Photoshopで自然の風景に人工物を合成してSF風のビジュアルを作る方法を紹介。異なる写真同士を切り抜き、色を馴染ませ、影を付けるなど、写真合成の基本的な手順も練習できるのでぜひご参照ください。*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を一から手順通りに解説するHow to記事です。
■使用する機能「自動選択ツール」「フリンジ削除」「レイヤーマスク」「レベル補正」「ぼかし(ガウス)」「グラデーションオーバーレイ」
1.切り抜いたモチーフを風景写真に配置する
まずは人工物の写真を開いて自動選択ツールを選び、オプションバーで[許容値]を調節しておく(図1)。
次にモチーフの周囲(ここでは、煙突の周囲の空の部分)をクリックして選択範囲を作成したら(図2)、選択範囲メニュー→“選択範囲を反転”を適用したあと、編集メニュー→“コピー”を実行(図3)。
続いてベースになる風景写真を開いて、編集メニュー→“ペースト”を適用し、移動ツールでドラッグしてモチーフの位置を調整する(図4)(図5)。
2.人工物の向きや境界部分を調整する
風景写真の光の向きと煙突の影が合っていないので、レイヤーパネルで煙突のレイヤーを選択し、編集メニュー→“変形”→“水平方向に反転”を実行して光と影の向きを合わせておく(図6)。
続いてレイヤーメニュー→“マッティング”→“フリンジ削除...”を[幅:1pixel]で実行し(図7)、煙突のフリンジ(境界部分)を削除しておく(図8)(図9)。
3.煙突を背景に馴染ませる
レイヤーパネルで煙突のレイヤーを選択し、レイヤーメニュー→“レイヤーマスク”→“すべての領域を表示”を実行してレイヤーマスクを追加する(図10)。続いて描画色を黒に設定したら、ブラシツールを選んでブラシパネルで[ソフト円ブラシ]を選択し、煙突の下端をランダムにクリックして背景に馴染ませる(図11)。
レイヤーメニュー→“新規調整レイヤー”→“レベル補正...”を、[下のレイヤーを使用してクリッピングマスクを作成]にチェックを入れて実行し(図12)、プロパティパネルで中間調のスライダーを左に動かして影を少し明るくしておく(図13)(図14)。
4.地面に落ちる影を加える
新規レイヤーを作成したあと、レイヤーパネルで風景写真のレイヤーと煙突のレイヤーの中間に移動する。続いてペンツールを選び、オプションバーで[ツールモード:シェイプ]、[塗り:黒]、[線:なし]に変更したら(図15)、煙突の下端に合わせて大まかに影を描画(図16)。
レイヤーメニュー“ラスタライズ”→“シェイプ”を実行して影のシェイプをビットマップ画像に変換したあと、フィルターメニュー“ぼかし”→“ぼかし(ガウス)...”を[半径:30pixel]で適用してぼかす(図17)(図18)。
あとは、描画色を深緑、背景色を白に設定したら、レイヤーパネルで煙突のレイヤーを選択してレイヤーメニュー“レイヤースタイル”→“グラデーションオーバーレイ...”を選び、初期設定から[描画モード:乗算]、[不透明度:50%]、[グラデーション:描画色から背景色へ]、[比率:60%]に変更して適用し(図19)、煙突の下部に地面の草の色をうっすら反映させればOK(図20)。
ここでは、さらに文字要素などを加えて完成とした(図21)。
制作者プロフィール
- MARUMIYAN(マルミヤン)
- グラフィックデザイナー/イラストレーター
- 2007年より「マルミヤン」(Marumiyan)名義で、福岡を拠点に活動を開始。雑誌、広告、CDジャケット、パッケージ、アパレル、プロダクト、Webなど、様々な媒体で活動を行う。人物や植物、動物、建物など、様々なアイコンをグラフィカルに組み合わせ、洗練された作品作りを目指す。また “FOUR DIMENSIONS WORLD” をテーマとした作品も精力的に制作している。2008年「FUNKY802 digmeout」オーディション通過。https://marumiyan.com/
2021.10.11 Mon