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Photoshopド定番チュートリアル

2026.05.22 Fri

Photoshopで被写体にスピード感を加える(動き/スピード感/写真加工)

作例制作:マルミヤン 編集:山口優

今回は、Photoshopで静止しているように見える画像に動きを加え、スピード感のあるビジュアルを表現する方法を紹介します。動きの向きに合わせて「ぼかし(移動)」フィルターや「ぼかし(放射状)」フィルターで背景や被写体の一部をぼかすのがポイント。工程数は少し多いですが、手法自体は比較的シンプルなのでぜひ参考にしてみてください。
*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を、一から手順通りに解説するHow to記事です。

■使用する機能
「被写体を選択」「選択範囲を変更」「コンテンツに応じた塗りつぶし」「スマートオブジェクト」「ぼかし(移動)」「楕円形選択ツール」「なげなわツール」「ぼかし(放射状)」「トーンカーブ」

Photoshopで被写体にスピード感を加える: 
1.元となる写真を用意して被写体と背景を分離させる

まずは新規ファイルを[幅:1200ピクセル]、[高さ:900ピクセル]、[解像度:350ピクセル/インチ]で作成したら、元となる写真を用意して配置する(図1)

図1

次に元写真のレイヤーを2回複製して計3枚にしたら、そのうち最前面のレイヤーを選択して残りの2枚のレイヤーはいったん非表示にしておく(図2)

図2。この時点のレイヤーの状態。元写真のレイヤーを2回複製して計3枚とし、最前面以外は非表示にしておく

続いて、選択範囲メニュー→“被写体を選択”を実行したあと(図3)、レイヤーパネル下部の[レイヤーマスクを追加]ボタンをクリックする(図4)(図5)

図3。被写体の輪郭に沿って選択範囲を作成する
図4。被写体が切り抜かれる
図5。この時点のレイヤーの状態。レイヤーパネル下部の[レイヤーマスクを追加]ボタン(赤枠)をクリックしてレイヤーマスクを追加することで被写体が切り抜かれる

このレイヤーを非表示にしたら、3枚の写真素材のレイヤーのうち真ん中のレイヤーを選択して表示させ、選択範囲メニュー→“被写体を選択”を実行(図6)

図6。被写体の輪郭に沿って選択範囲を作成する

続いて、選択範囲メニュー→“選択範囲を変更”→“拡張...”を選び、[拡張量:10pixel]で適用する(図7)(図8)

図7。[拡張量:10pixel]に設定する
図8

さらに編集メニュー→“コンテンツに応じた塗りつぶし...”を選んだら(図9)、enterキーを(またはコンテンツに応じた塗りつぶしパネルの[OK]を)押す(図10)

図9。設定は特に変更せず、そのままenterキーを(またはコンテンツに応じた塗りつぶしパネルの[OK]を)押せばいい
図10。被写体部分を消すことができる

選択範囲を解除したら、生成されたレイヤーとその背面のレイヤーを両方とも選択し、レイヤーメニュー→“スマートオブジェクト”→“スマートオブジェクトに変換”を実行する(図11)

図11。スマートオブジェクトに変換する前のレイヤーの状態。生成されたレイヤーとその背面のレイヤーを両方とも選択する
スマートオブジェクトに変換した後のレイヤーの状態

Photoshopで被写体にスピード感を加える: 
2.背景をぶらして動きを表現する

動きを表現していく。スマートオブジェクトが選択された状態のまま、フィルターメニュー→“ぼかし”→“ぼかし(移動)...”を、[角度:0°]、[距離:150pixel]で適用する(図12)(図13)

図12。[角度:0°]、[距離:150pixel]に設定する
図13

次にレイヤーパネルで最前面のレイヤー(被写体だけ切り抜いたレイヤー)を選択して表示させ、楕円形選択ツールを選んだら、バイクの前輪くらいの大きさの丸い選択範囲をひとつ作成する(図14)

図14。あとで調整するので大体の大きさ、形でOK

選択範囲メニュー→“選択範囲を変形”を選んだら、バウンディングボックスやその周囲のハンドルをドラッグして選択範囲の位置や形をバイクのホイールに合わせて変形する(図15)

図15。バウンディングボックスの内側をドラッグして位置を調整し、バウンディングボックス周囲のハンドルをドラッグして車輪に合わせて選択範囲の形を調整する

なげなわツールを選び、オプションバーで[現在の選択範囲から一部削除]にしたら(図16)、バイクのパーツのうち動かない部分を囲んで選択範囲を調整する(図17)

図16。なげなわツールのオプションバーで[現在の選択範囲から一部削除]に設定する
図17。調整前
調整後

続いて、フィルターメニュー→“ぼかし”→“ぼかし(放射状)...”を、[量:20]、[方法:回転]、[画質:標準]で適用する(図18)(図19)

図18。[量:20]、[方法:回転]、[画質:標準]に設定する
図19

同様の手順で後輪にも動きをつける(図20)

図20。「ぼかし(放射状)」フィルターをかける前
「ぼかし(放射状)」フィルターをかけた後

Photoshopで被写体にスピード感を加える: 
3.ビジュアルにメリハリをつけて仕上げる

ビジュアルを仕上げていく。まず、レイヤーメニュー→“新規調整レイヤー”→“トーンカーブ...”を選択。「新規レイヤー」ダイアログが表示されたら、[下のレイヤーを使用してクリッピングマスクを作成]にチェックを入れて[OK]をクリックする(図21)

図21。「新規レイヤー」ダイアログが表示されたら、[下のレイヤーを使用してクリッピングマスクを作成]にチェックを入れて[OK]をクリックする

続いて、プロパティパネルでトーンカーブの上を2箇所クリックしてコントロールポイントをふたつ追加したら、それぞれドラッグして被写体が少し明るくなるよう調整する(図22)(図23)

図22。プロパティパネルでトーンカーブのハイライト(右上の赤丸)とシャドウ(左下の赤丸)の2箇所にコントロールポイントを追加してドラッグし、カーブ状にして調整する
図23

ここでは、さらに文字要素などを配置して完成とした(図24)

図24。完成ビジュアル

以上、Photoshopで画像に動きを加え、スピード感のあるビジュアルを表現する方法でした。

制作者プロフィール

MARUMIYAN(マルミヤン)
グラフィックデザイナー/イラストレーター
2007年より「マルミヤン」(Marumiyan)名義で、福岡を拠点に活動を開始。雑誌、広告、CDジャケット、パッケージ、アパレル、プロダクト、Webなど、様々な媒体で活動を行う。人物や植物、動物、建物など、様々なアイコンをグラフィカルに組み合わせ、洗練された作品作りを目指す。また “FOUR DIMENSIONS WORLD” をテーマとした作品も精力的に制作している。2008年「FUNKY802 digmeout」オーディション通過。https://marumiyan.com/
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