる写真を開いたあと(図1)、横書き文字ツールでテキストを入力し、文字パネルでフォントサイズや文字間のカーニングなどを調整。移動ツールでそれをドラッグしてレイアウトしたあと、レイヤーメニュー→“画像を統合”を実行して「背景」レイヤーにまとめておいた(図2)

図1
図2。文字をレイアウトしたら、レイヤーメニュー→“画像を統合”でレイヤーを一つにまとめておく

2.画像に色ズレ風の効果をつける

レイヤーパネルで元写真のレイヤー(ここでは「背景」レイヤー)を選択したら、イメージメニュー→“色調補正”→“色相・彩度...”を[彩度:ー100]で適用(図3)。これで写真の色味が失われて白黒写真になる(図4)

図3。[彩度:ー100]
図4

次に、レイヤーメニュー→“レイヤーを複製...”を実行したら、レイヤーパネルで複製した方のレイヤーのレイヤーサムネールをダブルクリックして「レイヤースタイル」を表示。[レイヤー効果]の[チャンネル]のうち[R]のチェックを外して適用する(図5)

図5。チャンネル[R]のチェックを外す

続いて移動ツールでドラッグしてこのレイヤーを少しずらし、色ズレ風の効果をつける(図6)

図6。画像に色ズレを演出

3.走査線風のノイズを作成

次に最前面に新規レイヤーを作成したら、編集メニュー→“塗りつぶし...”を[内容:ホワイト]で実行して白く塗りつぶす。続いてツールパネルで[描画色]を黒、[背景色]を白に設定したら(図7)、フィルターメニュー→“フィルターギャラリー...”を選び、[ハーフトーンパターン]を[サイズ:1]、[コントラスト:0]、[パターンタイプ:線]に変更して適用する(図8)

図7
図8。[ハーフトーンパターン]を選択。[サイズ:1][コントラスト:0][パターンタイプ:線]

これで古いブラウン管テレビに見られた走査線風のノイズが作成できる(図9)

図9。古いテレビの走査線風のノイズが完成。この素材を写真に加工する

4.グリッチノイズ風の効果をつける

レイヤーパネルでこの走査線風ノイズのレイヤーを[描画モード:オーバーレイ]、[不透明度:30%]に変更してなじませたら、レイヤーメニュー→“画像を統合”を実行する(図10)

図10

さらに、フィルターメニュー→“ノイズ”→“ノイズを加える...”を[量:7%]、[分布方法:ガウス分布]に設定してOKをクリック(図11)

図11。[量:7%][分布方法:ガウス分布]

最後に指先ツールを選び、オプションバーで[強さ:3%]に変更したあと、画面上を部分的にドラッグしてグリッチノイズ風の効果をつけていけば完成(図12)(図13)

 

図12。指先ツールの適用前後を示した画像の拡大図。上が適用前、下が適用後。モニターのバグのようなグリッチノイズ風の効果を適宜加える
図13。完成ビジュアル

制作者プロフィール

MARUMIYAN(マルミヤン)
グラフィックデザイナー/イラストレーター
2007年より「マルミヤン」(Marumiyan)名義で、福岡を拠点に活動を開始。雑誌、広告、CDジャケット、パッケージ、アパレル、プロダクト、Webなど、様々な媒体で活動を行う。人物や植物、動物、建物など、様々なアイコンをグラフィカルに組み合わせ、洗練された作品作りを目指す。また “FOUR DIMENSIONS WORLD” をテーマとした作品も精力的に制作している。2008年「FUNKY802 digmeout」オーディション通過。https://marumiyan.com/
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