Illustratorはイラストを描くうえでかかせないアプリケーションです。その機能や操作は数限りなくありますが、はじめからすべてをマスターするのではなく、まずは基本的な機能を集中しておぼえていきましょう。Illustratorの基本的な機能を確実にマスターすることが、Illustrator上達の近道と言えます。
第8章 ブレンド機能 |
ブレンド機能を使うと、二つのオブジェクトの形や色を自動的に変化してくれます。ブレンド機能で変化するのは色、形、線の幅、グラデーション、パターン、グループなど、複数あり、使用方法によって、さまざまな効果が期待できます。
●ブレンドを適用する
(2)ブレンドツールで両方のオブジェクトをクリックします。
(3)自動的に二つのオブジェクトの中間オブジェクトが作成されました。色、形、線などが変化しています。
(4)グラデーションを含むオブジェクトをブレンドしてみると、グラデーションの色が徐々に変化する中間オブジェクトができました。
(5)グループになっているオブジェクトもブレンドすることができます。複数のオブジェクトでグループ化された色違いのオブジェクトをブレンドします。
(6)グループ化されたオブジェクトの色が変化する中間オブジェクトが作成されました。
●ブレンドを編集する
(1)ブレンドを適用した後に中間オブジェクトの数を変更することができます。ブレンドしたオブジェクトを選択します。
(2)ブレンドされたオブジェクトを選択し、ブレンドツールをダブルクリックして、ブレンドダイアログを表示します。
(3)間隔の数値を変更します。中間オブジェクトの数が増えました。
(4)ブレンドは適用後に拡張して中間オブジェクトも一つのオブジェクトとして扱うことができます。ブレンドされたオブジェクトを選択して、オブジェクトメニュー→“ブレンド”→“拡張”を適用すると、中間オブジェクトが編集可能な通常のオブジェクトになりました。ただし、ブレンドの機能は失われます。
●ブレンドの軸を変更する
(1)ブレンドは通常直線に沿って中間オブジェクトが作成されますが、この軸を曲線に変更することができます。ブレンドされたオブジェクトと曲線を選択します。
(2)オブジェクトメニュー→“ブレンド”→“ブレンド軸を置き換え”を適用すると、中間オブジェクトが曲線に沿ってブレンドしました。直線の軸を、アンカーポイントの切り替えツールで曲線にしても同様の効果が得られます。
(3)曲線などの軸に適用されたオブジェクトはパスに沿わせることができます。ブレンドされたオブジェクトを選択します。
(4)ブレンドツールをダブルクリックしてブレンドオプションダイアログを表示します。方向を「パスに沿う」にし、OKします。
(5)オブジェクトの方向がパスに沿って回転したのが確認できます。
第1章 基本のツール 1>2>3
第2章 ベジェ曲線を操ろう! 1>2>3
第3章 図形だけで作る模様 1>2>3
第4章 塗りと線しくみ 1>2
第5章 透明効果
第6章 グラデーションとグラデーションメッシュ 1>2
第7章 マスク機能
第8章 ブレンド機能
第9章 文字の基本 1>2
第10章 パスファインダと整列 1>2