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【ライフスタイル連載・デザインのある生活】第9回「凜恋」肌や髪だけではなく、日本の環境も美しく。日本の植物で作ったアロマコスメ

2020.10.28 WED

【ライフスタイル連載・デザインのある生活】
第9回「凜恋」肌や髪だけではなく、日本の環境も美しく。日本の植物で作ったアロマコスメブランド
デザインも中身も素敵なもの。そんなモノがいつも身近にあれば、日々の生活に潤いを与えてくれそうな予感……。そこで、編集部とライターが気になっているライフスタイル系のブランドを紹介していきます。第9回目はヘアケアブランドの「凜恋」。国産ナチュラルコスメがまだ少なかった2009年に、日本の植物を使ったアロマコスメブランドとして誕生。2019年に「エシカルヘアケア」という、これからの時代に必要とされるコンセプトを持ったブランドへと生まれ変わっています。

●構成・文:吉永美代

▼国産植物を使い、サステナビリティにも配慮した「凜恋」
2009年デビュー当時のパッケージ

2009年デビュー当時のパッケージ

「凜恋(リンレン)」は、“植物とともに歩むやさしい暮らし”を提案する「ビーバイ・イー」のブランド。2009年に、地産地消、農業支援を目的とした日本生まれのアロマコスメとしてデビューしました。デビュー当時のブランドプロデューサーは、元伊勢丹のカリスマバイヤーとして知られ実業家・政治家として大活躍した故・藤巻幸夫さん。その後2012年、2015年にリニューアルを重ね、2019年には人や自然、未来にやさしい「エシカルヘアケア」として3度目のリニューアルをしています。
▼日本の植物で作られた、日本の農業の応援にもなるコスメを
シャンプー ローズ&ツバキ

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トリートメント ローズ&ツバキ

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「ビーバイ・イー」PRクリエイティブ部PRグループ リーダーの藤巻沙織さんにお話を伺いました。

──「凜恋」を立ち上げた経緯について教えてください。

藤巻さん:弊社代表の杉谷惠美は、20代で婦人病やアレルギーを患ったことをきっかけに、植物療法を学びました。そのパワーを伝えたいと2004年に設立したのが「ビーバイ・イー」です。

コンセプトショップ「シンシア・ガーデン」をオープンしたり、ナチュラルコスメ「ママバター」を立ち上げたりして、世界中の希少なオーガニックに触れ続ける中で、当時海外産ばかりだったアロマコスメを日本の植物で作りたいという想いを抱くようになりました。日本人には、日本で採れる植物が最も体に合うと考えているからです。また日本のアロマコスメを通して、環境問題と向き合い、日本の農業を支援するライフスタイルのご提案もできると考えました。

日本各地には、気候風土などに合った植物が育ち、地域の人は地産地消を大切にしています。「凜恋」は、日本各地をまわり、地域や農家の人たちとの出会いを大切に、植物を厳選しました。

──「凜恋」という名前はどんな想いから付けられたのですか?

藤巻さん:「凜恋」の名付け親は、2014年春に他界された藤巻幸夫さんです。 日本女性の誇り、凜とした潔さと品格を持ち、人や物を愛し恋する人。そういう時代が求める女性をサポートするブランドであるように。そんな想いからこのブランド名が付けられました。

また「re」は古き良きものを再生(Recycle)し、「ren」はRenaissanceやRenewalといった、時代のニーズに合致させる意味もあります。

──ターゲットは設定されていたのでしょうか?

藤巻さん:「凜恋」のヘアケアは1本2000円近くするシリーズですので、オーガニック、ナチュラルの初心者というよりは、環境問題やオーガニックについて知っている上級者の方、頭皮や髪に悩みがある40代以上の方が、自分用に使うことをイメージしています。今はデビューから11年経ち、全国にリピーターが多いブランドなので、上記に当てはまらない方々にもご愛用いただいています。
▼リニューアルで、さらに人と自然へのやさしさを追求して
──ブランドコンセプトはどのようなものですか?

