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デザインのある生活

2020.03.19 Thu

まるで美術館にいるよう!植物への愛で繋がるゴッホと「BOTANIST」のコラボレーション

取材・文:編集部

「BOTANIST」から、2020年2月に期間限定で発売された、画家フィンセント・ファン・ゴッホの世界観を感じられる「ゴッホデザインシリーズ」。今回はこちらのシリーズについて、ブランドマネージャー・小林さんに、魅力やこだわりについて教えてもらいました。ゴッホとBOTANISTは、ある共通の思いで繋がっていたのです……。

“植物への愛”で繋がる、初めてのコラボレーション

《ひまわり》を使用したパッケージデザイン。左から、ボタニカルバスケアセット1,200円、キャンドル1,800円、ボタニカルボディーソープ1,000円、ボタニカルシャンプー・トリートメント各1,400円、ボタニカルハンドクリーム800円、リードディフューザー2,800円(すべて税別)
《ひまわり》を使用したパッケージデザイン。左から、ボタニカルバスケアセット1,200円、キャンドル1,800円、ボタニカルボディーソープ1,000円、ボタニカルシャンプー・トリートメント各1,400円、ボタニカルハンドクリーム800円、リードディフューザー2,800円(すべて税別)

2020年2月より、BOTANIST ルクア大阪店で先行販売、3月より表参道の「BOTANIST Tokyo」、公式オンラインストア、全国のバラエティショップで発売されている「ゴッホデザインシリーズ」。BOTANISTの代名詞でもあるボタニカルシャンプーやトリートメントをはじめ、ボディーソープやバスケアセットなど、アート、ビューティー好きにとって嬉しいラインナップに。実は「ゴッホ美術館」が日本の消費財ブランド(スキンケア、ヘアケア、ボディーケアカテゴリ)とコラボレーションするのは、今回が初めてなのだそう。

「当初、ブランドメッセージが伝わるようなコラボレーションを検討している中で、海外のアーティストともぜひ取り組みたいと考え、さまざまなアーティストの作品や想い、メッセージを調べていました。その中で、社内の熱心なフィンセント・ファン・ゴッホ好きの声もあり、ゴッホの生涯の中で描かれた植物の絵画の美しさ、自然へ敬意や、日本文化との関連性を知り、直接、オランダのゴッホ美術館にコンタクトを取ったことから今回のコラボレーションが動き出しました。

日本の消費財ブランドとゴッホ美術館とのコラボレーションは初の事例となります。ゴッホもBOTANISTも“自然を愛し、自然の持つ美しさを表現していきたい”という考え方が一致しており、ぜひコラボレーションしたいという想いを直接プレゼンし、熱意を伝えることができたため、この企画が実現しました」と小林さん。

そして、ゴッホ美術館からこんな言葉も贈られている。「ゴッホは当時、日本の木版画からも多くのインスピレーションを得て創作活動を行っていましたが、時が経った今、日本のブランドであるBOTANISTが再びゴッホの絵画にインスパイアされ今回のコラボが実現したことについて、ゴッホ美術館側も『(巡り巡って)運命が一巡している』と表現してくださいました」(同)

メッセージの原文
Vincent van Gogh has had so much inspiration from Japanese woodblock prints and now Vincent van Gogh paintings are inspiring companies in Japan. That makes it a perfect circle.

美術館を訪れたような気持ちになれるパッケージ

《アーモンドの花咲く枝》を使用したパッケージデザイン。左から、ボタニカルバスケアセット1,200円、キャンドル1,800円、ボタニカルボディーソープ1,000円、ボタニカルシャンプー・トリートメント各1,400円、ボタニカルハンドクリーム800円、リードディフューザー2,800円(すべて税別)
《アーモンドの花咲く枝》を使用したパッケージデザイン。左から、ボタニカルバスケアセット1,200円、キャンドル1,800円、ボタニカルボディーソープ1,000円、ボタニカルシャンプー・トリートメント各1,400円、ボタニカルハンドクリーム800円、リードディフューザー2,800円(すべて税別)

植物への想いで繋がったコラボレーションに思わず運命を感じてしまいますよね。また、このシリーズでは代表作の《ひまわり》《アーモンドの花咲く枝》、2種のパッケージデザインが登場しているのもポイント。なぜこの作品が選ばれたのか気になりませんか……?

