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三戸なつめの東京文具さんぽ

2022.01.12 Wed

オーダーインク・ノート作りも楽しい!インク、レターなど“書くためのアイテム”がそろう「カキモリ」

構成:編集部 取材・文: 水澤舞衣子 撮影:米山典子

文具好きとして知られる女優でモデルの三戸なつめさんとともに、東京の文房具店で“ときめき”を探しに行く連載企画。第2回は、蔵前駅から徒歩6分の「カキモリ」に伺いました。

《たのしく書く人》をコンセプトに、ノートやペン、インクなどの筆記用具を販売するカキモリは、2010年に蔵前にオープン。2017年秋に現在の店舗に移転し、オリジナルアイテムやセレクトアイテムの販売のほか、ノートとインクのオーダーメイド体験ができることでも注目されています。今ではカキモリのために蔵前に訪れるという人も少なくないはず。

文房具店・カキモリでオーダーノート作り体験
世界で一冊だけ!自分だけのオーダーノート作りを体験

カキモリの1階は、壁も床もカラフルなヘリンボーン柄が印象的なショップスペースに。インクにペン、ノート、レターにデスクアイテムなどが豊富にそろい、いずれも試し書きが可能です。人気の「オーダーノート」の製作もこちらのフロアで行え、三戸さんも早速自分だけのノート作りを体験しました。

カキモリでオーダーノート作り体験【1】
B5とB6サイズから好みの表紙をセレクト

ノートのサイズは大きめのB5と、小さく持ち運びやすいB6の2種類。まずはオモテ表紙とウラ表紙をセレクトします。紙だけではなく、革やウールなどのさまざまな素材や色がなんと常時60種類もの中から選べます。近年はイラストレーターやアパレルブランドとコラボレーションした表紙も増えているのだそう。「柄物もたくさんあってどれも可愛いです。ウールもいいなあ」と、スタート直後から早くも頭を悩ませる三戸さん。数点候補を絞って、次は中紙選びへ。

カキモリでオーダーノート作り体験【2】
続いて、約30種類の中から中紙を選んで

中紙は方眼や罫線などのベーシックなものから、スケジュール帳にできるマンスリーの用紙や万年筆のインクと相性の良い紙など、こちらも常時30種類ほど用意されています。ノートが製本可能な厚みに合わせて1から4パック程度を自由にチョイス。「B6サイズにして、2022年のスケジュール帳にしようと思います!」と、三戸さんはスケジュール用、日記用、読書感想文用の枠線入りの3点をセレクト。じっくり考え抜いたオモテ表紙は赤のレザー、ウラ表紙は深い緑のウール生地に決定!

カキモリでオーダーノート作り体験【3】
留め具などの装飾も自分好みのものに

ここからさらにリングや留め具といった装飾のセレクトに。「まだこんなに選択肢があるなんて……迷い過ぎて呼吸が乱れます……!」と熟考を重ねる三戸さん。書くときに手が当たりにくい上下留めのリングをゴールドで、留め具はペン挿しの付いた赤いレザーのボタン留めを選びました。オモテ表紙のみにゴールドの角金(かどがね)をプラスして最終決定!

カキモリでオーダーノート作り体験【4】
ノートの製造工程を眺めワクワク気分

最後はスタッフの方に製本をしてもらいます。ノートが仕上がっていく様子を間近に見られるのもカキモリならではのお楽しみ。

「たっぷり迷ったのでとっても愛着がわきますね。ノートをよく使うので、自分で好みのものを選べるのがすごくうれしいです。季節ごとに表紙を変えたり、カスタムしたりするのも楽しそう」。

表紙はそのままに、使い終わった中紙を新しく変えることもできるので、こだわりを詰め込んだノートを長く大切に使えるのも魅力。中紙の交換は郵送でも受け付けています。

文房具店・カキモリでオーダーインク作り体験
どんな色が好き……?オリジナルのインク作りも楽しみ

オーダーノートと並ぶ人気のオーダーインク作りは、2階の「インクスタンド」で行なわれています。こちらのフロアはウッド調で暖かみのある1階とは打って変わって、白と黒を基調とした静謐な空間に。ビーカーやスポイト、カラフルなインクが並び、実験室のような雰囲気に気分が高まります。

カキモリでオーダーインク作り体験【1】
思わず悩む!17色から好みの色を選ぶ

まずは、テーブルにずらりと並んだ17色のベースカラーから2〜3色をセレクトし、カップの中で混ぜ合わせます。三戸さんは、「朱色っぽい感じで、おめでたい雰囲気の色を作ってみたいんです」と、作りたい色のイメージが固まっている様子。

