iPhone 12シリーズの背面に磁力で吸着、片手持ちにも便利な多機能スタンド~MOFT「Snap-on Stand & Wallet for iPhone 12 Series」
TEXT:山口真弘(ITライター)
iPhone 12シリーズの背面に磁力でアクセサリーを吸着できる規格「MagSafe」は、充電器ばかりが取り上げられがちですが、以前紹介したApple純正の「MagSafe対応iPhoneレザーウォレット」など、さまざまなアクセサリを取り付けて持ち歩くことができます。
こうしたMagSafe対応アクセサリは、サードパーティーに規格が開放されたこともあり、続々と新顔が登場しつつあります。今回紹介する、MOFTの「Snap-on Stand & Wallet for iPhone 12 Series」もそのひとつです。
折り畳んだ状態では薄いプレートに過ぎませんが、これを展開させることで、およそ60度の傾きを持ったスタンドへと変形させられます。メールやSMS、電話などの通知が見やすい角度で、iPhoneを立てておけるというわけです。
縦置きはもちろん、本体をそのまま横倒しにすることも可能なほか、本体は縦向きにしたまま、iPhoneだけを横向きに吸着させることもできます。MagSafeならではの芸当で、動画を観る場合などに活躍します。
また本製品は、スタンドとしての利用に加えて、指を通してバンカーリングとして使うこともできます。磁力で吸着しているだけですので、電源や音量ボタンを押すなど、横方向から力を加えると外れかねませんが、ふつうにタッチ操作を行うぶんには、十分に実用的に使えます。
さらにスタンドの裏側にはカードホルダーを備えており、カードを最大3枚入れることができます。16個ものマグネットを内蔵している関係上、磁気カードは避けたほうが無難で、入れるならば名刺、あるいは紙幣などに限定すべきでしょうが、いざという時に役立ちそうです。
いずれにしても、薄型の本体からは想像もつかないほどの豊富な機能を備えており、それでいて約5mmの厚さにおさえているのは驚異的です。ヴィーガンレザー製で、本体左右の縫製がやや雑なことだけが、ちょっともったいない印象です。
ノートPCスタンドのブランドとして急速に知名度を上げているMOFTブランドの製品ということで、発売以来かなり品薄が続いていましたが、ここにきて在庫もできてきたようです。MagSafeが利用できるiPhone 12シリーズのユーザーに、文句なくお勧めできる製品です。
なお気をつけたいのは、Amazonなどで口コミを見る限り、明らかに磁力が弱すぎると思われる個体が、混じっている様子が見受けられることです。海賊版の可能性もあるため、購入後はパッケージにあるライセンス判定のシリアルコードを使い、本物なのを確かめることをおすすめします。
実売価格:3,180円
発売元:MOFT
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B08PL3GC9S/
山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn
2021.02.02 Tue