「頭寒足熱」がキーワード。普段からできる乾燥&冷え対策
瀬尾 特に乾燥を感じやすい屋外だけでなく、職場や自宅でも冷えや乾燥の対策は必要です。加湿器を設置するのも大切ですし、寒さでは足の冷えに要注意。靴下の重ね履きなどをして足元を温める「頭寒足熱」を意識しましょう。
魚際&孔最を押してみよう。喉を痛めたときのツボ
瀬尾 先ほどお伝えした食の養生のほか、喉を痛めた際に効果的なツボもあるんです。自分で押してもいいですし、鍼治療で呼吸器に効くツボを刺激することで喉の痛みを軽減させることもできます。喉の乾燥を感じたらまずは手軽なツボ押しから実践してみてください。
- 魚際(ぎょさい)
親指の付け根の上。逆の手で手の甲を包むように握りながら押す
- 孔最(こうさい)
腕の内側、肘から指4本分下(肘から手首までの約3分の1)の位置
以上、冬の乾燥対策をご紹介しました。次回は特別編!イラストを担当している蛙亭・中野さんのインタビューをお届け。公開は、2023年12月15日(金)を予定しています。
- 瀬尾港二
- アキュサリュート高輪院長
- 1960年宮崎生まれ。ICU理学科卒業後、北京中医学院(現北京中医薬大学)針灸推拿学部に入学。在学中から気功や武術の大家に師事。92年卒業。2010年にアキュサリュート高輪を開設。一般社団法人日本中医薬学会理事・事務局長、神奈川衛生学園専門学校非常勤講師、東京医科歯科大学非常勤講師。著書に「図解 よくわかる東洋医学―漢方薬・ツボ・食事、3つの養生法で治す」「家庭でできる漢方〈4〉不眠症―原因・タイプ別 眠れるからだに体質改善!」など。
2023.12.08 Fri2024.03.15 Fri