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お洒落クリエイターの心をくすぐるプロダクトレビュー

2023.12.21 Thu

【今回はデスクワークを快適に過ごすアイテム】

置くだけで快適姿勢をサポート。自然な姿勢で座れるクッション「Keeps」シリーズで集中力アップ!?

文・写真:平田順子

デザイナーやイラストレーターなど長時間のデスクワークをするお仕事の方は、腰や背中の痛みに悩むことがあるのではないでしょうか。きちんとした姿勢で座ると身体の負担が少ないことはわかっていても、ずっと姿勢を意識し続けるのは難しいものです。つい猫背になってしまったり、だらりとよりかかってしまったり…。西川株式会社から販売されている「Keeps」シリーズは、クッションや腰まくらをセットして座るだけで、自然な姿勢をキープすることができます。

デスクワーク時の姿勢を整え身体の負担を軽減

長時間のデスクワークは身体に負担が大きく、腰や背中などが痛くなることがあります。座り心地のよい高価なデスクチェアを使っても、姿勢が悪ければ身体が歪み、痛みや凝りを感じてしまうのではないでしょうか。理想的な姿勢は、耳・肩・腰が一直線上にある状態だそうです。つまり、背筋をピンと伸ばした姿勢です。

「Keeps」は、そうした理想的な姿勢をキープすることをコンセプトとしたクッション類のシリーズです。長年眠りについて研究してきた寝具メーカーの西川株式会社が、金沢大学との共同研究で開発しました。例えば「Keeps クッション」は、背骨の付け根にある仙骨やお尻の左右にある坐骨、大腿部などが自然な位置でキープできるような凹凸がついていて、イスの上に置いて座るだけで身体に負担の少ない姿勢を続けることができます。

側生地(クッションを覆う生地)を外してみると、その構造がわかりやすいです。後ろのでっぱりが仙骨を適度に押すので腰が立ち、座面の奥側は少し傾斜することでお尻が前にいかないようになっていて、太ももを置く場所は少し内側が下がるような傾斜がつきつつもクッション先端の中央部分が少しでっぱっているので、大腿骨の位置が自然と固定されます。また、穴があいていて通気性が確保されているため、クッションとの設置面に蒸れは感じませんでした。

「Keeps クッション」は普段使っているイスの上に置くだけ
側生地を外してみると、凹凸や傾斜があることがわかる

長時間座りっぱなしでいるとお尻の血行が悪くなり、痔になるリスクもあります。「Keeps」シリーズは高反発のウレタン製で、圧力が1点に集中せず分散するようになっています。そのため、ずっと座っていてもお尻の血行が悪くなっていく感じがしませんでした。

そして「Keeps ランバークッション」は、イスの背もたれの腰の位置に設置することで、腰を左右と後ろから支え、自然な姿勢にしてくれるというものです。こちらも側生地を外してみると構造がわかりやすいです。真ん中の少しでっぱった部分が腰にある腰椎を適度に押すことで背筋が伸びやすくなり、腰回りをぐるりと囲むフォルムと凹凸で骨盤の左右にある腸骨や肋骨をホールドしてくれます。

腰を左右と後ろから支える「Keeps ランバークッション」
側生地を外してみると、中央がでっぱる形で腰に沿って角度や凹凸がついていることがわかる

2つセットで使うと、「Keeps ランバークッション」が「Keeps クッション」に支えられるのでより安定して腰に当たります。もし予算に余裕があるならば、両方揃えるとよいでしょう。これらを使用することで姿勢が安定すると、身体が楽になるせいか仕事も集中して行えました。

「Keeps クッション」と「Keeps ランバークッション」を合わせて使ったところ

あらゆるタイプのイスで使える

筆者も座り仕事の時間が長いので、これまでに骨盤矯正クッションや腰まくらなどを使用してきましたが、中にはイスの形状によってうまく設置できず使えないものもありました。そこで、「Keeps クッション」「Keeps ランバークッション」とイスとの相性を見るべく、さまざまなタイプのイスで使ってみました。

ダイニングチェアでは安定して設置でき、座り心地が向上します。自宅に仕事用デスクがなくリモートワーク時はダイニングテーブルで作業をしているという方にもよいのではないでしょうか。

