美しい色彩、味わい深い濃淡のグラデーション、個性豊かな名前やボトルデザイン……。一度知り始めたらどんどんハマってしまう“インク沼”。近年の万年筆ブームにより、魅力的なインクはますます増えています。ボトルが並んでいるところを見るだけで心が躍るという人も多いのでは?そこで、インクの見本帳となる連載をスタート。毎回1色ずつ気になるカラーをピックアップして紹介します。2022年5月は定番カラーのブラックに注目。
今回紹介する黒インクは……
エルバン「トラディショナルインク」PERLE NOIRE
パイロット「iroshizuku-色彩雫」竹炭 take-sumi
カキモリ「Kakimori ink」10 ことん
カキモリの「Kakimori ink」について
ぽってりとしたボトルもかわいい情緒豊かなインク
「たのしく、書く人。」がコンセプトのカキモリでは、オリジナル顔料インク「Kakimori ink」が発売中。色名は「ぽっ」「からり」「とっぷり」など、心地よいリズムの擬音語でネーミングされています。それぞれに付けられた名前の情景が浮かぶような色味がそろう、全10色のラインナップです。
ぽたりと垂らした雫がそのまま固まったようなフォルムのボトルは、手のひらで包み込めるサイズ感。繊細なペン先をぶつけにくくするため、ボトルの口は20mmと広めの口径に。また、8度に傾けることでペン先が入れやすくなる工夫が凝らされています。キャップは基本のプラスチックのほか、アルミニウムや山桜素材に変更ができ、好みやインテリアに合わせてカスタムする楽しみも。
黒インク「10 ことん」の魅力
瓶を置く音も心地いい。穏やかな夜を想う黒インク
インクの瓶を机に置く小さな音をイメージして作られた「10 ことん」。静かにゆったりとペンを走らせている情景が浮かぶよう。
穏やかな夜を思わせる深みのある黒色で、書き味はとてもなめらか。適度なムラ感で表情を作り出すことができるので、万年筆らしい濃淡や文字の強弱を楽しめます。光に当たっても色褪せにくく、乾いた後は水に滲みにくいため、大切に残しておきたい手紙や書類にも使いやすいインク。
同ラインの別のカラーと混ぜて使うこともできるので、自分だけの新たな色にアレンジしても◎。万年筆に慣れていない場合は、ボールペンタイプの「ローラーボール」との併用がおすすめです。
広報の岡本さん「ガラス瓶を見るだけで、Kakimori inkとわかる愛らしいデザイン。情緒性だけでなく、機能性も高いのが嬉しいポイントです。黒のインクは、初めて万年筆を使う方にも安心しておすすめできます。少し柔らかい印象も特徴な色です。乾いた後は、滲みにくい顔料インクなので、大切な書き物や、絵の主線に使ってくださる方も多くいらっしゃいますよ」
インク DATA
商品名 | カキモリ「Kakimori ink」10 ことん(35ml) |
価格 | 2,420円(税込) |
問い合わせ | https://kakimori.com/pages/contact |
公式・通販サイト | https://kakimori.com/ |
2022.05.30 Mon