気になるフォント、知りたいフォント。 映画『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』(2020.01.30) | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-

気になるフォント、知りたいフォント。 映画『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』(2020.01.30)

2020.2.26 WED

プロのフォント使いを実例から解く
気になるフォント、
知りたいフォント。
デザインの構成において、最も重要な要素の一つ「フォント」。本コーナーでは、無数の選択肢から導き出されるプロのフォント使いを、素敵な実例ベースで紹介していきます。記事一覧はこちら
今回取り上げるのは、1月24日(金)より公開中の映画『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』です。
2020年1月30日 取材・文 山口 優
『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』
映画/2020/ショウゲート(URL
●Designer:安齋和晃[GRAFIGHTER]、柘雄介[GRAFIGHTER](URL
レトロな印象の文字で中世ヨーロッパの時代感を

仕事への情熱を失くした若手CM監督のトビーと、自らをドン・キホーテだと信じ込む老人の冒険を描いたファンタジックなアドベンチャー映画。鬼才テリー・ギリアム監督が幾多の困難を乗り越え、構想から30年の時を経て完成にこぎつけた注目作(東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中)。

日本版ポスターでは、監督の描くカオスな世界観とドン・キホーテの世界観が、劇中に登場する多彩なキャラクターやアイテムを織り交ぜたビジュアルと、時代感を感じさせるタイトルロゴなどで表現されている。

使用フォント1(タイトルロゴ)
「オリジナル」

ゴシック体をベースに
装飾を加えレトロ調に

メインタイトルの文字は、ウェイトが太くレトロ感のあるゴシック体をベースに作り起こされたオリジナルのもの。作品のモチーフとなっている「ドン・キホーテ」の世界観や時代背景を表現するため、中世ヨーロッパのゴシック建築の柱や装飾のようなイメージを取り入れながら数種類制作された。図はその候補の一部。最終的に、候補のうちもっとも力強さや視認性の高さ、ロゴとしての一体感を意識してデザインされたものが採用された。

使用フォント2(キャッチコピー )
「カクミン B」

ゴシック体と明朝体の
特徴を合わせ持つ書体に

キャッチコピー部分の文字は、ゴシック体と明朝体の両方の特徴をあわせ持つ「カクミン B」(モリサワ)がベースに。エレメントの装飾感と可読性の高さが、混沌としたビジュアルの世界観とマッチするため選択された。文字のエッジに退廃的な加工を施すことで、キャッチコピーを引き立たせると同時に、作品の狂気的なイメージを漂わせる工夫も施されている。

使用フォント3(リードコピー)
「小塚ゴシック H」

ビジュアルと相性がよく
可読性の高いゴシック体に

最上段のコピー部分の文字は、可読性の高いゴシック体「小塚ゴシック H」(アドビ)。小さめの文字でも読みやすく、やや縦長のフォルムがタイトルロゴやビジュアルとの相性がよいため選択された。なお、全体の印象やバランスを考えて、文言のうち数字部分は「DIN Black」、エクスクラメーションマークは「DIN Bold」(ともにFontFontほか)に変更されている。

気になるフォント、 知りたいフォント。
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