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【PR】第一線で活躍する映像クリエイターが認めた BenQ27インチ広色域4K UHDモニター「PD2725U」レビュー

2021.10.29 Fri

第一線で活躍する映像クリエイターが認めた MacBook Proとも相性良し!

BenQ27インチ広色域4K UHDモニター「PD2725U」レビュー

取材・文:山口優 写真:坂本渉太

SNSや動画ストリーミングサービスなどの人気もあって、国内の動画市場が急拡大している。それに伴い、仕事や趣味で動画編集に携わる人の数も増加する一方。そんな中、ニーズが高まっているのが「動画編集モニター」だ。

高画質化・高解像度化が進む動画編集の現場では、高精細で色再現性に優れたモニターはマストな条件。特に最近はスマートフォンなどの身近なデバイスに搭載されているモニターの品質も向上しており、外付けモニターに求められる性能もシビアになってきている。しかし、量販店やECサイトではさまざまなモニターが販売されており、選択肢が多すぎて「どれを選べばいいの?」と悩んでしまうことも少なくない。

そこでここでは、プロのクリエイターのニーズを高い水準で満たしながらも、できるだけリーズナブルな価格に抑えたというBenQの4K UHDモニター「PD2725U」に注目。業界標準の色空間規格であるDCI-P3/Display P3を95%カバーするだけでなく、DisplayHDR 400やThunderbolt 3にも対応し、MacBook Proとの相性もよい同製品を、第一線で活躍する映像作家の坂本渉太さんに試用していただき、その使い心地を伺った。

プロ向け製品ならではの色精度の高さとムラの少なさ

──まずは普段どのような環境で動画編集をされているのか教えてください。

坂本 27インチのリファレンスモニター2台と小型のサブモニター1台、合計3台のモニターを自作PCにつなげてPremiere ProやAfter Effectsで作業しています。以前は40インチのモニターを1台だけつないで使っていたのですが、性能に不満を感じるようになって2~3年前に現在のモニターに買い替えました。僕一人で監督、撮影、編集を兼任することも多いので、撮影現場などにノートPCを持ち込んで作業することもあります。

映像クリエイターの坂本渉太さん。MVを中心に多数の話題作を手がける。  
普段から3台のモニターを使って映像を制作しているとのこと

──以前使用していたモニターは、どのようなところが不満だったのでしょうか。

坂本 色精度ですね。作品を制作して納品したら、「この色ちょっと違うんじゃない?」と指摘されたことが何度かあったんです。そのため、「このRGB値ならこういう色が出るだろう」と頭の中でシミュレーションしたり、iPhoneなどの別のデバイスで表示して色を確かめたりしながら制作するようにしていました。それでも思っていたのと違う色になっていることがあって……。さらに画面の輝度ムラ、とくに周辺の光量落ちが目立っていたのもストレスでした。

──では今回「PD2725U」を使ってみて色精度や画面のムラについては、どのような印象を持ちましたか?

坂本 まったく問題ありません。色に関しては、きちんとカラーキャリブレーションして使っている高額なリファレンスモニターと比べても遜色ないくらい精度が高いと思います。ひょっとするとメーカーやパネルの違いによる微妙な個体差のようなものはあるのかもしれませんが、作品づくりに影響するような色再現の違いは感じませんでした。表示が均一で、色ムラや輝度ムラが気にならないのもいいですね。

(脚注/補足)「PD2725U」は、BenQの独自技術によって正確な色再現を可能にした「AQCOLORシリーズ」のモニターのひとつ。工場出荷時に1台1台個別に業界のカラー標準に合わせてキャリブレーションされており、色再現性の高さの基準である印刷業界のPANTONEカラー認証や放送業界のCalMAN認証も取得している。

また、工場の製造段階で色と明るさを調整することでムラを低減し、画面のユニフォミティ(均一性)を高めているのも特徴。坂本さんによれば「動画編集では、色再現性や表示ムラはすごく気になる部分。表示の品質が高いと、色のズレに起因するストレスやトラブルが減って制作効率や作品のクオリティがアップする」と語ってくれた。

「PD2725U」は創造力が刺激される動画編集モニター

──坂本さんは、どのようなメディアの作品をつくることが多いのでしょうか。

坂本 YouTubeなどのソーシャルメディアがメインです。そのため(色空間も放送業界の標準規格であるRec.709やDCI-P3ではなく)コンピューター向けのsRGBを基準にすることが多いです。