カキモリでオーダーインク作り体験【2】
まるで実験みたい?配合や試し書きも

オレンジカラーのドライパパイヤをベースに、ブルーミングピンクとトゥインクルイエローを配合。ガラスペンにインクを付けて試し書きをしながら色味や濃さを調整していきます。スタッフの方によると、色味をよく見るには長めの線を引いてみるのがおすすめとのこと。

「もうちょっと黄色っぽい方がいいかな……」と、イエローを追加したり、カラーとは別に薄め液で透明感を出したり、微調整を繰り返します。

カキモリでオーダーインク作り体験【3】
レシピカードも!マイインクが完成


それぞれのインクを何滴使ったかをメモしておき、最後にスタッフさんから調合してもらうレシピとして使用します。

三戸さんブレンドのレシピは、ブルーミングピンク16:ドライパパイヤ7:トゥインクルイエロー2:薄め液5で完成!可愛らしいフォルムのオリジナルボトルに35mlたっぷり作ってもらいます。レシピカードも付けてくれるので、同じインクを後日追加で注文することも可能です。「理想通りの色ができました!どんな色になるか想像しながら作っていくのが実験みたいですごく楽しかったです。今度は渋めの色も作ってみたいですね」と三戸さんも大満足。

体験時間45分の間であれば、混色は何度試してもOK。カラーチャートや配合見本もあるので、色に迷ったらスタッフさんと相談しながら作っていくのがおすすめです。インクスタンドの入り口には色探しのヒントになる『色の標本棚』もあるのでぜひこちらもチェックしてみて。

inkstand by kakimori DATA

時間105分〜
調色時間45分+スタッフ製作時間60分〜
価格4,000円(税込)/瓶(約35ml)
インクの種類万年筆用水性顔料インク
公式サイトhttps://kakimori.com/pages/order-ink

文房具店・カキモリの魅力
オリジナルアイテムや豊富な筆記用具に目移りしちゃう

カキモリオリジナルアイテムもぜひチェックを。店内入ってすぐにディスプレイされているのは、この11月に発売したばかりの「新 たのしく書く道具」シリーズです。インクの色名は、晴れ渡った空のような清々しい「04 からり」や、波音が聞こえてきそうな海の色「08 ざぶん」など、昔からある日本の擬音語がモチーフに。

インクを楽しめるつけペンや、ペンを置くためのペンレストはいずれも日常に溶け込みやすいデザイン。シンプルでありながら手に収まりやすい形状はカキモリらしいこだわりを感じさせます。

セレクトアイテムも、鉛筆にボールペン、万年筆、レターやノートなど、書くことにまつわる製品が豊富にそろうのも魅力。三戸さんはカラフルなペンや、インテリアにもなるデスク周りのアイテムが気になるよう。万年筆コーナーにはそれぞれのペンで試し書きをした文字の見本が展示されていて、書いたときのイメージがわきやすいのもうれしいポイント。「万年筆も意外と手頃な価格のものがあるんですね。これなら挑戦しやすいです」。普段手書きをする機会がない方に、ペンやノートをセットにして“書く時間”をギフトにしても喜ばれそう。

「今回インク作りで初めてガラスペンを使ったのですが、意外なほどするする書けて驚きです!ペンを走らせたときの書き味の気持ち良さも初めて知りました。自分だけのオリジナルノートやインクも作って、これから書くことがすごく楽しくなりそうです」。

お店のコンセプト通り“書く”ことの楽しさを十二分に体感できるカキモリ。スマートフォンやPCの普及で手書きの機会が減っている今こそ、ゆったりと文字を書く時間を楽しんでみてはいかがですか?

カキモリで三戸さんがセレクトした文房具は、1月26日(水)に公開予定です!

おまけ♡カキモリの魅力あれこれ

蔵前駅から徒歩6分。文房具好きにはたまらないスポットへ
カラフルなヘリンボーン柄が特徴的な空間
クリスマスシーズン限定で並んでいたおしゃれなノート
「新 たのしく書く道具」シリーズのインクをお試し
植物画のような美しいノートも
オリジナルインクの完成品と一緒に
オリジナルノートの装飾に悩み中

DATA

店舗名カキモリ
住所東京都台東区三筋1-6-2
アクセス都営浅草線蔵前駅・A3出口より徒歩6分
問い合わせ先050-1744-8546
公式サイトhttps://kakimori.com/

プロフィール

三戸なつめ
俳優、タレント、モデル
1990年2月20日生まれ。奈良県出身。2015年に中田ヤスタカプロデュースによる『前髪切りすぎた』でアーティストデビュー。2018年より本格的に俳優としても活動を開始。2020年11月より放送が開始されたNHK連続テレビ小説「おちょやん」では実母役に挑戦。2021年秋公開の映画「シノノメ色の週末」ではトリプル主演で出演するなど、今後も多数のドラマや映画の出演を控えており、モデル、タレント、女優として幅広いジャンルで活躍している。
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