新たな1年がスタート。コロナ禍の影響で自粛が続き、旅をしたい気分が高まっている人も多いはず。そこで今月はクラシックなホテルを中心に、ノスタルジックな気持ちにさせてくれるレトロモダン、エレガントなホテルの文房具・雑貨を紹介します。ホテルならではの上質な文房具で気分を上向きに！

東京ステーションホテル「文豪セット」
文豪に愛されたストーリーを感じる原稿用紙モチーフのメモも

東京駅丸の内駅舎内にあり、100年以上の歴史を有する「東京ステーションホテル」。2012年には内装を一新し、ヨーロビアンクラシックをコンセプトにした空間に。「文豪セット」は、そんな優美で洗練された客室に備えられているアイテムを、ゲストからのリクエストでお土産用にも販売したもの。

東京ステーションホテルは文豪にも愛されたホテルとしても知られ、メモパッドはホテルのデザイナーが原稿用紙をモチーフにデザイン。左下に昔のロゴをひっそりあしらっているのも素敵です。万年筆のような重厚感ある佇まいのボールペンもあり、小説家気分がグッと高まりそう。

さらに、オリジナルのバゲージステッカーも。こちらは2枚入りで、ひとつは東京ステーションホテルが国直営の「東京鉄道ホテル（Tokyo Railway Hotel）」時代のステッカーデザインを復刻。もう一方は、2012年のホテル再開業時に新たにデザインされたもの。保存・復原された東京駅丸の内駅舎が描かれています。

山の上ホテル「キーホルダー」「蛇腹便箋レターセット」
客室の鍵を開けるような気分に浸るミニチュアのキーホルダー

東京・お茶ノ水、まさに“東京の真ん中”に位置する「山の上ホテル」。ホテルとしては1954年に開業し、川端康成、三島由紀夫、池波正太郎など、日本を代表する作家たちに愛されたことでも有名。

客室数は35室のみで、ひとつとして同じレイアウトの部屋はないという山の上ホテル。こちらの「キーホルダー」は、実際にホテルの客室で使われているアイテムをミニチュアサイズにしたもので、憧れの客室にステイするような気分に浸れそう。気品あるアクリルのボディには“601”というルームナンバーを刻印。ホテルの最上階、かつては展望室であり今は使用されていない客室の番号なのだとか。

ホテルオリジナルの「蛇腹便箋レターセット」は、東京・日本橋で200年以上続く和紙の老舗「榛原」とコラボレーション。便箋には、椅子やルームキー、カクテルなど「山の上ホテルの素敵なモノたち」の挿絵をあしらっています。美しいデザインで、誰か大切な人に手紙を書きたくなりそう。

万平ホテル「オリジナルリングノート　浅間・白樺」「オリジナルボールペン」
軽井沢の美しい情景を思い浮かべるレトロなイラストのノート

自然豊かな軽井沢の地で、明治27年に創業した「万平ホテル」。西洋式ホテルの草分けで、本館「アルプス館」は建築当時と変わらない美しさ。2019年には125周年を迎え、記念商品として「オリジナルリングノート」2種が登場しています。

表紙には軽井沢の情景を彷彿とさせるイラストが施され、旅気分を高めてくれそう。「浅間」はホテルのバックに雄大な浅間山を描き、グリーンを基調とした色使いの「白樺」は白樺の森の奥にホテルが佇むデザインに。上品なゴールドのリング部分もレトロな魅力をプラスしてくれます。ちなみにこちらのイラストは、昭和初期に便せんなどで用いられていたイラストを復刻したものなのだそう。

ノートとあわせて、「オリジナルボールペン」もチェックして。このボールペンは客室に置かれたものと同じで、ブラックのペン軸にシックな色合いのロゴがおしゃれ。するするとなめらかな書き心地で普段使いにもぴったりです。

奈良ホテル「オリジナルペーパークリップ」「ホテルタグ　ラベルステッカー」ほか
大正ロマン漂う箱にロゴマークの鹿がかわいいクリップ

明治42年、奈良公園内に誕生した「奈良ホテル」。関西の迎賓館と呼ばれ、荘厳な本館の建築は、東京駅を手がけた建築家の辰野金吾氏が担当しています。そして、オリジナル文房具は、ホテルの歴史を堪能できるプロダクトが豊富で、クラシックホテル好き、レトロな文房具好きにはたまりません。

「奈良ホテルオリジナルペーパークリップ」は、奈良ホテルのロゴである鹿をモチーフにしたクリップがかわいい。パッケージは、大正2年から昭和20年の鉄道院・鉄道省直営時代に使用されていたマッチ箱をデザインしています。実はマッチの側薬の部分を、奈良県の地場伝統産業である紙ヤスリで再現。細部までこだわった文具に思わず感動してしまうはず。

このほか、1956年以降とされるラベルデザインを復活させた「メモパッド（和紙）」、鉄道院時代、日本交通公社時代（画像）、都ホテル経営時代と3つの時代のタグが楽しめる「ホテルタグ　ラベルステッカー」も。
 

UNWIND HOTEL & BAR小樽「Traveler’s Notebook×UNWIND　オリジナルリフィル」
クラシカルなホテルの外観をゴールドで。シックなレフィル

北海道のクラシックホテルを現代的なエッセンスを加えて再生させた「UNWIND HOTEL & BAR小樽」。昭和6年に誕生した外国人専用ホテル「旧越中屋ホテル」を、2019年にリノベーション。ロマンティックで美しい建物を活かしながら、モダンな空間が広がっている。

UNWIND HOTEL & BAR小樽に訪れたら、ぜひチェックしたいのが「Traveler’s Notebook×UNWIND　オリジナルリフィル」。旅好きにはおなじみの「TRAVELER'S notebook（トラベラーズノート）」とコラボレーションしたレフィルで、「ホテルに滞在するお客様が、トラベラーズノートを手にすることで北海道の旅をさらに楽しくしてほしい」という両者の想いが込められているそう。

パスポートサイズのリフィルは、深みのあるネイビーが表紙。ゴールドの箔押しを相まって、上品かつクラシカルな雰囲気に。中面は上質紙を用いなめらかな書き心地も魅力。定番のレザーカバー「トラベラーズノート　パスポートサイズ」と一緒に使ってみて。