──「PD2725U」は色域の広さも特徴で、sRGBは100%カバーしていますよね。

坂本 そこも魅力に感じたところです。撮影後に映像の色合いなどを補正するグレーディングを行うこともよくあるのですが、そんなときにモニターの色を信頼できるのはすごく安心感がありますね。色域が広いと映像表現の可能性も広がりますし。

たとえば、少し前にアーバンギャルドというテクノポップバンドの「アンドロギュノス」という曲のMVを制作したのですが、あえて昔のVHSビデオテープっぽい画質にしています。でも、もとの映像は8Kで撮影したものなんですよ。その映像の色を調整したり、CGを入れたり、エフェクトをつけたりして、最終的にVHS画質に落としています。高精細で基本となる色がしっかり再現されるモニターでないと、こういう作り込みは難しいです。その点、「PD2725U」は解像度が4K UHD(3840×2160ピクセル)と高く微妙な色もしっかり再現されるので、作業しやすそうだと思いました。

アーバンギャルド 「アンドロギュノス」

 

(脚注/補足)「PD2725U」は、sRGBだけでなく、HDテレビ向けの規格であるRec.709も100%カバーする。またデジタルシネマ向けのDCI-P3と、それをベースにしたDisplay P3は95%カバーしている。そのためWeb動画からデジタルシネマまで幅広いメディアの動画編集に活用することが可能だ。

──ほかに「PD2725U」を使ってみて印象に残った機能はありますか?

坂本 DisplayHDR 400に対応しているところです。HDRモニターを使うのは今回が初めてなのですが、明暗差の大きなシーンがこんなにきれいに再現されるのかと驚きました。HDRに対応した動画やゲームを試してみましたが、暗部のディテールがとても見やすくてリアル。現在はHDRコンテンツはまだ制作していないのですが、「PD2725U」があったら作っていたと思います。創造力が刺激されますね。すごく気に入りました。

MacBook Proモニターとしても使いやすい

──Thunderbolt 3など、インターフェイスの使い勝手はいかがでしたか?

坂本 ケーブル1本で映像・データの伝送と給電が行えるのは便利ですよね。動画編集では外付けストレージを使うことも多いですし、ひとつひとつのファイルサイズが大きいので、Thunderbolt 3の40Gbpsという伝送速度は魅力的です。MacBookシリーズなら、「PD2725U」につなぐだけで映像を表示しながら充電もできるので、MacBook Proモニターとしても使いやすいのではないでしょうか。

──映像業界ではMacBook Proユーザーが多いのでしょうか?

坂本 僕自身はおもにWindows PCを使っているのですが、クライアントはMacBook Proユーザーが多いと思います。そのため同じ映像でも色の見え方が双方で違って「あれっ?」となることも。そう言うことも踏まえて、今回「PD2725U」を試してすごく実用的だなと思ったのが「M-bookモード」です。画面の色味をMacBook Proなどに近づけてくれる機能です。クライアントに納品する前にこのモードでチェックしておけばコンセンサスを得やすいだろうなと思いました。

(脚注/補足)MacBookと「PD2725U」をつなぎ、M-bookモードにしたところ。MacBookがグレアパネルで「PD2725U」がノングレアパネルという差はあるが、ほぼ同じ色味で表示されているのがわかる。

坂本 このほか、暗部のコントラストを調節して見やすくできる「デザインモード」も面白い機能です。今まで暗い場面のディテールを見るときは目を凝らしたり、ソフト上で一時的に明るさを上げたりしていましたが、それをモニターレベルで調節できるのは便利ですね。

製品に付属の「ホットキーパックG2」を使えば、こうしたカラーモードを手元で素早く切り替えられるのも感心したところです。モニター本体に搭載されているボタンだと操作がめんどうに感じる場合も多くて、せっかく機能が搭載されていてもあまり使わなくなるのですが、ホットキーパックG2ならキーを押すだけ。こうしたツールがオプションじゃなくて標準添付されているのがうれしいです。

(脚注/補足)ホットキーパックG2を操作しているところ。デフォルトでは「1」のキーにM-bookモードが、「2」のキーにsRGBモード、「3」のキーにDisplay P3モードが割り当てられており、押すだけでカラーモードを切り替えられる。また、中央のダイヤルを回すと画面の明るさを調節することが可能だ。

──「PD2725U」には、画面を2分割して左右に異なるカラーモードを表示させる「DualView(デュアルビュー)」機能も搭載されていますが、試用感はいかがでしたか?

