Automatorと他のRPAツールとの違いを分析
最後に、Automatorと他のRPAツールの違いも確認しておきましょう。
▶ AppleScriptとの比較
macOSでの作業を自動化するには、AppleScriptを活用する方法もあります。AppleScriptは、ユーザーが独自にカスタマイズしたワークフローや特定のアプリケーション用ワークフローを作成できるため、Automatorよりも複雑なワークフローの自動化が可能です(AutomatorでAppleScriptを読み込むことも可能)。しかし、コマンド処理など、プログラミングに関する専門知識が必要となり、ノンエンジニアの方には扱いが難しい自動化ツールです。
▶ 他の(有料)RPAツールとの違い
ノンエンジニアがより複雑な自動化を行いたい場合は、有料のPRAツールも検討してみましょう。世界で高いシェアを誇る「UiPath」、大規模なエンタープライズ向けの「Automation Anywhere」、NTTグループが開発した国産の「WinActor」などがその代表格です。ただし、これら有料のPRAツールは、利用料も高額ですのでフリーランスのクリエイターが利用するものとしては現実的ではありません。
個人向けのPRAツールとして使いやすいのは、やはりOSに標準搭載された自動化ツールとなるでしょう。WindowsユーザーにはAutomatorと同様に「Microsoft Power Automate Desktop」という自動化ツールが標準搭載されています(利用にはMicrosoft 365サブスクリプション必要となるので無料ツールではない)。その他にも日本のベンチャー企業が開発している「マクロマン」といったツールのように無料で利用可能なPRAツールもいくつかリリースされていますので、Automatorにないワークフローを自動化したいといった場合は、いくつか試してみると良いかもしれません。
まとめ
作業効率化というと最新の端末環境・OS環境や、ワンクリックでアプリやタスクが立ち上げられる左手デバイスといった特殊なガジェットの用意、有料のアプリやツールの活用などを前提に語られることが多いなと日頃感じています。そんな情報があふれる中で、新しいデバイスやソフトウェアなどを手に入れたいと思いつつも、壊れたりアップデートできなくなったりするまで古い端末を大切に使ってるクリエイターも多いのではないでしょうか。とはいえ、さすがにmacOS X v10.4以前のOSが搭載されたMacをメインの端末として作業している人は、さすがにごく少数でしょう。そういう意味では、今回紹介したAutomatorは、Macユーザーであれば誰でも使うことができる作業効率化ツールです。
私も今回の記事作成にあたって初めてAutomatorを使ってみたのですが、PDFテキストを抽出するアクションなどは、なぜデフォルトでこの機能が搭載されていないのだろうと思うほど、簡単で便利でした。もっと早く使ってみればよかったというのが率直な感想で、これから自分でもいろいろと試してみようと思っています。私と同じように、全く使わないままOSを何世代もアップデートしているといった人も少なくないと思いますが、ぜひ本記事を参考にしてクリエイティブワークの作業効率化にAutomatorを役立ててみてください。
2024.10.25 Fri