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「ロンドンの気になるデザインマガジン『grafik』
──グラフィックデザインを愛する人のための1冊」

2008年6月5日

TEXT:蜂賀 亨
(クリエイティブディレクター/エディター)



世界には多くのデザイン誌があるが、今回はロンドンのデザイン誌『grafik』を紹介しよう。

『grafik』はデザインジャーナリズム誌としてスイスのデザイン出版社Graphisが発行していた「Graphis International」が、2003年のリニューアルにあわせてタイトルを『grafik』と変えたもの。その後2005年には諸事情によって休刊になりかけたところを当時の編集スタッフが版権を購入し、現在はインディペンデント出版社として大手出版社やタイアップなどに頼ることなく、編集部ならではの世界的に良質なグラフィックデザインを紹介しているデザイン誌となっている。

内容はサブタイトルに「We Love Graphic Design」とあるように、注目のグラフィックデザイナーのインタビューや作品紹介、デザインイベント情報、デザイン書のレビューなど、グラフィックデザインに関するさまざまな情報が毎月ピックアップされている。編集部がロンドンにあるためイギリスを中心としたグラフィックデザインの最新情報が多く、デザイナーのホームページアドレスなども掲載されているので、ロンドンのデザイン情報に興味がある人にとっては、いつも新鮮な情報が入手可能だ。

また、同誌の特長として、リニューアル創刊時ロンドンの有名なデザイン事務所Made Thougthによる計算された少し大振りな感じのレイアウト(現在は別のデザイナーがレイアウトをしている)や、グラフィックデザイン的視点から捉えたファッション特集など他の雑誌にはない編集スタイルがあげられるだろう。一度ロンドンの編集部を訪ねた時にはインディペンデント出版社らしく、コンパクトなスペースで2人の女性が迎えてくれた。デザイン誌の編集長、副編集長がともに女性というのも珍しいが、デザインについて真剣なまなざしで話を聞かせてくれた。まさに、グラフィックデザインを愛している人のための1冊といってもいいだろう。


『grafik』
(左から)『grafik 107』:事実上『grafik』の創刊号。『grafik 150』:150号を記念して表紙すべてをシルクスクリーンで印刷。表紙の色が1冊1冊それぞれ違っている。『grafik 155』:昨年までは特集するデザイナーの顔を表紙でアップに。この号の特集はYorgo Tloupas。『grafik 161』:最新号。デザイナーがMatilda Saxowになり表紙のフォーマットデザインも変化した。中ページレイアウトもとてもシンプル。下の小さな本は150号を記念してつくられたミニ書籍『grafik 150』。grafikがセレクトした150名の世界の有名デザイナーたちを紹介。それぞれ自分に影響を与えたイメージをピックアップしてコメントしている。grafikらしく、トリはPeter Savilleだ



蜂賀氏近影

[筆者プロフィール]
はちが・とおる●クリエイティブディレクター/エディター。ピエブックスを経て、クリエイターマガジン『+81』を企画/創刊させて11号まで編集長。その後ガスプロジェクトにあわせて、書籍「GAS BOOK」シリーズ、雑誌『Atmospehre』編集長などを担当。現在はフリーとしてグラフィックデザインを中心に企画/ディレクションなどで活動中。
http://www.hachiga.com/






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