台座灸の使い方&おすすめのツボ
瀬尾 実際にお灸を扱う際、覚えておきたいポイントとおすすめのツボをお伝えします。冷えや疲れ、ストレスなど、デスクワーカーにありがちなお悩みには、お灸を使った簡単なセルフケアがおすすめです。火傷には十分気をつけながら試してみてください。
お灸のポイントと使い方
・お灸を数える時は「〜壮(そう)」と呼ぶ |
・もぐさに火をつけてツボに乗せ、数分放置 |
・火が消えても熱さや刺激を感じられる間は放置し、取り外す |
・途中でも熱過ぎる場合はすぐに取り外す |
・一箇所の経穴に2〜3壮続けて行う |
・外したときにもほんのりと熱が残るくらいがおすすめ |
おすすめのツボ
- 三陰交(さんいんこう)
内くるぶしから指4本分上の位置。血行を良くし、冷え症状や婦人科系のお悩みに
- 足三里(あしさんり)
膝の皿の下にある外側のくぼみから指4本下の位置。胃腸系の不調。足のだるさに
- 太衝(たいしょう)
足の甲で親指と人差し指の骨が交わるところのくぼみ。眼の疲れ。眠れないとき。ストレス解消にも
- 光明(こうめい)
外くるぶしから5寸(手の親指5本分)上の位置。目の乾き、疲れに
- 陽陵線(ようりょうせん)
膝下の外側に出っ張っている骨のすぐ下の位置。ストレスや体全体の緊張、側頭部、顎の痛みに
以上、お灸入門でした。次回はデスクワーク時にもぴったりの「おすすめのお茶」を紹介。公開は、2024年2月9日(金)を予定しています。
- 瀬尾港二
- アキュサリュート高輪院長
- 1960年宮崎生まれ。ICU理学科卒業後、北京中医学院(現北京中医薬大学)針灸推拿学部に入学。在学中から気功や武術の大家に師事。92年卒業。2010年にアキュサリュート高輪を開設。一般社団法人日本中医薬学会理事・事務局長、神奈川衛生学園専門学校非常勤講師、東京医科歯科大学非常勤講師。著書に「図解 よくわかる東洋医学―漢方薬・ツボ・食事、3つの養生法で治す」「家庭でできる漢方〈4〉不眠症―原因・タイプ別 眠れるからだに体質改善!」など。
2024.01.26 Fri2024.03.15 Fri