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Photoshopド定番チュートリアル

2021.08.02 Mon2021.09.07 Tue

金属でできたエンブレムを作る

作例制作:マルミヤン 編集:山口優

Photoshopで作る定番グラフィックの制作工程を一からご紹介。今回は覚えておくと便利な金属風の質感の作り方をベースに、金属でできたエンブレムを制作します。*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を一から手順通りに解説するHow To記事です。

■使用する機能「ベベルとエンボス」「グラデーションオーバーレイ」「スマートオブジェクト」「描画モード」

1.ベースとなるエンブレムの画像を配置する

まずはベースになるエンブレムの画像を用意する。ここでは横書き文字ツールやペンツールなどで文字とフレームを描いてエンブレムを作成(図1)。レイヤーパネルでそれらのパーツのレイヤーをすべて選択したあと、レイヤーメニュー→“レイヤーを結合”でひとつにまとめておいた(図2)

図1
図2。この時点のレイヤーの状態。文字のレイヤーとフレームのレイヤーはひとつにまとめ、わかりやすいようレイヤー名を「エンブレム」に変更しておいた

さらに、レイヤーパネルで背景レイヤーを選んだあと、編集メニュー→“塗りつぶし...”を[内容:カラー...]で実行して「カラーピッカー(塗りのカラー)」を表示し、黒に近いグレー(ここでは、[R:52、G:52、B:52])に変更して適用した(図3)

図3。背景レイヤーは表現意図に合わせた色で塗りつぶしておく。ここでは暗い場所で金属のエンブレムが輝く表現にしたかったので、黒に近いグレーで塗りつぶしておいた

2.エンブレムに立体感と光沢感をつける

レイヤーパネルでエンブレムのレイヤーを選択したら、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“ベベルとエンボス...”を初期設定から[テクニック:シゼルハード]、[角度:120°]、[ハイライトのモード]を[不透明度:100%]に変更して適用(図4)(図5)

図4
図5。エンブレムに少し立体感がつく

続いてレイヤーメニュー→“スマートオブジェクト”→“スマートオブジェクトに変換”を実行する(図6)

図6。スマートオブジェクトに変換することでレイヤースタイルの重ねがけを実現することができる

再びレイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“ベベルとエンボス...”を選び、[サイズ:8px]、[光沢輪郭:リング-二重]に変更(図7)

図7。設定を[サイズ:8px]、[光沢輪郭:リング-二重]に変更して適用する

さらに、レイヤースタイルの[グラデーションオーバーレイ]を選択して[角度:45°]、[比率:25%]に変更したら、[グラデーション]のカラーバーをクリックして「グラデーションエディター」を開き、カラー分岐点を追加して黒、濃紺、白のグラデーションを作る(図8)(図9)

図8。レイヤースタイルの[グラデーションオーバーレイ]を[角度:45°]、[比率:25%]に設定
図9。「グラデーションエディター」の画面。カラー分岐点は、等間隔に5つ並ぶよう追加する。両端のカラー分岐点は黒に、中央は白に設定し、その間のカラー分岐点は濃紺(ここでは[R:0、G:19、B:44])に設定した

これを適用すると、エンブレムに金属のような立体感と輝きをつけることができる(図10)

図10。エンブレムに金属の質感がつく

3.金属の光沢感を強める

再度、レイヤーメニュー→“スマートオブジェクト”→“スマートオブジェクトに変換”を実行したら、このエンブレムのレイヤーを前面に複製して[描画モード:オーバーレイ]に変更(図11)。これで金属の光沢感を強めることができる(図12)

図11。この時点のレイヤーの状態
図12。[描画モード:オーバーレイ]に変更すると暗い部分はより暗く、明るい部分はより明るくなってメリハリがつく

ここでは、さらに光のモチーフを描き加え、背景にグラデーションを加えて完成とした(図13)。

図13。完成ビジュアル

制作者プロフィール

MARUMIYAN(マルミヤン)
グラフィックデザイナー/イラストレーター
2007年より「マルミヤン」(Marumiyan)名義で、福岡を拠点に活動を開始。雑誌、広告、CDジャケット、パッケージ、アパレル、プロダクト、Webなど、様々な媒体で活動を行う。人物や植物、動物、建物など、様々なアイコンをグラフィカルに組み合わせ、洗練された作品作りを目指す。また “FOUR DIMENSIONS WORLD” をテーマとした作品も精力的に制作している。2008年「FUNKY802 digmeout」オーディション通過。https://marumiyan.com/
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