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作業が捗る!クリエイティブワークが楽になる作業効率化「Tips」

2023.05.25 Thu

【Google系ツールを完全マスター(3ーB)】

ついに日本語対応!クリエイターも知っておきたいGoogle Bardの使い方(実践編)

文・画像:塚本建未

今回のGoogle Bardの記事(基礎編)を作成するにあたって、実はBardに構成案などのアイデアを考えてもらいました。流行りに乗ってChatGPTも含めて文章作成AIを利用してみたけれど、実際に業務でどのように活用していくかが、いまいち掴めていない人もいるのではないでしょうか。

そこで、今回はライターがどのように文章作成AIを活用しているのかの一例をGoogle Bardの使い方(実践編)として紹介します。

記事コンテンツの「構成案」ができるまで

初期設定終了後に、まずGoogle Bardに「ChatGPTとどこが違うのか?」という質問を投げかけてみました。

質問1

Q. はじめまして! あなたはChatGPTとどこが違うの?

A. こんにちは! 私とChatGPTの最大の違いは、私はGoogle Alの大規模言語モデルであるのに対し、ChatGPTはOpenAIのGPT-3言語モデルに基づいていることです。つまり、私はテキストとコードのより大きなデータセットでトレーニングされており、より幅広いプロンプトや質問に応じて人間のようなテキストを生成および通信することができます。また、ChatGPTよりも包括的かつ有益な方法で質問に答えることもできます。

私はまだ開発中ですが、次のような多くの種類のタスクを実行することを学びました。

・私はあなたの指示に従い、 あなたの要求を慎重に完了するために最善を尽くします。 
・オープンエンド、やりがいのある、または奇妙な質問であっても、私の知識を使用して、包括的かつ有益な方法で質問に答えます。 
・詩、コード、スクリプト、楽曲、メール、手紙など、さまざまなクリエイティブなテキスト形式のテキストコンテンツを生成します。私はあなたのすべての要件を満たすために最善を尽くします。

他にご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

Google Bardの記事を書くにあたって一番重要なのは文章作成AIのしくみよりも、先発の競合サービスであるChatGPTとの違いです。ChatGPTが急速に普及したことで、文章作成AIというものが何かということは、すでに多くの人が感覚的に掴めている人が多いと想定され、読者の一番の興味は、Google BardとChatGPTの違いにあると考えたからです。

質問2

Q.あなた (Google Bard) を紹介する記事を作成しようと思っています。 だいたい3,000字前後の記事です。記事の読者はデザイナーをはじめとしたクリエイティブワークに従事されている方々です。この記事の構成案を箇条書きで作成してもらえますか? 

A. はい、Google Bard を紹介する記事の構成案を箇条書きでご紹介します。

・イントロダクション: Google Bard とは何ですか? 何ができるのですか? 
・Google Bard の機能: Google Bard はどのように機能しますか? どのようなタスクを実行できますか? 
・Google Bard がクリエイティブな作業にどのように役立つか: Google Bard は、 クリエイティブな作業にどのように役立ちますか? 
・ケーススタディ: Google Bard を使用して、クリエイティブな作業を成功させた人々の例をいくつか示してください。 
・結論: Google Bard は、クリエイティブな作業を次のレベルに引き上げるための強力なツールです。

お役に立てれば幸いです。他にご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

次に、「Google Bard」の構成案を作って欲しいとお願いしてみます。このとき、ユーザーのターゲット像や、どれくらいの文章量の記事なのかもBardに伝えておきます。また、構成案なので、簡潔にまとめてもらうように箇条書きで文書を作成するというお願いも添えておきます。

Bardからの回答を見ると、オーソドックスな構成案が出来上がっています。

質問3

Q. ありがとうございます。とても良いですね。ただ、ケーススタディはまだ少ないので、この部分をChatGPTとの比較や違いという項目にしたいです。以上を加味して、再度構成案を作ってもらえますか?

A. はい、Google Bard を紹介する記事の構成案を箇条書きでご紹介します。

・イントロダクション: Google Bard とは何ですか? 何ができるのですか? 
・Google Bard の機能: Google Bard はどのように機能しますか? どのようなタスクを実行できますか? 
・Google Bard と ChatGPT の比較: Google Bard と ChatGPT の主な違いは何ですか? 
・Google Bard がクリエイティブな作業にどのように役立つか: Google Bard は、 クリエイティブな作業にどのように役立ちますか? 
・結論: Google Bard は、クリエイティブな作業を次のレベルに引き上げるための強力なツールです。

