陽射しの心地いい春。暖かい陽気だと、何気ない日常もなんだか幸せ。そこで、より幸福感に満たされるような春の過ごし方を提案します。お気に入りのマグでコーヒーを飲んだり、春色の花をユニークな花器に飾ったり。おだやかで優しさに満ちたひとときを謳歌して。

AM8:00
ピンク、グリーン、春色マグで迎える朝のひととき

爽やかな陽射しを感じて目覚めたら、春らしい色合いのマグカップで朝の一杯を。

KIKIMEのマグカップ「marumi」は、明るいピンクやグリーンが春のイメージにぴったり。ぽってりとまるいボディ、しっぽのような持ち手、小さな3本の脚と、愛嬌のあるフォルムにもキュンとなる。

足付きなのに安定感があるのは、石膏の型に土を流し込み余分なところを捨てる「がば鋳込み」という一体成型で作っているから。軽くて丈夫な上、底面も丸みがあって液体が対流しやすく、コーヒーや紅茶はミルクを注ぐだけで混ざりあうスグレモノです。

AM10:00
本を捲るよう。ユニークな一輪挿しに花を飾って

外を歩けば、ミモザやチューリップなど花盛り。自宅にも春の花を飾りたくなる……。

そこで紹介したいのが、花を飾るのが楽しくなる「Flowery Tale」。1961年創業の紙の総合商社・大日三協が「紙のライフスタイル雑貨を作りたい」という想いから、デザイナーの宮内秀明さんとコラボした“本の形をした花器”です。ページをめくると半立体の花瓶が浮き上がり、背表紙との隙間に試験管を差し入れれば一輪挿しに！

一冊の中に3つの型が収蔵され、上下逆でも使えるので、全6パターンの花器を花の表情やボリュームに合わせて楽しめます。繊細かつユニークなプロダクトに、きっと気分も上がるはず。使用しないときは、インテリアとして飾る、本棚に収めても◎。

PM2:00
うららかな昼下がりは中国茶をおともにまったり

暖かな春の昼下がり、お茶をしながら談笑するのも幸せ。

そのお供にしたいのがHaaのお茶。「しあわせなため息を、つこう。」をコンセプトに2021年に誕生した中国茶専門ブランドで、SOAさんの手がけたロゴが愛らしい。

Haaのお茶は、気軽に楽しめるティーバッグタイプでいて、本格的な味わいを堪能できます。春から夏にかけては、体から熱をとる「涼性」の緑茶や白茶がおすすめ。福建省の有名な白茶「白牡丹」は、草花の芽吹きを思わせるような力強い香りと旨味が口の中いっぱいに。抗酸化作用が強いので、紫外線が強くなるこれからの季節に最適なのだそう。

千島湖龍井茶は春に摘出された新芽で作る緑茶で、サラッとした口当たりと爽やかな香りが春に◎。湯を注げば柔らかく甘い香りが漂って、心落ち着くひとときに。

PM3:00
1ページ、1ページ捲るたびにパワーをもらえる詩集

友だちが帰ったあとは、ソファでのんびり読書タイム。詩集、画集、エッセイ……、何を読むか考えるのもなんだかワクワクするもの。

今日セレクトしたのは、“ごはんとくらし”をテーマにした出版社・アノニマ・スタジオから発売された『うたをうたうとき』。こちらは、「ぞうさん」「一ねんせいになったら」といった童謡の生みの親、詩人である故まど・みちおさんの作品から、同郷であり、KIGIの活動で活躍されるグラフィックデザイナーの渡邉良重さんが、17篇を選び絵をつけた一冊。

大らかでいて哲学的な心に響く言葉と、そこから広がるアートの力にパワーをもらえる詩と絵の本です。

PM10:00
美しく上質なノートを介して自分と向き合う夜

夜気が肌にやわらかく、人の心をゆったりとさせる春の夜。思いついたことを書き、自分と向き合う時間を作ってみるのもいい。さあ、何を書こう、と心弾むノートがあれば筆も捗る……。

やまま文具の布貼りの「三方色付けノート」はそんな願いがかないそうな一冊。ノートは、小口染め加工と天金加工の技術を組み合わせることで、表紙と側面３辺の色が全て異り、見る角度によって表情が一変します。しおり紐も光沢のある美しい平紐で、アート作品のような美しさに魅了されるばかり。

中面はグリッドの罫線、上下は余白、横は際まで続く珍しい設計は、ページごとに分断せず、連続性を持たせたいというデザイナーのこだわりによるもの。小さな思考や選択の積み重ね……。日々お気に入りのノートに書き続けることで、自分に自信もついていきそう。