藤巻さん:主に3つのコンセプトがあります。

【1】今あるものを新しい形に変えるというコンセプトで、日本の農業支援と地域活性に貢献することを目的に、国産原料にこだわり開発します。再循環可能な資源を活用し、環境負荷を軽減します。

【2】日本全国の国産植物の恵みをたっぷりと配合。人にも自然にもやさしい本当にいいものを探求し、天然植物のチカラで女性の内面からの美しさを手助けします。

【3】お肌に直接つけるものだからこそ安心して使えるように、そして毎日の使い心地が快適になるように、安全性と機能性、使用感と効果を追求しました。
──生産者さんとの繋がりについても教えてください。

藤巻さん:高知県北川村のユズ栽培者さんや、島根県奥出雲薔薇園の福間さんをはじめ、デビュー当初よりお世話になっている農家さんとは、畑を訪問させていただいて今年の状況をお伺いしたりしています。可能であれば年に2回伺うこともあります。

国産植物原料は、産地、または農家さんの名前までわかるものをなるべく厳選し、産地を訪れて農家さんへご挨拶に行くようにしています。

──10周年を迎えた2019年のリニューアルでは、新たに「エシカルヘアケア」をテーマにされましたね。具体的にはどのような内容なのでしょうか?

藤巻さん:2019年のリニューアルでは、“地産地消”“トレーサビリティ”を重視して国産植物由来の原料を使うことはそのままに、配合国産植物原料をさらに増やしました。海のコラーゲンと呼ばれる国産真珠エキスを新配合するなど、処方・香りを見直して、使用感も改良しています。

また植物本来の力を感じて頂くために、8つの合成成分を不使用とし、パッチテストを実施しました。 (不使用成分:×サルフェート ×鉱物油 ×シリコン ×パラベン ×石油系界面活性剤 ×合成香料 ×合成着色料 ×動物性原料)

今回のリニューアルから、生分解性に優れた洗浄成分を使い、燃やしても大気中のCO2を増やさないとされる、植物由来プラスチック「バイオPET」のボトルを使用しています。

また、資源の再循環にも配慮。「凜恋」に配合されているユズの精油は、「超音波印加型減圧水蒸気蒸留法」で抽出しています。廃水の負担を軽減できるほか、抽出後の残りかすに精油成分が残らないため、堆肥化がしやすいメリットがあります。そして「凜恋」の収益の一部を、植林活動を行う団体に寄付しています。

──環境に配慮したモノづくりは大変な部分も多いと思うのですがいかがですか?

藤巻さん:肌や髪だけではなく、環境や日本の大地も美しくしていく。この想いは、代表の杉谷が「凜恋」を立ち上げたきっかけの1つであり、ブランドの根幹でもあります。100年先の未来を見据え、日本の美しい土地、風土、豊かな自然を紡いでいくプロダクツであり続けたいと考えています。
▼「日本の凜とした美しさ」を表現したパッケージデザイン
ブランドデビュー当時のパッケージデザイン

ブランドデビュー当時のパッケージデザイン

シャンプー ユズ&ジンジャー

シャンプー ユズ&ジンジャー

トリートメント ユズ&ジンジャー

トリートメント ユズ&ジンジャー

シャンプー ミント&レモン

シャンプー ミント&レモン

トリートメント ミント&レモン

トリートメント ミント&レモン

──「凜恋」はデザインも魅力的です。デザイン面のコンセプトを教えてください。

藤巻さん:パッケージは「日本の凜とした美しさ」をテーマにしています。毎日の暮らしを楽しくするライフスタイル提案ブランドであるために、日本らしさを感じる、シンプルで機能的なデザインも追及しました。パッケージデザインも、時代に合わせてアップデートしています。

──今回リニューアルされたパッケージのテーマを教えてください。

藤巻さん:今回は「凜とした女性」をテーマに掲げ、よりフェミニンなデザインになるよう進めました。植物はこの商品の主役なので、繊細かつ凜とした佇まいになるようなイラストを描いていただき、デザインしてもらいました。デザイナーは「woolen」の福岡南央子さんです。
▼今後は新ヘアケアアイテムや、スキンケアアイテムも
──最近の動きや、今後予定している展開を教えてください。

藤巻さん:限定で、和の花にフィーチャーした「凜恋 百合」や「凜恋 桜」を発売したり、セレクトショップ「北海道くらし百貨店」とコラボして、北海道産の植物・海藻成分を7種配合した「北海道ラベンダーとモミ」を店舗限定で発売したりしました。今後は、新しいカテゴリのヘアケアアイテムや、一部スキンケア商材などを開発予定です。

これからも引き続き、既存の生産者さんとの繋がりを大切にしながら、新しい植物やそれを育てる生産者さんとの出会いも模索していきたいと思っています。
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