男性のお客様には「押しの一手」で売り込むのもよいけれど、同じことを女性のお客様に行うと「引いて」しまうのではないか。多くの人が抱くこの漠然とした感覚は当たっています。男性と女性とでは本質的な欲求に違いがあるため、男性に有効な訴求を、そのまま女性に置き換えて行ってもまったく響かないことはよくあるのです。
モテるためではなく「結果的にモテる」が理想
多くの男性には、「勝ちたい、モテたい」という欲求がすべての根底にあるため、何を売る場合にも「これさえ手に入れば、あいつを見返せる、女性から見直される」と劣等感に訴求し、モテるための一つの手段として商品を提示すると売れる傾向があります。
ところが、大半の女性向け商品では、「男性からチヤホヤされたい、ほかの女性を出し抜きたい」というような売り方は、たとえ美容系の商材であってもイマイチ女心にフィットしません。「モテ訴求=異性目線」のアプローチは、男性には有効でも女性には響きにくいのです。
もちろん、女性だってモテたくないわけではありませんが、「競争の中で勝つ」というよりも「満たされたい、本来の自分でありたい」という欲求が勝っています。ですから、「モテるために積極的に努力する」というよりは「自分が心地良い状態になることで、結果的にモテるだろう」という程度の関心しかないことが多いのです。「自己満足かもしれないけれど、自分を大切にする」ために惜しまず出費してしまうのが、女性だと言ってもいいでしょう。
女性は自分目線での「満足」を追求する
女性の場合は「自分が満足できるかどうか」「自分に手をかけてあげるかどうか」という「自分目線」を重視するため、買い物をするときでも「私らしくありたい」「自分で納得して選びたい」方が多い傾向があります。劣等感をえぐるような情報商材系の「あおる」売り方や、押し売り感の強いやり方が女性に評判が悪いのは、そのためです。
ただ、多くの女性は「どうして買ったのか」と聞かれても、「なんとなく」としか答えられません。購買決定時に経験した自分の感情の変化になど関心がないのに、いきなり普段考えていないことを聞かれても困ってしまうからです。
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2017.12.26 Tue