最近のノートPCは、ACアダプタを使わなくとも、市販のUSB PD充電器を用いて充電できる製品が増えています。USB PDは世界共通の規格ゆえ、スマホやタブレットなどと充電器を共有できるのが大きなメリットです。
今回紹介するMATECHの「Sonicharge 130W」は、そんなUSB PD充電器の中で、現行の規格の中では出力がもっとも大きい、100Wでの充電に対応した製品です。
USB PD充電器は「大は小を兼ねる」の理屈で、出力が大きい充電器であれば、それ以下の製品への充電が行えます。例えば100Wの充電器であれば、65W対応のノートPCや、45W対応のタブレット、20W対応のスマホなど、どれでも充電することができます。
その一方で、出力が小さな充電器、例えば20Wに対応した充電器は、スマホは問題なく充電できても、ノートPCに接続しても充電できなかったり、認識されても充電のスピードが追いつかず、使っているとバッテリーが減っていくことすらあります。
「Sonicharge 130W」は、2つのUSB Type-Cポートを搭載しており、1ポートだけの使用ならば100W、2ポートの同時使用時はそれぞれ65Wの充電に対応しています。
ほとんどのノートPCは65Wあれば問題なく充電できますので、本製品があれば、ノートPC2台を同時に充電できることになります。またノートPCが100Wに対応しており、なるべく急いで充電したい場合は、1ポートだけを使い、最短時間で充電を完了させられるというわけです。
また本製品は、従来のUSBポート、いわゆるUSB Standard Aポートも2つ搭載していますので、これらノートPCなどの充電と並行して、小物類の充電も行えます。身の回りのすべてのUSBデバイスの充電を、本製品だけでまかなうことも可能でしょう。
一方で、本製品のネックとなるのは重量です。一般的に100W対応のUSB PD充電器は、重量が200gを超えることは珍しくありませんが、本製品は複数のUSB Type-CポートはもちろんUSB Standard Aポートも搭載していることから、重量は約300gと、ちょっとしたモバイルバッテリーほどの重量があります。
もし、複数台の同時充電が必須でなければ、もう少しポート数が少なく、そのぶん軽量な製品を選ぶという選択肢もあります。本稿執筆中に発表された本製品の姉妹モデル「Sonicharge 100W Pro」は、USB Standard Aポートは本製品より1つ少ないものの、196.3gという軽さを実現しており、据置でなく持ち歩いて使う人は、こちらも要チェックの一品でしょう。
ちなみにたいていのノートPCは65W程度あればトップスピードで充電できますので、100Wもの出力はいらないように思えますが、別の面でメリットがあります。それは発熱が少なくて済むことです。USB PD充電器は、出力があまりギリギリいっぱいだと、手が触れられないほどの熱を帯びることがあり、子供やペットの居る家庭などでの利用はやや危険です。
ただし出力に余裕があれば、こうした発熱の問題は緩和できます。例えばノートPCを65Wで充電するにあたり、最大65Wの充電器を使うと70℃近くまで温度が上がることもざらですが、最大100Wの充電器に交換すれば、50℃程度で収まるといった具合です。
また将来的には、多くのノートPCが、上限60Wや65Wではなく100Wをサポートしてくることが予想されるため、100W対応のUSB PD充電器は、先行投資という意味でも悪くありません。もちろん前述のサイズや重量などの問題もありますが、将来ノートPCを買い替えたあともそのまま使い続けることまで視野にいれるのであれば、良い選択と言えるはずです。
- DATA
製品名:MATECH Sonicharge 130W
実売価格:6,980円
発売元:MATECH
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B095764PMP/
2022.03.08 Tue