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太陽からコロナガス噴出、10月30日午後から31日にかけて電波障害などの恐れ

2021.10.29 Fri

発表資料

情報通信分野を専門とする公的研究機関の国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は29日、日本時間2021年10月28日(木)の深夜に、太陽面で大型のXクラスフレアを観測したと発表した。

NICTは、太陽活動や宇宙環境変動など宇宙天気の観測を行っているが、今回は太陽面中央に位置する黒点群2887において、大型の太陽面爆発(フレア)の発生を確認した。

当該のフレアは、日本時間29日(金)の0時35分に発生し、最大X線強度はフレア発生前の100倍に及ぶ大型のもの。

これにより、高温のコロナガスが地球方向に噴出したことと、高エネルギーのプロトン粒子の増加が確認され、コロナガスは日本時間10月30日午後から31日(日)の間にかけて到来・通過することが予測されている。

コロナガスによる影響は、地球近傍の宇宙環境や電離圏、地磁気が乱れる可能性があり、通信衛星、放送衛星などの人工衛星の障害やGPSを用いた高精度測位の誤差の増大、短波通信障害の影響などが生じる恐れがあり、注意が必要だと注意喚起を行っている。

影響が及ぶ期間については到来後数日間の可能性があり、また、黒点群2887の活動次第では、今後1週間ほど地球に影響を与える続けることも考えられるという。

発表資料
URL:https://www.nict.go.jp/info/topics/2021/10/29-2.html
2021/10/29

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