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筆ぺんは文字を書くだけでなくアートにも便利? 呉竹がWeb公開した「筆ぺんスタイル」を考察してみる

2023.06.28 Wed

株式会社呉竹が2023年6月にWebメディア「筆ぺんスタイル」を公開しました。同社は言わずと知れた墨をはじめとする書道用具や文具のメーカーです。イラスト・漫画・クラフトなどの制作に役立つクリエイティブなアイテムも数多く販売しています。今回紹介するオウンドメディアの「筆ぺんスタイル」では、筆ぺんを使った「表現」について詳しく深掘りした内容が紹介されています。

一般的に「筆ぺん」は、挨拶状・招待状・礼状のようなフォーマルな場面で用いられることが多い製品です。印刷した文字では味気ないけれど、手書きの良さを生かしつつ礼儀正しい雰囲気を出したい、というシーンにはぴったりと言えるでしょう。

本格的な「筆」とはまた違って、比較的に気軽に扱いやすくてそれほどハードルが高くないことも魅力です。賞状の作成や堅めの手紙を書く際などにも活用されやすいと思います。

しかし、「筆ぺん」は上記のようなかしこまった用途にしか使えないわけではありません。実は「筆ぺん」の表現力は非常に高く、アイデア次第でアート制作などにも便利です。そのことが今回の「筆ぺんスタイル」の中でも伝えられています。

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具体的な掲載内容の1つ目は「書く(Writing)」というカテゴリーです。そちらでは、従来からの筆記具としての「筆ぺん」のイメージに近い「文字を書く」ことについてのトピックが集められています。

このカテゴリーでは、「美文字の書き方」「ご祝儀袋の書き方と選び方」などが紹介されており、日々の生活にも役立ちそうです。やや個性的な興味深い内容として「写経の作法と書き方」についても解説されています。

「書く(Writing)」カテゴリーのコンテンツ

ちなみに、「美文字の書き方」のコツとして主に紹介されているのは「とめ、はね、はらいを意識すること」「字形・バランスに気を配ること」「文字単体ではなく文字列(文章)であることを考慮すること」の3点。強弱(変化・メリハリ)をつけることの重要性も説かれています。

これらは、自分の手書きの文字を美しく見せたい人はもちろん、デジタルでの作字にも通じるところのある興味深い内容と言えるでしょう。さらに「美文字の書き方」のページには、同社商品の中からオススメの筆記具も紹介されています。

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「筆ぺんスタイル」の2つ目のカテゴリーは「描く(Drawing & Technique)」というものです。このカテゴリーは、クリエイティブな作業にも特に役立つで、本記事の執筆時点で公開されているコンテンツは「集中線の描き方」「カケアミの描き方」「ドライブラシの描き方」の3つになります。

「集中線の描き方」では、主に漫画の表現としても有名な集中線を「筆ぺん」で作るコツを紹介。「くれ竹筆ぺん 二本立かぶら(55号)」で描いた例が掲載されています。同様に、「筆ごこち」を用いたカケアミの描画方法、「墨液 くれ竹筆 中字(22号)」を用いたドライブラシ風の表現についても解説。いずれも実演の動画とステップごとの丁寧な画像解説によって、非常に分かりやすく構成されています。

「描く(Drawing & Technique)」カテゴリーのコンテンツ

一例として、ドライブラシの表現は、毛筆タイプの「筆ぺん」であれば、穂先のインクをふき取ったり、素早くサッと穂先を動かすことで実現可能。ドライブラシは乾いた筆に絵の具をつけて掠れたように描く技法で、「筆ぺん」でも十分に同様の表現ができることが示されています。

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そのほか「筆ぺんスタイル」には、「くれ竹筆ぺんの取り扱い」や「くれ竹筆ぺんを選ぶ」といったコンテンツも含まれています。

そちらではインクや穂先の種類と特徴、カートリッジやスペアインキのセット方法、同社で取り扱われている「筆ぺん」のラインナップなどを紹介。実際に「筆ぺん」を購入したり使ったりするときの参考となりそうですね。たとえば「筆ぺんの基礎知識」の「インクの種類と特長」のページでは、水性染料インクと水性顔料インクの違いについて解説されています。

意外と分かりづらい「筆ぺん」の取り扱い方も解説
用途別で最適なアイテムを選びやすい商品ラインナップのページ

さらに「知る History」というカテゴリーでは、同社の歴史や「筆ぺん」の誕生秘話を公開。そちらは実用的な記事というよりは読み物としての特徴が強いですが、「筆ぺん」に愛着が湧く内容で、豆知識としても面白いです。

ここまでしっかりと「表現」について前向きかつ丁寧に発信しているメーカーに触れるのは何だか心地が良いものです。「筆ぺんスタイル」を通して、自社の商品への深い愛情と自信も感じますね。

株式会社呉竹は「書道用品のメーカー」としてのイメージが強いですが、詳しく見てみるとアート関連・クリエイティブ系のアイテムも非常に多いことが分かります。「書」や「和」の要素を表現のエッセンスとして取り入れたい場合にも効果的でしょう。

このように意外な発見も多かった「筆ぺんスタイル」ですが、今後の更新にも注目・期待していきたいですね。

株式会社呉竹

「筆ぺんスタイル  呉竹が送る筆ぺんマガジン」
URL:https://fudepen.kuretake.co.jp/

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