iPhoneとの連係が魅力的な「macOS Sequoia」
Mac用の「macOS」の新バージョンは「macOS Sequoia」と名付けられました。「Sequoia(セコイア)」は、シエラネバダ山脈の南部にあるアメリカの国立公園の名前に由来しています。「iOS 18」や「iPadOS 18」で紹介された各種のアプリの強化などが行われ、後述のAI機能「Apple Intelligence」も導入されています。
「macOS Sequoia」では、iPhoneに直接アクセスして連係させられる「iPhoneミラーリング」の機能が搭載されました。ワイヤレスでつないでMac側でiPhoneの画面を見ることができ、さらにそのままMacのキーボード/トラックパッド/マウスでiPhoneの操作ができて非常に便利です。MacとiPhone間でのシームレスなドラッグ&ドロップでのデータのやり取りにも対応し、Mac上でiPhoneの通知も表示されるようになります。
そのほか、今回の「macOS」の最新バージョンには、タイル表示がしやすくなるウィンドウの整理方法、FaceTimeやZoomなどで使えるビデオ会議での新しい発表者プレビュー、Safariの強化、新しいパスワードアプリなどのアップデートが含まれます。
新たな「Passwords」では、全ての認証情報を1カ所にまとめ、より簡単なパスワードへのアクセスが可能です。ちなみにこのパスワードアプリは、MacだけでなくiPhoneやiPadやVision Proでも利用でき、「iCloud for Windows」アプリによってWindowsでも使うことができて、デバイス間で同期ができます。
「macOS Sequoia」はデベロッパー向けのベータ版の提供が開始済み、パブリックベータ版は7月に登場予定で、一般ユーザーに無料のアップデートとして提供されるのは今秋です。
「Apple Intelligence」でAIを本格的に導入
今回、iPhoneにもiPadにもMacにも共通したOSでの大きな強化が「Apple Intelligence」の導入です。Appleシリコンのパワーを活用する “パーソナル人工知能” のシステムとして登場します。「Apple Intelligence」を端的に表現すると、各ユーザーのApple製品をAIによって “さらにパーソナルな便利で楽しいもの” にするテクノロジーです。
具体的な例として、iPhoneの通知に自分に合った優先順位を付けられること、「書き直し」アクションによって自分が書いたEメールなどの文面の修正・校正・要約ができるようになること、「Image Playground」でスケッチ/イラストレーション/アニメーションの3つから任意のスタイルで画像を作り出せること、簡単な説明の入力でオリジナルの「Genmoji」(絵文字の進化版)を作れること、「Image Wand」でざっくり描いたスケッチを “洗練された画像” に変身させられることなどが紹介されました。
表層的な恩恵だけでなく、「Apple Intelligence」ではより深いレベルでのパーソナライズにまつわる変化がもたらされ、Siriとも緊密に統合されます。デモではSiriに「母のフライトの到着時間は?」と質問するだけで、母親からのEメールのフライト情報とリアルタイムの運航状況が相互に参照され、最新の到着時間を答えてもらえる例などが紹介されていました。
なお、この「Apple Intelligence」への対応は、最初は英語(米国のみ)です。一部の機能、ソフトウェアプラットフォーム、追加言語は2025年中の公開が予定されています。「Apple Intelligence」が影響を受けそうな強化は広範囲に及ぶため、「日本国内ではまだだいぶ先」になりそうなのは少し残念です。
また、「Apple Intelligence」に追加される形で、Appleのプラットフォーム全体にChatGPTが統合されることも発表されています。ユーザーはアカウントを作成せずに無料でChatGPTにアクセスでき、2024年内に利用が可能となる予定です(GPT-4oモデル)。さらに将来的には、ほかのAIモデルのサポートも追加していくことが予定されています。
Apple
URL:https://www.apple.com/jp/
2024/06/11
2024.06.11 Tue