ベッドの上でテレワーク? 完全に仰向けの状態で作業可能なノートPC用テーブル~サンコー「仰向けゴロ寝デスク2」レビュー
TEXT:山口真弘(ITライター)
寝転がった状態でノートPCを使えるようにするためのテーブルは、ベッド上ですべての作業を行いたい人、また健康上などの理由でチェアに長時間座っていられない人に人気のアイテムです。以前はかなりニッチな存在でしたが、現在は複数のメーカーから製品が発売されています。
基本的な構造はどれもよく似ており、寝転がった状態で体の両サイドにデスクの脚が来るように体の上に渡し、その上にノートPCを置くというものです。天板の角度は自由に調整ができるので、キーボード面が見やすいように角度をつけることもできます。
今回紹介するのは、一般に「ゴロ寝デスク」などと呼ばれるこうしたデスクにストッパーを追加し、ノートPCを垂直にしてもずり落ちないよう改良した製品です。
そのため本製品を使えば、仰向けに寝転がった状態で、ノートPCが完全に胸の位置に来るようにセットすることも不可能ではありません。これならば、首を不自然に曲げたり、また上体を起こす必要もなく、寝転がって真上を向いたままの状態で、ノートPCを操作できてしまいます。
もし体調不良などが原因で、どうしても起き上がることができない場合、この構造は効果を発揮します。上体を起こしてももたれるところがないベッドでも、この仕組みであれば起き上がる必要すらないというわけです。
そのため現実的には、必要な時は組み上げた状態のままずっとベッドの傍らに置き、使う時だけベッドに上げ、不要になれば畳んで片付ける、という運用方法がおすすめです。毎日組み立てたり片付けたりといった使い方は、よほどマメな人でない限り、あまり考えないほうがよさそうです。
そのため、ヒジの下に毛布などを敷いてキーボードに手が届くようにしたり、場合によってはノートPC本体のキーボードは使わず、Bluetoothキーボードをお腹の上に乗せ、ノートPCはそちらで操作するというのも、現実的な方法といえるかもしれません。
価格も5千円前後と入手しやすく、また同種のノートPC用デスクと同じく、上向きに水平にした状態でも利用できたりと、汎用性も十分です。もしもの時にすぐに使えるよう、購入して事前にシミュレーションしておくのも、よいのではないでしょうか。
製品名:仰向けゴロ寝デスク2(TKGORODK)
実売価格:4,980円
発売元:サンコー
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B0814J3HWX/
山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn
2020.11.10 Tue