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三戸なつめの東京文具さんぽ

2022.06.09 Thu

オリジナルノートのオーダーに、本物のポストまで!文具のデパートみたいな「銀座 伊東屋」

構成:編集部 取材・文: 水澤舞衣子 撮影:YUKO CHIBA ヘアメイク:桂川あずさ(CANNA)

文房具好きとして知られる女優でモデルの三戸なつめさんと、東京の文房具店で“ときめき”を見つける連載「三戸なつめの東京文具さんぽ」。7回目となる今回は、明治時代から銀座で文房具専門店を営む「銀座 伊東屋 本店」に訪れました。

銀座 伊東屋」は、その名の通り東京都中央区の銀座に店舗を構える文房具店。創業は明治37年(1904年)で、今年118周年を迎えました。自社で開発したオリジナルアイテムをはじめ、暮らしのあらゆるシーンに寄り添う幅広いジャンルの文房具・雑貨などを取り扱っています。

銀座 伊東屋ってどんなスポット?
文房具のデパートみたい!明治創業の銀座の文房具店

「銀座 伊東屋」の本店があるのは、休日の歩行者天国で多くの人が行き交う銀座中央通り沿い。明治の創業当初から今でも変わらず、銀座の街で文房具店を営んでいます。

目印は、1987年にコーポレートシンボルとして誕生した大きな「レッドクリップ」。建物は2015年に現在のG.Itoyaビルへとリニューアルオープンしましたが、引き続きこのクリップが看板を彩っています。ビルは、地下1階のイベントホールから12階のレストランまでで、フロアごとにそれぞれテーマが設けられているのが特徴。ここでそろわないものはないと感じてしまうほどで、まるで文房具の百貨店のよう!

銀座 伊東屋 1階「GROUND」
オリジナルのレモネードを飲みながらショッピングを

今回は1階から順にそれぞれのフロアを散策。まずエントランスとなる1階のテーマは「GROUND」。自社ですべてのデザインを手掛けたオリジナルアイテムや、世界各国から直輸入しているカードなどがディスプレイされています。ポストカード作家の藤原弥生さんが手がける「7days cards」も豊富にラインナップ。

銀座中央通りの歩道に面した正面入り口から、反対のあづま通り側の入り口まで店内は真っ直ぐ通り抜けることができる一本道に。誰でも気軽に訪れることができるよう、街の一部になるイメージで空間を作られたのだとか。

ドリンクブースのDrink は、Dr.ink(ドクターインク)と読むこともでき、「ink」が隠れているんです

1階にはドリンクブース「Drink(ドリンク)」もあり、伊東屋オリジナルのレモネードを販売しています。インク瓶をイメージしたロゴマークも素敵です。店内で飲みながらのお買い物ができるとのことで、これには三戸さんも驚きです。「ショップの中で飲み歩きができるなんて珍しいですよね!暑い日でもゆっくりお買い物を楽しめるのですごくうれしい!」

銀座 伊東屋 2階「SHARE」
本物のポストも!銀座の景色を眺めながら手紙を綴る

続いて2階のテーマは「SHARE」。“気持ちと気持ちをシェア”するという意味を込め、レター系のアイテムを展開しています。特に目を引いたのは「Write & Post」のコーナー。テーブルが用意され、万年筆の貸し出しもしてくれるので、購入したレターアイテムですぐに手紙を書くことができます。

こちらのかわいらしいポストは伊東屋のデザイン。飾りではなく郵便局の方が取集に訪れる“本物のポスト”なので、実際に投函が可能なんですよ。

2階には、ドイツ・グムンド社の48色のカードにオリジナルデザイン92柄×6色の箔押しで作る「My Emblem」も

銀座 伊東屋 3階「DESK」
大人の嗜みに◎。ガラスケースに並ぶ万年筆にうっとり

3階「DESK」は、ガラスケースに美しい万年筆が並ぶちょっと大人な空間。敷居の高い万年筆をカジュアルに楽しんでほしいという思いから、カウンターを間近に眺めることができるようになっていて、すべての万年筆の試し書きが可能です。

