用意しておくと便利な道具箱。実用性はもちろんだけど、事務的でそっけないのも味気ない。そこで、遊びが効いた「大人のツールボックス」のススメ。見た目のかっこよさにもこだわった、デスクに置いて、日々使いたくなるようなアイテムをピックアップしました。

MOHEIM「TIN BOX」
マットでミニマルな佇まいに惚れるブリキ製ボックス

福井県発のライフスタイルブランド「MOHEIM（モヘイム）」が手がける、マットな塗装を施したブリキ缶。昔ながらの職人がつくる“焼き海苔缶”をモダナイズドした、潔く美しいデザインに惚れ惚れします。繊細な色合いと、なめらかな仕上がりは熟練の職人だからこそ。

ホワイト、ブラック、グレー、バーガンディ、ピンクの5色がラインナップし、シックな色味はどんなインテリアとも好相性。3種あるボックスのサイズは高さが統一されているので複数並べてもすっきり整います。ブリキ製なので変形しにくく丈夫なのもポイント。ミニマルだけれど置いていてアクセントになるデザインは、飽きることなく長く愛用できるはず。

TOOLS to LIVEBY「ヘキセテートルーラー」「スタンプ」
ノスタルジックな趣。べっこう柄のルーラーにときめく

どこかノスタルジックな文具を展開する、台湾のステーショナリーブランド「TOOLS to LIVEBY（ツールズ トゥ リブバイ）」。眼鏡のフレーム素材・ヘキセテートを採用した定規は、新感覚のなめらかでしっとりした触り心地がユニーク。丸みをおびたやわらかな形状、美しい透け感、べっこう模様など、懐かしさ感じるディテールがアナログ文具らしく心ときめきます。視力検査をなぞらえたパッケージデザインも遊び心たっぷり。

木製のスタンプセットは、TOOLS to LIVEBYで実際に販売されているクリップがモチーフに。メッセージカードや手紙の封を綴じるときに押すだけで、一気にセンスがアップしそう。

ツヴィリング「スーパーフェクションクラシック 事務用バサミ」
クラシカルで堅牢な出立ちが美しい、老舗のはさみ

正統派でクラシカルなデザインが目を引くはさみは、多くの名品を世に出してきたドイツの刃物メーカー「ツヴィリング」でセレクト。ハイカーボンステンレススチールという特殊なスチール鋼の刃を用い、熟練の技による丁寧な仕上げが施されたはさみは切れ味抜群。

軽くて丈夫なガラス繊維強化プラスチックが使われたグリップも握りやすく、結合部分は金属ネジでとめてあるので耐久性もあり、全長13cmと使いやすいサイズ感もうれしい。トレンドに左右されないベーシックな美しさが光る逸品です。

STALOGY「マスキング丸シール」「半透明ふせん グリッド」
ほどよい透け感がおしゃれで機能的なふせんとシール

粘着テープのメーカーとクリエイティブディレクターの水野学によるステーショナリーブランド「STALOGY（スタロジー）」。丸型のマスキングシールは薄い和紙素材製で、柔らかな風合い。手帳やカレンダーの日付に貼ったり、見出しを色分けしたりと、マーキングに便利です。全8種類のパターンの中でも、この「シャッフルプライズ」はトレンドを意識したメタリックカラーがおしゃれ。マスキングテープ同様に貼り直しができ、紙、木材、陶器などにも貼れ、重ね貼りすると濃淡も出せるのでアート素材としてもおすすめ。

一方、半透明のふせんは、方眼罫入りで図表や文字を書き込みやすく、線が目立たないので見た目もすっきり。手帳や書籍、ノートに……。ちょっとしたメモやアイデアを書き留めるのに大活躍してくれます。

BLACKWING「BLACKWING MATTE」「BLACKWING PEARL」ほか
大人心をくすぐる、見た目も機能性も兼ね備えた鉛筆

大人の道具箱と題するなら鉛筆1本にもこだわりたいもの。クリエイターの愛用者が多い「BLACKWING（ブラックウィング）」は、「HALF THE PRESSURE,TWICE THE SPEED」（力は半分、スピードは2倍）のコピーで知られる、1930年代に産声を上げた高品質鉛筆ブランド。蝋を効かせた柔らかく滑るような描き心地、金の金具に象徴されるクラシカルな佇まい、直方体のしっかり消せる消しゴムが特徴です。

今回は選んだのは、定番の４本。代名詞と言える「602」は、光沢のあるグレーの木軸と硬めの書き心地。デッサンにも普段使いにもマルチに使える鉛筆です。製図を描いたり、ノートをとるなら、カリカリと硬めの木目調モデル「NATURAL」、少し柔らかなタッチが好みならパールホワイトの木軸が上品な「PEARL」、デッサンやスケッチには柔らかく濃い描き味の黒マットモデル「MATTE」がおすすめ。一流の鉛筆に触れ、書く・描くことの楽しさを再認識しませんか？