お役に立てれば幸いです。他にご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

Google Bardが最初に考えてくれた構成案は過不足なくまとまっているのですが、ケーススタディは、まだ実例が少ないと思うので、この部分を差し替えて修正版を作ってもらうようにお願いしてみます。基本的に質問の仕方を丁寧にしていますが、これは乱暴な言い方・失礼な言い方をすると、AI側も雑な回答になるという報告があるためです。この点が気になる方は、試しに同じ質問を、丁寧な口調と命令口調・タメ口口調で質問して比較してみてください。確かに回答内容が異なります。

Google Bardが作成してくれた修正案によって、ケーススタディが「Google BardとChatGPT の比較」という項目に置き換わりました。実際の記事は、この構成案をたたき台にし、記事執筆の段階で「Google Bardの基本的な使い方」や「Google Bardの注意点」という項目を追加しています。

このような形で、ただ質問するのではなく、文書作成AIを人格のある1人の相談相手として捉え、相談を持ちかけるように質問していくとアイデアをブレインストーミングする優秀なサポート役になってくれます。

Google Bardなどの文章作成AIを活用すべきビジネスシーンとは

基礎編でも触れましたが、Bardは試験運用中で、まだ不完全なツールです。これは、chatGPTも同様で、嘘の回答が作成されたり、著作権的に問題のある文書が作成されてしまう可能性があります。こうした問題に対しては、まだ法律が追いついていませんので、様々なトラブルが発生していく中で、徐々に後追いで法整備がされていくと予想されます。そのため、文書作成AIに作成してもらった文書を、そのままオウンドメディアの記事としてアップするといったことは現段階では避けたほうが良いでしょう。

それでは、どんなビジネスシーンで文書作成AIが活用できるかいくつか例を挙げてみます。

文書作成AI向きのビジネス文書 

1.構成案など記事のたたき台になる文書
2.議事録・報告書
3.電子メール・手紙の文面
4.請求書・注文書の文面
5.社内マニュアル

これらの文書に共通するのは、基本的に社内文書もしくはクローズドなコミュニケーションで交わされる文書であるという点です。社外に出さない文書であれば、著作権的なトラブルに巻き込まれるリスクは少なくなります。記事を検索し参照するという行為と同じ範囲で、ネット上に公開されているデータを基に作成された文書を用いるのが、文書作成AIを現段階でビジネスシーンに取り入れていく上でのポイントです。

また、社外向けの文書でも不特定多数に公開される類のものではなく定型文を組み合わせて作成する事が多い電子メール、手紙、請求書・注文書など文面は、文書作成AI向きの文書です。時候の挨拶やビジネス文書の決まり事などの文例集を用いて作成する作業は、オリジナリティが必要ではありませんので、著作権的な問題も起こりにくく、データから予測して文書を作成するAIが得意とする作業になります。

まとめ

本記事では実践編として、記事の構成案をGoogle Bardに作成してもらうというプロセスを簡単に紹介しました。Google Bardの使い方(基礎編)の記事では、他にも事実確認のために「GoogleにSEOを実施したサイトが大半なため、ChatGPTよりも優位性があるということが言えますか?」という質問、サムネイル画像を作成するために「Google Bardのトップページで使われているフォントは何ですか?」といった質問などをしています。

Google BardもChatGPTも、まだ試験運用中のツールですが、本記事で紹介したように上手に活用することで、ビジネスシーンに積極的に採り入れることも可能です。本記事では記事作成を事例にしましたが、テキストだけでなくソースコードの知識を得たり、修正案を提示してもらうことも可能です。今後ライティング分野などでは、文書作成AIを使って記事を作成することが禁止という条件の仕事も増えていくかもしれませんが、実際の記事を作成する前段階をサポートするツールとして取り入れていくと、作業効率をアップできるでしょう。

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