「今回のコラボレーションにあたり作成した動画コンテンツの中で、ゴッホ美術館・主任学芸員エドウィン・ベッカー氏へのインタビューを実施させていただきました。その中で《ひまわり》は、単なる植物というよりも“人格を持った存在”として描かれており、『ゴッホが世界中の人々を魅了し続ける理由はそこにある』と語られています。

また《アーモンドの花咲く枝》は、ゴッホの弟テオに生まれた息子に贈られた絵画です。南フランスでは2月に早くも花を咲かせる木であり、新たな命の誕生を表しています。この2つの絵画に描かれたように、どんな小さな植物・花にも美しさが宿っていること、自然の持つ“美”はとてもシンプルで、至るところにあると考えるゴッホの想いと、BOTANISTのブランドメッセージがリンクすると考えました。そこで、この生き生きと美しい《ひまわり》と《アーモンドの花咲く枝》を使用したのです」(同)

このような経緯で生まれたパッケージは、家にいながら美術館を訪れているような気分にさせてくれるデザインに。

「限られたスペースの中で作品とBOTANISTのロゴをどう融合しデザインするのか、試行を繰り返し何パターンも案を出し検証しました。最終的にはゴッホの作品の素晴らしさをいちばん引き立たせるデザインにすることを意識。BOTANISTの個性を失うことなく、かつゴッホの作品もよりきれいに見えるよう、最適な表現にこだわりました。絵画をできる限り大きくレイアウトし、ご自宅でもBOTANISTの商品を通して美術館で絵画を楽しんでいただけるデザインにしています」(同)

ふたつの作品を表現した贅沢な香りにも満たされる

そしてパッケージはもちろん、香りにも注目してみてください。なんと作品に合わせて、《ひまわり》はサンフラワー&オレンジの香り、《アーモンドの花咲く枝》はアーモンドブロッサム&ペアーの香りで、作品を表現しているのです。

「2枚の素晴らしい絵画を表現する香りを作り上げるため、信頼を寄せている調香師さんと何度もやり取りをし、試作を繰り返しました。絵画を表現する香りを作るには、調香師さんとの言葉でのコミュニケーションが重要となります。

調香師さんには『《ひまわり》は香りをかいだときに、温かみのあるオレンジ色がイメージできるような香りにしてほしい』、『《アーモンドの花咲く枝》は、絵画の美しい水色と可憐で小さな花をイメージ出来るような、爽やかさの中にもほんのり甘さを感じられる香りにしてほしい』とリクエストし、絵画の絶妙な色合いにマッチするよう、甘さ、爽やかさ、奥行き、広がりなど細部にまでこだわった結果、今回の香りが出来上がりました。ゴッホ美術館側にも素晴らしい香りとの評価をいただいています。

今回は主にパッケージが主役のコラボレーションですが、香りと同様、中身も絵画を表現する一部にとしたいと思い、絵画から連想した美容成分も配合しています。植物由来の美容成分を多く配合しているBOTANISTのアイテムに、さらにヒマワリ種子エキスやヒマワリ種子油、アーモンドタンパクなどを配合することで、髪や肌に豊かな潤いをもたらします。絵画をイメージした香りとともに、植物の恵みを感じながらご使用いただきたいと思います
」(同)

美しいパッケージデザイン、そして香り、美容成分で、フィンセント・ファン・ゴッホの作品とBOTANISTが紡ぐ世界へと誘われてみませんか?きっと、日々のライフスタイルをちょっと幸せにしてくれるはず。

ゴッホの「創造性」の源に迫った動画も

2020年にブランド5周年を迎えたBOTANISTは「共に生きる」をテーマに、4本の動画配信をはじめとしたブランドキャンペーンを実施。動画の中では、さまざまなボタニカルライフスタイルをフィーチャーし、この時代をより豊かに暮らすためのヒントを探求していく。1月に発表した動画に続く第2弾のテーマは「創造性」。日頃から身の回りにある自然に美を見出し、人物を描くように植物の表情を絵画として残した、フィンセント・ファン・ゴッホの「創造性」の源に迫った動画となっている。

BOTANIST(ボタニスト)
https://botanistofficial.com/
問い合わせ先:0120-333-476(I-ne)

「ひまわり」:
Vincent van Gogh (1853 - 1890)
Sunflowers ※作品名はイタリック表記
Arles, January 1889
oil on canvas, 95 x 73 cm
Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation)

「アーモンドの花咲く枝」:
Vincent van Gogh (1853 - 1890)
Almond Blossom ※作品名はイタリック表記
Saint-Rémy-de-Provence, February 1890 oil on canvas, 73.3 x 92.4 cm
Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation)

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