また、こちらではパーツをカスタムしてオリジナルの万年筆やボールペンを作る「My Mighty(マイ マイティ)」を体験することもできます。

キャップやペン軸、グリップなどのパーツを細かく選んでいくので、その組み合わせはなんと最大4,325,376通り!毎日使うものだからこそ、じっくり悩んで心ときめく1本に仕上げたいものです。

銀座 伊東屋 4階「CARRY」
いつでもそばに置きたい、こだわりの優秀お仕事グッズ

4階は、ノートにシステム手帳、バッグや名刺入れなど、身につけるお仕事アイテムを中心にセレクトした「CARRY」というフロア。

レザーやウルトラスエード®を使ったオリジナルのビジネスツール「COLOR CHART」シリーズは、23色のカラーをベースに豊富なアイテムをデザインしているので、どの商品を選んでも相性よく馴染むのが特徴。お気に入りの一色でそろえるもよし、あえて違う色や素材を合わせて楽しむもよし。

そして、このフロアでぜひ挑戦したいのが、ノートのカスタマイズシステム「Note Couture(ノートクチュール)」。サイズや用紙、綴じ方に留め具などをお好みで選ベるオーダーノートで、アレンジの組み合わせは40,000,000通り以上!

表紙に濃いピンク、裏表紙に薄いピンク色をチョイスした三戸さん「すごくラブリーなノートになりそう!」と心惹かれるパーツを真剣に選んでいきます。

記念日や旅行記、レシピノートなど、じっくり綴る特別な一冊にしたり、日付や名前を入れて誕生日プレゼントにしたりする人も多いそう。三戸さんがオーダーしたノートは、ページの最後にご紹介します!

4階にはノートが豊富で、海外の方にも人気の伊東屋オリジナルの「おいしい魚ノート」も並んでいます
見返しには表紙の魚を使った日本料理のレシピが英文で掲載されているなど、ユニークな一冊です

銀座 伊東屋 5階「OFFICE」
デスクをパッと明るくしてくれる!オリジナル文房具

オフィスで使いたいステーショナリーアイテムが揃う5階の「OFFICE」には、ホームオフィスを充実させるデスクやチェアのお試しができるコーナーも。

オリジナルの「羽ペン」は飛行機の羽が付いた油性ボールペン。シンプルで機能的ながら遊び心を感じるアイテムで、仕事で疲れた時も手にするだけで楽しい気持ちになれそう。

文具好きの愛用者も多い「リーガルパッド」。こちらは伊東屋のオリジナルです。コピー用紙などの書類に紛れても見つけやすいように黄色の用紙が使用されています。大小さまざまなサイズがラインナップしているので、用途に合わせたアイテムを選ぶことができますよ。

銀座 伊東屋 6階「HOME」
文房具以外も!お部屋を素敵に演出するホームアイテム

6階「HOME」では、家庭の中でもクリエイティブを楽しめるようにと、ダイニングやキッチンで使えるアイテムをラインナップ。

カバの形のスツール「ジャイアントヒッポ」は玄関で靴を履く時に腰掛けられる実用的なアイテム!小さいサイズのブックエンドやドアストッパーも合わせればお部屋がグッと可愛くなります。

こちらには空間を演出する香りのアイテムも揃い、フロアがとってもいい香りに包まれています。伊東屋をイメージした香りのオリジナルアロマオイルも販売中。

銀座 伊東屋 7階「COLOR」
カラフルな色見本&色鉛筆に囲まれるときめきスポット

7階は「COLOR」という名前の通り紙の色見本が壁いっぱいに広がる鮮やかなフロア。約1000種類の紙を取り扱っているそうで、サンプルは手に取って見比べられるように小さいサイズで用意されています。

このほかにも絵の具、色鉛筆など色とりどりのアイテムがずらりと並び、見ているだけでも心が躍る空間です。色鉛筆はどれも1本ずつ購入が可能で、大きい紙に伸び伸びと試し書きができるのもうれしいポイント。