食卓で使っているダイニングチェア
2種類ともダイニングチェアに安定して設置できる

背もたれが小さいタイプのデスクチェアは「Keeps ランバークッション」がしっかり固定できるか心配でしたが、背もたれの後ろ部分に長さを調整できるゴム製のベルトでとめるようになっているため、問題なく使用できました。

背もたれの小さいデスクチェア
2種類とも問題なく使用できた

「Keeps ランバークッション」は背もたれが小さめのものでも、ゴム製のベルトでとめられることがわかりました。また、「Keeps クッション」は裏に滑り止めがついているため、座面からズレにくくなっています。背もたれのないイスでも「Keeps クッション」を置けるくらいの座面のサイズがあれば使うことができます。

「Keeps ランバークッション」の長さを調整できるゴム製ベルト
「Keeps クッション」の裏面の黒い部分は滑り止めになっている

座卓での姿勢をよくし、くつろぎタイムにも使える

コロナをきっかけにリモートワークを導入する企業も増えましたが、自宅では座卓で仕事をしているという人もいるでしょう。そんな方には、「Keeps ピロークッション」があります。

こちらも側生地を外してみると、中央後ろ部分に窪みがあることがわかります。また、背中部分は適度な弾力で腰を押してくれるため、お尻の位置が固定され、坐骨は自然な姿勢になる位置でキープされます。

座卓で自然な姿勢をキープできる「Keeps ピロークッション」
側生地を外してみると中央後ろ部分に窪みがあることがわかる

裏面は広い面積で滑り止めがついているので、床で滑って動くことはありませんでした。中央後ろ側の窪みと背中に当たる部分は、お尻や腰の位置を安定させるだけでなく、頭を乗せて寝転んだり、あごを乗せてうつぶせになったりしても使えるよう設計されているので、仕事の休憩やくつろぎタイムにも使えます。

横からみると首やあごをのせやすい形状であることがわかる
裏側の黒い部分はしっかりとした滑り止めがついている

「Keeps クッション」「Keeps ランバークッション」の2種類は抗菌加工された側生地が付属しており、側生地を外して洗濯ができます。「Keeps ピロークッション」に関しても側生地を外して洗濯することができ、衛生面も安心です。また、別売りでイエロー、ブラック、グレイのカバーも販売されているので、イスや部屋のデザインに合わせて選ぶことができます。同僚や家族も同じものを使っている場合は、色分けすることでどれが自分のものかがわかるようになるでしょう。ポップなイエローやシンプルなモノトーンカラーは生活感が出ず、オシャレなオフィスにも馴染みやすいです。

まとめ

理想的な姿勢をキープする「Keeps」シリーズは、デスクワーク時の肉体負担を軽減することが期待できます。身体が楽になることで、集中力や持続力がアップするかもしれません。オフィスチェアだけでなくダイニングチェアなどにも使え、リモートワークをする機会はあるものの自宅に仕事用のイスがないという人にも導入しやすいです。さまざまなタイプのイスに設置できるので、手芸など仕事以外の座り作業にも役立つでしょう。

また、座卓で仕事をしているという方には、「Keeps ピロークッション」があります。ただし、寝転がって枕にしたり、あごを乗せてうつぶせになったりするのにも使えるため、心地よくてついゴロゴロしてしまい、仕事が進まなかったということがないよう注意が必要です。

DATA

製品名:Keeps クッション、Keeps ランバークッション、Keeps ピロークッション
税込価格:11,000円、11,000円、16,500円
発売元:西川株式会社
公式サイト:https://www.nishikawa1566.com/contents/keeps/
ECサイト:https://shop.nishikawa1566.com/
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B0BDKFPJ4S/ 

平田順子
ライター・編集者
大学生時代より雑誌連載をスタートし、音楽誌やカルチャー誌などで執筆。2000年に書籍『ナゴムの話』(太田出版刊)を上梓。音楽誌『FLOOR net』編集部勤務ののちWeb制作を学び、2005年よりWebデザイン・マーケティング誌『Web Designing』の編集を手がける。近年はデジタルマーケテイング媒体での執筆が増え、クリエイターをはじめマーケターや経営者の方々の取材を手がけている。https://junkohirata.work/
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