坂本 今回は画面の片方をM-bookモード、もう一方をsRGBモードに設定して使ってみましたが、ずっと同じカラーモードで作業していると見えなかったものが見えてくるようで、創作意欲がかき立てられました。

(脚注/補足)「PD2725U」には画面を左右に2分割してそれぞれに異なるカラーモードを表示できる「DualView(デュアルビュー)」機能があり、坂本さんにも試してもらった。写真はM-bookモードとsRGBモードに設定して表示したところ。中央から色味が変わっているのがわかる。紙媒体とWebなど、カラーモードが異なるメディアのコンテンツを作る際などにも便利そうだ。

正確な色が要求される動画編集におすすめ

──使ってみて「意外に役立った」といった機能はありましたか?

坂本 「PD2725U」につないだ2台目のPCの映像を子画面に表示できるPIP(ピクチャー・イン・ピクチャー)は、動画編集しながら別のマシンで再生している映像やゲームの画面を見たりするときに便利だと思いました。2台のPCを使っている場合は、ひと組の有線キーボードとマウスを両方のPCで共有できるKVMスイッチ機能も役立ちそうですよね。

──「PD2725U」を使ってみて、どんな人におすすめしたいと思いましたか?

坂本 正確な色再現が求められる動画編集の現場で使うのにピッタリだと思います。色精度を重視したモニターの中では比較的リーズナブルですが、高価格帯の製品と比べても使っていて差を感じることはありませんでした。業務で使うツールは価格も大事ですが、この品質で実売11万円前後ならコストパフォーマンスは十分。プロはもちろんですが、これから動画編集を始める方にも手頃でおすすめできる製品だなと思います。

製品概要「PD2725U」

高精度な色再現を実現するBenQ独自技術を採用した「AQCOLOR」対応の27型液晶モニター。PDシリーズとしては初めて輝度ムラ補正技術を搭載し、色や輝度のムラのない均一性の高い画面を実現している。解像度は4K UHDで、Rec.709/sRGBを100%、Display P3/DCI-P3を95%カバーし、PANTONE認証やCalMAN認証も取得。印刷物の制作から動画編集まで、幅広い分野のプロフェッショナルに適したクリエイティブ市場向けのモデルとなっている。機能面ではThunderbolt 3対応のUSB Type-Cを2系統搭載し、最大65Wまで給電可能。暗部の明るさを10段階で調整することができるデザイン(アニメーション)モードや異なるカラーモードを並べて表示できるDualViewなど、クリエイターの作業を快適にする多彩な機能も搭載する。

●製品の主な仕様  
サイズ:27型ワイド/パネル:ノングレア/バックライト:IPS/解像度:3840×2160 (4K UHD)/表示サイズ:596.74 x 335.66 mm/表示色:約10億7000万色/画素ピッチ/画素密度:0.155 mm/163ppi/アスペクト比: 16:9/コントラスト比:1200:1/輝度(cd/㎡):250 cd/㎡(HDR時 400cd/㎡)/視野角(左右/上下):178°/178°/応答速度:5ms GTG/水平/垂直周波数:30-135KHz / 24-76Hz/ティルト角度:上下:-5°/20°/VESA規格:100×100 mm/入出力端子:HDMI 2.0x2/Display Port 1.4/Thunderbolt 3x2(65W給電、15W給電)/USB:USB3.1×3(Downstream×2、Upstream×1)/本体サイズ(WxHxD):614.8×499.78~599.78×188.11mm (台座あり)/本体重量/梱包重量:8.3kg / 10.8kg

 PD2725Uの製品詳細はこちら

 

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    製品を試用したクリエイター

    坂本渉太
    映像クリエイター
    同志社大学商学部卒業後、映像ディレクターとしてMV・CMを中心に活動中。 SPACE SHOWER MUSIC VIDEO AWARDS 2010・2013ノミネート、ロサンゼルス映画祭ミュージックビデオ部門正式招待、onedotzero2011 J-ster'11など、国内外問わず作品を発表している。www.shotasakamoto.com
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