三戸さんのかわいい試し書き

銀座 伊東屋 8階「CRAFT」
モノづくり意欲がアップする、ペーパークラフト用品

8階の「CRAFT」「Papiearium(パピエリウム)」では、ペーパークラフト用の材料や道具がいっぱい。華やかな和紙や洋紙も幅広く展開しているので、時間を忘れて選んでしまいそう。デコレーション用のシールやボタンなどのパーツも購入できます。

こちらのフロアではクラフトのワークショップも開催中。教わりながら作ってみたい方はぜひ予約サイトをチェックしてみてください。

銀座 伊東屋 11階「FARM」
フリルレタスにルッコラも!地消地産の魅せる野菜工場

エレベーターで11階に向かうと、そこに広がるのは野菜工場「FARM」。フリルレタスやルッコラなどの葉物野菜を水耕栽培しており、採れたての新鮮なものを12階のレストランで食べることができます。また、1階のドリンクバーでも購入が可能とのこと。

ちなみにこの銀色のフレーム、実は現在のビルに建て替える前の旧店舗で50年使用されていたステンレスの窓枠なんです。長く使えるものを再利用しつつ、当時のデザインも現代に継承しています。

同じフロアには、たった1枚の写真をもとに再現された銀座 伊東屋1号店の精巧な模型を展示中

デパートのような盛りだくさんの空間を堪能した三戸さん。「建物全体に文房具がぎっしりと詰まっていてどこを歩いていても見どころがいっぱいです!欲しいものは見つかるし、疲れたらレストランで休んでもいいし、なんでもできちゃいますね。銀座というちょっと大人な街にあって、せかせかせずゆったりとした雰囲気も素敵です」と大満足。

“「買う」場所から「過ごす」場所へ”をコンセプトに、ただ買い物をするだけでなくお店で過ごす時間そのものを楽しんでほしいとショップづくりをしている、銀座 伊東屋。オンラインでなんでも気軽に手に入る今だからこそ、こだわりの空間で商品を手に取って選ぶ楽しみを味わってみてください。


「銀座 伊東屋 本店」で三戸さんがセレクトしたアイテムは6月22日(水)に公開予定です。

三戸さんがオーダーしたノートは……?
伊東屋のオーダーノート「Note Couture」の完成品はこちら!

ノートクチュールは、1,650円(税込)~。銀座 伊東屋 本店・横浜元町、伊東屋 京都店でオーダーできる

ノートのカスタマイズシステム「Note Couture」。表紙に入れられる箔押し用のフォントやイラストも伊東屋オリジナルで、バリエーションがかなり豊富。三戸さんはイニシャルの「N」を手書き風フォントの銀箔押しで入れました。

サイズは4種からセレクト可能。三戸さんが選んだのはA5サイズスリム
中紙は10枚単位で選ぶことができ、今回は無地と色違いの方眼をセレクト
こちらはリング綴じですが、無線綴じもオーダー可能
シックなグレーと、鮮やかなピンク色の方眼
裏表紙は淡いピンク色に。紐で閉じているのもかわいい

DATA

店舗名銀座 伊東屋 本店
住所東京都中央区銀座2-7-15
アクセス東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅8番出口より徒歩3分
東京メトロ銀座線、日比谷線、丸の内線銀座駅A13出口より徒歩3分
都営三田線日比谷駅D2出口より徒歩10分
問い合わせ先03-3561-8311
公式サイトhttps://www.ito-ya.co.jp/

プロフィール

三戸なつめ
俳優、タレント、モデル
1990年2月20日生まれ。奈良県出身。2015年に中田ヤスタカプロデュースによる『前髪切りすぎた』でアーティストデビュー。2018年より本格的に俳優としても活動を開始。2020年11月より放送が開始されたNHK連続テレビ小説「おちょやん」では実母役に挑戦。2021年秋公開の映画「シノノメ色の週末」ではトリプル主演で出演するなど、今後も多数のドラマや映画の出演を控えており、モデル、タレント、女優として幅広いジャンルで活躍している。
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