Photoshopの「波形」フィルターなどを使って写真にグリッチノイズ風の効果をつける方法を紹介します。以前の記事「Photoshopで部分的に映像が乱れたグリッチノイズ風のグラフィックをつくる」や「カラーグリッチノイズを作る方法」も併せて参考にしてみてください。
*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を、一から手順通りに解説するHow to記事です。
■使用する機能
「スマートオブジェクト」「波形」「スマートフィルターマスク」「長方形選択ツール」「ノイズを加える」「グラデーションマップ」
Photoshopのフィルター効果でグリッチノイズを表現:
1.元写真を配置して短冊状に加工する
まずは新規ファイルを[幅:1200ピクセル]、[高さ:1400ピクセル]、[解像度:350ピクセル/インチ]で作成したら、元となる写真素材(ここでは人物の写真)を用意して配置する(図1)。
次に、レイヤーパネルで元写真のレイヤーを選択して、レイヤーメニュー→“スマートオブジェクト”→“スマートオブジェクトに変換”を実行する(図2)。
続いて、フィルターメニュー→“変形”→“波形...”を、[波数:2]、[種類:矩形波]、[波長]を[最小:86、最大:552]、[振幅]を[最小:1]、[最大:98]、[比率]を[水平:100%、垂直:1%]、[未定義領域:端のピクセルを繰り返して埋める]で適用する(図3)(図4)。なお、「波形」ダイアログで[開始位置を乱数的に変化させる]をクリックするたびに効果のかかり方がランダムに変化するので、必要に応じてプレビューを参考にしながらクリックしてみてほしい。
Photoshopのフィルター効果でグリッチノイズを表現:
2.部分的にフィルターをかける前の状態に戻す
フィルター効果のかかり具合を調整する。まず、レイヤーパネルで元写真のスマートフィルターマスクサムネールをクリックして選択したら(図5)、長方形選択ツールで「波形」フィルターをかける前の状態に戻したい場所をドラッグして囲む。ここでは人物の目の部分に選択範囲を作成した(図6)。
続いて[描画色]を黒に設定し、塗りつぶしツールで選択範囲の内側をクリック。これにより、選択範囲部分をマスクして「波形」フィルターをかける前の状態に戻すことができる(図7)。必要に応じてほかの部分も同様の手順で調整する。調整できたら、選択範囲は解除しておく(図8)。
Photoshopのフィルター効果でグリッチノイズを表現:
3.質感と色を加えてビジュアルを仕上げる
ビジュアルを仕上げていく。元写真のレイヤーが選択された状態のまま、レイヤーメニュー→“スマートオブジェクト”→“スマートオブジェクトに変換”を実行する(図9)。
続いて、フィルターメニュー→“ノイズ”→“ノイズを加える…”を[量:10%]、[分布方法:均等に分布]、[グレースケールノイズ]で適用する(図10)(図11)。
次に、レイヤーメニュー→“新規調整レイヤー”→“グラデーションマップ...”を選択。「新規レイヤー」ダイアログが表示されるので、そのまま[OK]をクリックする(図12)。
プロパティパネルのグラデーションサンプル(マウスポインターを合わせると「クリックでグラデーションを編集」とヒントが表示されるバー状のグラデーション見本)をクリックして(図13)、グラデーションエディターを開く。
グラデーションエディターが表示されたら、グラデーションサンプルのカラー分岐点を設定して黒、青緑、赤、黄色のグラデーションを作成して適用する(図14)(図15)。
ここでは、さらに文字要素などを配置して完成とした(図16)。
以上、Photoshopの「波形」フィルターなどを使って写真にグリッチノイズ風の効果をつける方法でした。
制作者プロフィール
- MARUMIYAN(マルミヤン)
- グラフィックデザイナー/イラストレーター
- 2007年より「マルミヤン」(Marumiyan)名義で、福岡を拠点に活動を開始。雑誌、広告、CDジャケット、パッケージ、アパレル、プロダクト、Webなど、様々な媒体で活動を行う。人物や植物、動物、建物など、様々なアイコンをグラフィカルに組み合わせ、洗練された作品作りを目指す。また “FOUR DIMENSIONS WORLD” をテーマとした作品も精力的に制作している。2008年「FUNKY802 digmeout」オーディション通過。https://marumiyan.com/
2026.01.13 Tue