文房具好きとして知られる女優でモデルの三戸なつめさんと、東京の文房具店で“ときめき”を見つける連載。第3回は、立川の複合施設「GREEN SPRINGS」内に位置する「TAKEOFF-SITE(テイクオフサイト)」を訪ねました。
東京・立川を拠点に、紙の加工業を営む「福永紙工」が企画・委託運営するTAKEOFF-SITE。クリエイティブなものづくりに取り組む企業の製品や、アーティストの作品を扱うセレクトショップです。デザイナーや作家との共同開発にも取り組み、500種類以上のオリジナルペーパーアイテムが並びます。
TAKEOFF-SITEってどんなスポット?
未来型の文化都市空間に紙製品のマーケットが誕生!
ショップやレストラン、オフィスからなる複合施設・GREEN SPRINGS。「空と大地と人がつながる“ウェルビーイングタウン”」をコンセプトに、都市と自然が交差する新しい街
の形を目指して2020年に開業しました。いくつものパブリックアートが展示され、施設内を歩くだけでも見どころがいっぱい。
TAKEOFF-SITEが店舗を構えているのは、こちらの2階。エスカレーターを登って店舗に向かう道すがら、一際目を引くのはアーティストの中村哲也氏が手がけた彫刻作品「上昇輝竜」です。
迫力満点の作品を目印に、右手の通りを進むとガラス張りのおしゃれなショップ・TAKEOFF-SITEが見えてきます。
店内の奥に進むと、なんとイエローカラーの飛行機がお目見え!1950年代に作られた自家用にも使用できる軽飛行機「R-HM型」で、常時展示されているものです。自家用らしく、納屋に収納できるように翼が折れる仕組みになっているのだそう。店内では飛行機の模型など、オリジナルグッズも販売されていますよ。
TAKEOFF-SITEの魅力その1
いろいろな紙が並ぶ!紙の会社ならではの計り売り
まずはじめに三戸さんが足を止めたのは、印刷工程で発生した“端材”の計り売りコーナー。紙袋に好きな端材を100gまで詰め放題でき、550円(税込)で販売されています。この計り売りを楽しみに訪れる方も多いのだそう。
紙加工の会社ならではの端材は、形やカラーも豊富で、目移りしてしまいます。「カードはメモにも使えるし、小さいパーツを集めて工作しても楽しいですよね!」と気になる端材を真剣に計測。
用途が明記されていないからこそ、豊かな想像力&創造力で紙を活用できるのかも!
TAKEOFF-SITEの魅力2
繊細な美しさ。形を自由に変えられる紙でできた器
「これ、持ってます!」と、三戸さんも愛用中の「空気の器」。トラフ建築設計事務所との協働プロジェクトで、2010年の発表以来多くのアーティストや企業とコラボレーション。現在では60種類以上のアイテムがそろいます。
蜂の巣状のハニカム構造で作られた器は、紙製ながら破れにくいのが特徴。空気を包み込むように形を自由に変えられるから、自分好みに使用できます。小物入れ、ワインのギフト包装、吊るしてオブジェとして楽しむことも。表と裏で異なる色合いの器は両面使用でき、見る角度によっては色が混じり合う不思議なグラデーションに。
TAKEOFF-SITEの魅力3
世代を超えて愛される「スラムダンク」とのコラボも!
漫画家・井上雄彦さんとの協働プロジェクト「イノウエバッジ店」のコーナーも人気のひとつ。井上さんの代表作「スラムダンク」の主人公・桜木花道が描かれた缶バッジは、絵柄もカラーもサイズも豊富です。
バッジのみならず、クリアファイルやシール、鉛筆、メッセージカード、さらに刺繍入りのタオルパーカーなどのアパレルアイテムも展開されていて、ファンなら一度は足を運びたいスポットです。
TAKEOFF-SITEの魅力4
模型、カードetc.まだまだたくさんある魅力的な紙製品
紙製品といえばノートや便箋などの実用品を想像しがちですが、TAKEOFF-SITEを眺めているとその可能性は無限大だと感じさせられます。まだまだ尽きないペーパーアイテムの一部をご紹介。
建築家の寺田尚樹氏と福永紙工の協働プロジェクト「テラダモケイ」シリーズは、建築模型のスケール感をイメージさせる「添景」をプラモデル型の組み立てキットにしたアイテム。秋の色鮮やかな情景が卓上に再現できる「No.61もみじ狩り編」や、漫画のキャラクターたちがそのまま現れる「スラムダンクシリーズ」も人気です。
動物の頭から尻尾の先までのフォルムを紙でリアルに追求した、ペーパーモデルキット「TOP TO TAIL」。こちらの完成度に三戸さんもびっくり。体の一部が可動し、表情豊かなポーズを楽しむことができます。「ゾウがかわいいです!全部並べたらお部屋が動物園になりそう」。
三角形の封筒をあけると薄紙の花束とメッセージカードが出てくる「花テガミ束」は、福永紙工主催の「ペーパーカードコンペ2020」の優秀賞受賞作を製品化したもの。ものづくりをする人たちを応援したいというお店の気持ちが込められたアイテムです。
「紙製品ってこんなにたくさんあるんですね!大人が楽しめる文房具が多く、インテリな雰囲気に遊び心を感じてワクワクします」。この日は三戸さんも気になるアイテムをじっくり吟味してお買い上げ。知的好奇心をくすぐるTAKEOFF-SITEで、皆さんもぜひ紙のおもしろさを体感してみてください!
TAKEOFF-SITEで三戸さんがセレクトした文房具は、2月22日(火)に公開予定です。
おまけ♡TAKEOFF-SITEの魅力あれこれ
DATA
店舗名 | TAKEOFF-SITE |
住所 | 東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS E-1 203 |
アクセス | JR立川駅・北口より徒歩8分、多摩都市モノレール立川北駅より徒歩4分 |
問い合わせ先 | 042-506-1155 |
公式サイト | https://takeoff-site.jp/ |
2022.02.09 Wed