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Photoshopド定番チュートリアル

2024.12.17 Tue

Photoshopで放射状に飛び出すようなロゴの作り方(パーティクル/放射状/突出/ロゴ)

作例制作:マルミヤン 編集:山口優

Photoshopでパーティクルが放射状に飛び出してくるようなロゴの作り方を紹介します。文字を用意したら、2種類のフィルターをかけて着色するだけと簡単なので、ぜひ試してみてください。
*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を、一から手順通りに解説するHow to記事です。

■使用する機能「塗りつぶしツール」「横書き文字ツール」「押し出し」「ぼかし(放射状)」「グラデーションマップ」

Photoshopで放射状に飛び出してくるロゴを作る: 
1.元となる文字を用意する

まずは新規ファイルを[幅:1200ピクセル]、[高さ:900ピクセル]、[解像度:350ピクセル/インチ]で作成したら、[描画色]を黒にし、塗りつぶしツールでカンバス上をクリックして背景レイヤーを黒く塗りつぶす(図1)

図1。背景レイヤーを黒く塗りつぶしておく

次に横書き文字ツールで元になる文字列(ここでは「NEXT STAGE」)を入力したら、文字パネルでフォントやフォントサイズなどを設定(図2)。レイヤーパネルで文字のレイヤーを選択したあと、レイヤーメニュー→“ラスタライズ”→“テキスト”を実行する(図3)

図2。横書き文字ツールで元になる文字を配置する。ここでは、フォントにMacやWindowsに標準でインストールされている「Arial Black Regular」(Monotype)を選択した
図3。この時点のレイヤーの状態。文字のレイヤーをラスタライズしておく

続いてレイヤーパネルで、黒く塗りつぶした背景レイヤーと文字のレイヤーを両方とも選択したら、レイヤーメニュー→“レイヤーを結合”を実行する(図4)

図4。この時点のレイヤーの状態。背景レイヤーと文字のレイヤーを結合しておく

Photoshopで放射状に飛び出してくるロゴを作る: 
2.文字を加工して放射状に突出させる

文字を加工していく。まずは、フィルターメニュー→“表現手法”→“押し出し...”を、[種類:ピラミッド]、[サイズ:10pixel]、[深さ:30:ランダム]で適用する(図5)(図6)

図5。[種類:ピラミッド]、[サイズ:10pixel]、[深さ:30:ランダム]に設定する
図6

続いて、フィルターメニュー→“ぼかし”→“ぼかし(放射状)...”を、[量:20]、[方法:ズーム]、[画質:高い]で実行する(図7)(図8)

図7。[量:20]、[方法:ズーム]、[画質:高い]に設定する
図8

Photoshopで放射状に飛び出してくるロゴを作る: 
3.文字に色を着けてロゴを仕上げる

ロゴを仕上げていく。まずは、レイヤーメニュー→“新規調整レイヤー”→“グラデーションマップ...”を選択。「新規レイヤー」ダイアログが表示されるので、そのまま[OK]をクリックする(図9)(図10)

図9。「新規レイヤー」ダイアログが表示されるので、そのまま[OK]をクリックする
図10。「グラデーションマップ」調整レイヤーを適用すると、画像の明暗差に合わせて色が置き換えられる(この場合は、初期設定の黒白のグラデーションで色が置き換えられたためあまり変化はないが、陰影が少し強調されたように見える)

続いて、プロパティパネルのグラデーションサンプル(マウスポインターを合わせると「クリックでグラデーションを編集」とヒントが表示されるバー状のグラデーション見本)をクリックして(図11)、グラデーションエディターを開く。

図11。赤枠部分がグラデーションサンプル。バーの上をクリックするとグラデーションエディターを開くことができる 

グラデーションエディターが表示されたら、グラデーションサンプルのカラー分岐点を設定して黒、青、赤、黄色、白のグラデーションを作成して適用する(図12)(図13)

図12。グラデーションエディターでグラデーションサンプルの下辺をクリックしてカラー分岐点を3つ追加して合計5つとし、それぞれ[カラー]と[位置]を設定する。赤丸部分のような上辺に三角形が乗った小さな四角がカラー分岐点。ここでは、いちばん左の[カラー]を黒(16進数カラーコード[#000000])、[位置:0]に、左から2番目の[カラー]を青(16進数カラーコード[#002aff])、[位置:10]に、左から3番目の[カラー]を赤(16進数カラーコード[#ff0000])、[位置:55]に、左から4番目の[カラー]を黄色(16進数カラーコード[#fff000])、[位置:80]に、いちばん右の[カラー]を白(16進数カラーコード[#ffffff])、[位置:100]に設定した 
図13

ここでは、さらに文字要素などを配置して完成とした(図14)

図14。完成ビジュアル

以上、Photoshopでパーティクルが放射状に飛び出してくるようなロゴを作るテクニックでした。

制作者プロフィール

MARUMIYAN(マルミヤン)
グラフィックデザイナー/イラストレーター
2007年より「マルミヤン」(Marumiyan)名義で、福岡を拠点に活動を開始。雑誌、広告、CDジャケット、パッケージ、アパレル、プロダクト、Webなど、様々な媒体で活動を行う。人物や植物、動物、建物など、様々なアイコンをグラフィカルに組み合わせ、洗練された作品作りを目指す。また “FOUR DIMENSIONS WORLD” をテーマとした作品も精力的に制作している。2008年「FUNKY802 digmeout」オーディション通過。https://marumiyan.com/
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