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AppleのWWDC23での発表まとめ

2022.09.30 Fri2022.10.04 Tue

iPhone 14 Pro Max実機レポート

「iPhone 14 Pro Max」は機能アップに加え、すべてに滑らかな操作感を実現。使う楽しみが増えた1台!

TEXT:大谷和利(テクノロジーライター、AssistOnアドバイザー)

美しいナイトショットと卓越したアクションモード撮影

 iPhone 14 ProとPro Macのもう1つの改良点が、さらに向上したカメラ性能だ。メインカメラは撮像素子の解像度が48メガピクセルと従来の4倍に増えたが、この解像度をフルに活かすにはProRAW撮影をして、あとから好みの状態に仕上げる必要がある。当然ながらファイルサイズも大きくなるため、24fpsの4K HDR撮影に対応したシネマティックモードと共に、プロ向けの機能といえる。

一般ユースでは、4ピクセルを結合して扱うことで、より多くの光を取り込めるクアッドピクセルモードが選択され、超広角や望遠カメラと同様に12メガピクセルでの利用がメインとなる。加えて、48メガピクセルの中央部の12メガピクセル部分を切り出すことで光学2倍の望遠機能も実現しており、実ピクセルでの画角は、0.5倍、1倍、2倍、3倍の4段階に増えている。

新しいカメラシステムでは、特に暗所での撮影性能が向上し、光学式手ぶれ補正と電子式手ぶれ補正を併用した動画撮影時のアクションモードが追加されているので、以下にその撮影サンプルを掲載した。

特に、アクションモードでは、周囲の光量が不足していると明るいところで撮影するように促すアラートが表示されるので、手ぶれ補正に加えて、高いシャッタースピードを維持することでコマごとのシャープさを保っているようだ。法善寺横丁での撮影は、石畳をあえて小走り状態で行い、手持ちのカメラは大いに揺れていた。上段の通常撮影でも、光学手ぶれ補正機能が効いてぶれが軽減されているが、アクションモードの滑らかさは、まさにジンバル並みの安定感があり、これからも大いに利用したい機能だ。

暗所での性能が最大2倍(メイン&望遠)〜3倍(超広角)となった新カメラシステムで夜の道頓堀を撮影してみた。それぞれ、0.5倍(左上)、1倍(右上)、2倍(左下)、3倍(右下)の手持ちでの撮影結果で、どれも鮮明に写っているが、特に0.5倍と、f値上は暗所で不利な3倍の写真が印象的だ。これらは縮小処理以外はレタッチしていないが、元データもダウンロードできるようにした

【上記画像の元データ】
0.5倍(左上) ・1倍(右上) ・2倍(左下) ・3倍(右下)

アクションモードと呼ばれる新たな動画手ぶれ補正機能を試した結果を、通常撮影のものと並べてみた。上が通常撮影、下がアクションモードで、原理上、後者の画角がやや狭いことがわかる。通常撮影の光学手ぶれ補正も優秀だが、アクションモードでの撮影結果は、さらにぶれが少なく滑らかな動画になっている。

インスピレーションが湧く「Dynamic Island」

最後に、Dynamic Islandに関する機能面以外の面白い話題に触れておこう。

1つ目は、Dynamic Islandをゲーム内のグラフィック要素として利用したHit the Islandという無料アプリで、単純ながら巧みな視覚効果でDynamic Islandを弾性体に見立てている。

2つ目は、やはりDynamic Islandをグラフィック要素として取り込む壁紙の試みで、ここに紹介した中国発の動画のほかにも、ミニオンズのゴーグルや、レディー・ガガのサングラス、スタートレックのジョーディ・ラ=フォージのバイザーに見立てた壁紙がすでに流通しているようだ。筆者も刺激されて、iPhone 14 Pro用とiPhone 14 Pro Max用のサイズで1つ作ってみたので、ダウンロードできるようにしてみた。

iPhone 14シリーズは、特に日本では円安の影響で価格が高めとなったため、iPhone 12、13シリーズあたりのユーザーには、買い替えを躊躇する人もいるだろう。しかし、筆者がそうであったように、Pro/Pro Maxの常時表示ディスプレイやDynamic Island、そして新しいカメラシステムに魅力を感じるのであれば、その価値は十分にあるというのが、約1週間使ってみての結論だ。

Dynamic Islandは、アプリ開発者にもインスピレーションを与えており、すでに「Hit the Island」という名の無料のポング系ゲームもリリースされている。

「Dynamic Island」を眉毛やヌンチャクのグラフィック要素として取り込んだ、このような壁紙を紹介する動画もYouTubeで公開されていた

筆者もPixabayのコピーライトフリーイメージを利用して、このような壁紙をデザインしてみた。Dynamic Islandがピルや錠剤でできたハートの上に降ってきて、ちょうどAppleロゴの葉の部分のように融合する様子をイメージしたものだ。宜しければ、ダウンロードして使っていただけると幸いだ。

「ハート壁紙Pro」のダウンロードはこちら
「ハート壁紙Pro Max」のダウンロードはこちら

※「Dynamic Island」の記事内容について、情報を一部更新しました(2022年10月4日現在)

大谷 和利(おおたに かずとし)
テクノロジーライター、AssistOnアドバイザー
アップル製品を中心とするデジタル製品、デザイン、自転車などの分野で執筆活動を続ける。近著に『iPodをつくった男 スティーブ・ ジョブズの現場介入型ビジネス』『iPhoneをつくった会社 ケータイ業界を揺るがすアップル社の企業文化』(以上、アスキー新書)、 『Macintosh名機図鑑』(エイ出版社)、『成功する会社はなぜ「写真」を大事にするのか』(講談社現代ビジネス刊)。

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