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「大きな存在感を示す小さなアプリケーション、ウィジェット」(後編) - MdN Design Interactive

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「大きな存在感を示す小さなアプリケーション
ウィジェット」(後編)

2008年6月19日

TEXT:小川 浩
(株式会社モディファイ CEO 兼クリエイティブディレクター)


「ウィジェット」(Widget)とは、アプリケーションやデスクトップ上で作動する小規模なアプレットのことを指す。米国のベンチャー業界ではこのウィジェットによる広告プラットフォームやEコマース事業への展開を目指す新興企業が目白押しである。

ウィジェットは、YouTubeやFlickrなどから動画や画像データを、あるいはニュースコンテンツやブログ記事などを、その小さな画面に表示して、さまざまな場所に張り付けることができる。特にニュースコンテンツやブログからの情報は、RSSフィードを有効活用していることが多い。

ウィジェットを取り巻く環境は、ウィジェットを提供するプロバイダー、ウィジェットにコンテンツを提供するコンテンツプロバイダー、ウィジェットを張り付けられる環境(OSやWebサイト)、異なる提供者からのウィジェットを収集してみせるアグリゲーターの4つがある。

ウィジェットを収益化する方法は今後いくつか生まれてくると思われるが、現時点ではやはり広告をメインに考える向きが多い。そして、上記に挙げたウィジェット生態系の4つの環境が、競合するか共生するかのどちらを選択していくかが今後の焦点になっている。

というのは、ウィジェットに広告を出すことは、そもそも広告モデルで成り立っているYouTubeなどのコンテンツ提供者から、広告媒体としての価値を奪いかねないからだ。また、ウィジェットを張る場として代表的存在であるSNS自体も、ウィジェット自体に広告があるとすれば、軒下を貸して母屋を取られることになりかねない。

逆にウィジェットアグリゲーターは、ウィジェットをまとめて提供することで、自らを広告媒体とすることができるので、ウィジェットとの緊張関係は少ないものと思われる。

日本の場合、最大のSNSであるmixiは現時点では外部のウィジェットを自らのページに張ることを許していない。しかしながら、いよいよ日本上陸を果たしたFacebookとの競合の中、やがては鎖国状態を改善し、ウィジェットという「出島」を自身のサービス内に置くことを許可せざるを得ないだろう。

現時点で主要なウィジェット企業をいくつかあげておく。

Slide
http://www.slide.com/

RockYou
http://www.rockyou.com/

Widgetbox
http://www.widgetbox.com/

(前編はこちら)


小川浩氏近影

[筆者プロフィール]
おがわ・ひろし●株式会社モディファイ CEO兼クリエイティブディレクター。著書に『ビジネスブログブック』シリーズ(毎日コミュニケーションズ)、『Web2.0BOOK』(インプレス)などがある。




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