• はてなブックマーク
  • RSS
  • Line

ITライター・山口真弘の気になるグッズラボ

2022.02.08 Tue

ノートPCとタブレットの2画面表示に最適、画面を左右でなく上下に並べられる伸縮式アームスタンド

文:山口真弘

最近はテレワークの普及もあり、タブレットを自宅で据置で使うニーズも増えています。持ち歩きに使えることが重要視されていたかつてと違い、自宅でノートPCで作業しつつ、その合間で参照できることを前提とした、ディスプレイアームに近い構造の製品も多く見られるようになりました。

今回紹介するサンワサプライの「PDA-STN46BK」も、そうしたスタンドのひとつですが、他のモデルにはあまりない特徴を備えています。それはタブレットを保持するアームが、高さ45.8cmと、ノートPCのはるか上方まで伸ばせることです。

伸縮できるアームの先端にホルダーがついた構造
ホルダーは幅118~185mmまで対応します
もっとも高くした状態(45.8cm)
もっとも低くした状態(30cm)

一般的に、こうしたタブレットスタンドは単にタブレットを保持できるというだけで、それほど高さはなく、下にキーボードを並べるくらいしか、デスクとの間に余裕がないことがほとんどです。ノートPCと並べるとしても、左右のどちらに置くかという選択肢しかありません。

本製品は、ホルダーの付け根を基準として高さ45.8cmの位置までアームが伸びるので、本体をノートPCの背後に置き、タブレットをノートPCの上に配置できます。つまり上下に2画面を並べることが可能になるというわけです。

高さがあるためノートPCの上に並べられます
上下に画面が並んでいると視線移動も目立ちません

これはデスクの横幅に余裕がなくとも、タブレットを設置できることを意味しますが、なかでも威力を発揮するのはテレビ電話やビデオ会議です。一般的に、相手と通話をしている最中に、左右どちらかにあるサブの画面に目を走らせていると、視線移動がかなり目立ってしまいます。注意力が散漫であるように見えてしまうかもしれません。

しかしこれが左右ではなく上下だと、面白いことに視線移動はあまり目立ちません。左右方向に比べて視線が移動する距離そのものが短いというのもありますが、どちらかというと、参照先のカンペは横にある──という思い込みがあるのでしょう。つまり別画面で資料を参照していることを相手になるべく悟られたくない時に、もってこいというわけです。

対応するのは11型までのタブレットですが、12.9型まで対応するバリエーションもラインナップされています。こちらであれば、現行のタブレットでは最大級となる12.9インチiPad Proはもちろん、13.3型クラスのモバイルディスプレイであっても、取り付けは可能でしょう。

縦向きでの設置にももちろん対応します
スマホを取り付ければ通知に気づきやすくなります

実測830gと重いことから安定感も高く、うっかり倒れてしまう恐れもほとんどありません。実際に使う時は、台座の上にノートPCを重ね、上から押さえつける形になるので、倒れる心配はさらに少なくなるでしょう。

気をつけたいのは、高さ45.8cmまで伸ばせる一方で、短くするのは不得手だということです。精一杯縮めても高さは30cmということで、デスクとの間にはどうしても隙間ができてしまいます。ノートPCの画面と平行に並べたければ、別の製品を当たったほうがよいでしょう。

タブレットやスマホを取り付けるスタンドは、さまざまなタイプが市販されていますが、今回の製品のように、特定の並べ方においてのみ重宝する製品は少なくありません。購入後の並べ方をきちんと想定した上で、製品を選ぶことをおすすめします。

部品構成。同梱のレンチで簡単に組み立てられます
実測で約830gと重いので転倒の危険も低めです
DATA

製品名:PDA-STN46BK
実売価格:3,391円
発売元:サンワサプライ
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B08ZHP91LY/

著者プロフィール

山口真弘
ITライター
PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など
  • Twitter
読込中...

Follow us!

SNSで最新情報をCheck!

Photoshop、Ilustratorなどのアプリの
使いこなし技や、HTML、CSSの入門から応用まで!
現役デザイナーはもちろん、デザイナーを目指す人、
デザインをしなくてはならない人にも役に立つ
最新情報をいち早くお届け!

  • Instagram