第22回　STEP 3　さまざまな条件から宿を検索してみよう

2009.6.26 FRI

ゼロからのWebサービス制作も自由自在　WEB API PROGRAMMING!

　STEP 3　さまざまな条件から宿を検索してみよう

じゃらんWebサービスを利用できる準備が整ったところで、早速さまざまな条件から宿泊施設を検索するプログラムをつくってみよう。今回は、じゃらん宿表示APIアドバンスを使って、エリア別、宿泊施設の名前、宿泊施設の種類、温泉とエステ設備と送迎とインターネット接続サービスの有無から検索するプログラムをつくってみる。

じゃらん宿表示APIアドバンスでは、このほかにも野外プールの有無や駐車場無料などたくさんの条件から宿泊施設を検索することが可能だ。詳しい検索パラメータの種類は多すぎるため誌面上では割愛するが、じゃらん宿表示APIアドバンスのドキュメントを参考にしてほしい。

まず、エリア別に宿泊施設を検索できるようにするため、エリア情報を事前にファイルとして保存する。おそらくではあるが、エリア情報はそれほど更新されないデータだと思われるので、そのほかが毎回じゃらんWebサービスにエリア検索APIのリクエストをせずにすむという利点がある。ブラウザを使ってエリア検索APIで取得したエリア情報が書かれているXMLファイル［11］をファイルとして保存しておこう。なお、エリア情報はエリア検索APIを利用しなくても［12］からXMLファイルとして取得することもできる。そして、エリア情報をエリア検索として使えるように解析しておく［13］。AREA_XML_FILEは、エリア情報のXMLファイルの場所を事前にしておく必要がある。併せて、エリア情報は更新される可能性が十分にあるので、定期的に更新するようにしよう。

次にエリア情報が設定された宿泊施設の検索開始画面は、［14］のようになる。この画面から宿泊施設を検索するために、じゃらん宿表示APIにアクセスする必要があるので、じゃらんWebサービスにアクセスするためのrequest_jalan関数を定義する［15］。API_KEYは事前に取得したAPIキーを定義する必要がある。そして、じゃらん宿表示APIにアクセスするためのrequest_jalan_hotel関数を定義する［16］。あとは、宿泊施設の検索開始画面から入力されたパラメータからrequest_jalan_hotel関数を使って検索すればいい。検索結果画面は、［17］のようになる。ちなみにこのプログラムは、jalan.phpとしてダウンロードができる。

このようにじゃらん宿表示APIアドバンスを使うと、自分が宿泊施設に対して気になるところや大事なところなどを検索条件に入れて、お気に入りの宿泊施設を検索できるようになる。じゃらん宿表示API アドバンスで指定できる検索条件は、じゃらんのWebサイト上で検索できる条件よりかなり多いのも魅力的なWeb APIである。