【美術館・博物館/2020年春の展覧会情報】vol.1
英国外での公開は今回が初めて。名門美術館の所蔵作品展
国立西洋美術館「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」
英国外での公開は今回が初めて。名門美術館の所蔵作品展
国立西洋美術館「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」
2020年春の展覧会情報。今回は、国立西洋美術館「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」を紹介します。見どころ、ライターが選んだ注目の作品、展覧会オリジナルグッズなど、情報満載。ぜひ参考にしてみてくださいね。※最新の開館状況は公式サイトにて確認をお願いします※
●文:中村美枝(JAM SESSION)
●文:中村美枝(JAM SESSION)
創立1824年、質の高いヨーロッパ絵画のコレクションで知られる世界を代表する美術館、ロンドン・ナショナル・ギャラリー。英国が誇る名門美術館が、館外では初となる大規模所蔵作品展を「国立西洋美術館」で開催。「イギリスとヨーロッパの交流」をキーワードに全7章で西洋絵画史を振り返る。
公開される61点はすべて初来日作品で、フェルメール、レンブラント、モネ、ルノワールなど、巨匠らの名品が目白押し。なかでも話題は、ファン・ゴッホの《ひまわり》。日本の美術館に所蔵される同名《ひまわり》のベースとなった作品と言われ、南仏アルルで共に暮らしたゴーガンの寝室を飾るために描いた。ゴッホにとって幸福の色であった黄色で描かれたひまわりの花。ゴーガンとの共同生活は約2カ月で終わってしまったが、新たな生活への希望と期待がぎゅっと詰め込まれているよう。
公開される61点はすべて初来日作品で、フェルメール、レンブラント、モネ、ルノワールなど、巨匠らの名品が目白押し。なかでも話題は、ファン・ゴッホの《ひまわり》。日本の美術館に所蔵される同名《ひまわり》のベースとなった作品と言われ、南仏アルルで共に暮らしたゴーガンの寝室を飾るために描いた。ゴッホにとって幸福の色であった黄色で描かれたひまわりの花。ゴーガンとの共同生活は約2カ月で終わってしまったが、新たな生活への希望と期待がぎゅっと詰め込まれているよう。
ライターが選んだ「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」注目の作品
イタリア・マルケ地方で活躍した画家クリヴェッリ。受胎告知を題材にした作品には大天使ガブリエルとマリア以外は登場しないことが多いが、本作では人々の営みなど聖なる場面を日常的に描いた。ちなみにこのクリヴェッリ。1457年に人妻を誘惑した罪で告発され投獄。出獄後は故郷を離れたが、流転の地でも多くの傑作を生み出した。
オランダ絵画黄金時代を代表する画家フェルメール。真作と認められた現存作品は30数点しか残されておらず、日本初公開の本作もそのひとつ。光にあふれた室内で、チェンバロの一種でもある小型撥弦鍵盤楽器、ヴァージナルに手を置く女性が描かれている。1675年に43歳で亡くなったフェルメール最晩年の作品。
こちらもチェック!展覧会オリジナルグッズ
画像左)人気漫画家・和田ラヂヲのイラストを使ったオリジナルマグカップをパルコがプロデュース。デザインは「ゴッホの自画像」(写真)と「ひまわり」の2種類。シュールに描かれたゴッホとひまわりは、和田ラヂヲの世界観たっぷり。同じイラストをあしらったTシャツも販売。
画像右)こちらもパルコがプロデュース。コスチュームアクセサリーブランド「アトリエ染花」がゴッホの《ひまわり》からインスピレーションを得て制作。写真のブローチのほか、イヤリング、ヘアクリップなども展開。展覧会の特設ショップでしか手に入らないアイテムで、日常の装いを個性的に彩りたい。
画像右)こちらもパルコがプロデュース。コスチュームアクセサリーブランド「アトリエ染花」がゴッホの《ひまわり》からインスピレーションを得て制作。写真のブローチのほか、イヤリング、ヘアクリップなども展開。展覧会の特設ショップでしか手に入らないアイテムで、日常の装いを個性的に彩りたい。
※最新の開館状況は公式サイトにて確認をお願いします※
ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
会期:~2020年6月14日(日)
開催時間:9:30~17:30(金、土は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)
休館日:月 ※3月30日、5月4日は開館
場所:国立西洋美術館
問い合わせ先:03-5777-8600(ハローダイヤル)
観覧料:一般1,700円、大学生1,100円、高校生700円
https://artexhibition.jp/london2020/
※2020年7月7日(火)~10月18日(日)国立国際美術館(大阪市)に巡回
ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
会期:~2020年6月14日(日)
開催時間:9:30~17:30(金、土は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)
休館日:月 ※3月30日、5月4日は開館
場所:国立西洋美術館
問い合わせ先:03-5777-8600(ハローダイヤル)
観覧料:一般1,700円、大学生1,100円、高校生700円
https://artexhibition.jp/london2020/
※2020年7月7日(火)~10月18日(日)国立国際美術館(大阪市)に巡回
三菱一号館美術館の「開館10周年記念 画家が見たこども展 ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン」や、東京国立近代美術館「ピーター・ドイグ展」など、春の展覧会の一覧ページはこちらから。
2020年の春は、アートを感じるお出かけを楽しもう。美術館&博物館の展覧会情報をはじめ、アートなお花見、とびきりおしゃれな写真が撮れるカメラ、旅のおともにしたいご朱印帳など、MdNならではの切り口で、情報を発信します!ぜひ参考にしてみてくださいね。特集はこちらから。