進学、就職、転職など、環境の変化が多い春。心機一転、身の回りも一新したくなる！そこで今月は、新シーズンにあわせて、机の上を彩り、長く愛用したくなるデスクトップアイテムを紹介。こだわりのデスクツールに囲まれれば、仕事や勉強などの作業もはかどりそう。

リングリンクファクトリー「PEN VASE」
ミニマルなデザインが美しい真鍮製のペンホルダー

多様化するこの時代を見つめ直し、「今本当に必要なものは何か」という問いを真摯に見つめる文房具ブランド「リングリンクファクトリー」。こちらの真鍮製ペンホルダーには、「慌ただしい日常生活の中でも、ちょっとした時間の隙間に癒しや趣を感じてほしい……」という想いが込められています。

余白を生み出すミニマルなボディは、主役のペンを引き立たせるため。真鍮製の下皿とフレームのふたつの円で構成されたシンプルな構造は、真鍮の削り出しから湾曲形成まで、すべて職人の手で作られているそう。ひとつ一つ微妙に形が違うのにも、使い込むほどにくすみ色や質感が変化していくのにも、唯一無二の佇まいが感じられて愛着が湧くはず。

ひらめいたアイデアなどをすぐに書き込んだり、お礼の一筆箋にイラストを添えたり、気分転換に大人の塗り絵を楽しんだり……。卓上に美しいペンホルダーを飾れば、筆記具を取り出し、納めるちょっとした動作さえも魅力的な一瞬になるのでは。

コクヨ「スチール印箱」
インダストリアルな趣に惚れるツールボックス

老舗文具メーカーのコクヨが1995年に発売したスチール製の印箱。日本のハンコ文化を支えてきたオフィスの必需品でありながら、同社が運営するデザイン性の優れた道具をそろえるライフスタイルショップ「THINK OF THINGS」でも販売されているプロダクトです。

オフィス用品らしく、用途のことだけを考えたシンプルで無駄のないデザインには普遍的な美しさがあり、シックなアイボリーカラーが、どんな空間であっても邪魔せずに馴染んでくれます。

仕切り板をフレキシブルに組み替えられるので、ハンコだけでなく、付箋、クリップなど、卓上に置かれた小物の整理にも◎。大きさは全部で6サイズあり、机の上で使うなら「豆」サイズか「小」サイズがおすすめ。丈夫なスチール性だから壊れにくく、取手付きで持ち運びも楽ちん。昨今のリモートワークにもぴったりです。

ワイスタジオ「ペーパーウェイト」
真鍮の素材感を味わう円錐型のペーパーウェイト

台湾のハイセンスな文房具ブランド「ワイスタジオ」が手がける真鍮製のペーパーウェイト。ワイスタジオは台湾の会社「物外設計」が展開するブランドで、「そのものの余韻を伝えたい」という想いが込められ、今回紹介するペーパーウェイトには「真鍮そのものを楽しんでほしい」という意図があるそう。

ペーパーウェイトは、真鍮素材をカットし磨いたシンプルなデザイン。あえて表面処理をしないことで、経年劣化による色や質感の変化を出やすくしているのだとか。くすんだ輝きがアンティーク風のいい味になったり、磨いて光沢を復活させたり、好みの雰囲気に育てるおもしろさも魅力のひとつ。

あえての円錐形状は、ちょっとしたアンバランス感を楽しんでほしいという遊び心から。絶妙な傾き方も心地よく、眺めていたら閃きもあるかも……。真鍮素材はしっかりと重みがあるので、どの向きで使ってもペーパーウェイトとしての役割は十分。長く付き合っていきたい相棒になりそうです。

倉敷意匠計画室「白磁 テープカッターL」
白磁の風合いがなめらかでモダンなテープカッター

岡山県倉敷市を拠点に活動する雑貨メーカー「倉敷意匠計画室」のテープカッター。手仕事の継承にこだわる同社がオリジナルで企画したもので、1,000年の歴史を誇る焼き物の産地、愛知県瀬戸市の窯元で作られています。

丁寧な暮らしに馴染むよう、ナチュラルな素材にこだわり、四角く形成した陶器のボディに白磁の釉薬をかけ、天然木のテープ軸をセット。底面には滑り止めのコルクが貼られています。錘などは入っていないものの陶器の重みで安定しているから使い勝手もよし。

一見、無駄のない直線的でシンプルなデザインですが、よく見るとわずかに凹凸も。どこか温かさも感じられるプロダクトです。現代的なスタイリッシュさと、自然の風合いが融合したテープカッターは、インテリアとしての存在感も放ってくれるはず。
 

HIGHTIDE「ガジェットレスト」
フラットにたためて持ち運べるガジェットスタンド

コロナ禍により、自宅でスマホやタブレトを見ながら過ごす時間が増えていますよね。そこであると便利なのが卓上スタンド。手を塞がないので、なにか作業を同時進行するときに、両手がフリーになってはかどります。

福岡の文具メーカー「HIGHTIDE」では、ライフスタイルの変化によりスチール製の書見台「ブックメタルレスト」を使用する人が増えたため、同じシリーズとして小さいサイズの「ガジェットレスト」を新発売。無駄のないミニマルなデザインは踏襲しつつ、ぐっとコンパクト、携帯性を重視してフラットに折り畳める仕様に。畳むと6mmという薄さになり、使っていないときは手軽に片付けられて限られたワークスペースを邪魔しません。

カラーは、グレーや白、黒、カーキなどのインテリアに馴染みやすい色のほか、ミントやレッドなどの明るい色みの全7色がラインナップ。卓上のみならず、キッチンでレシピを見たり、寝室で就寝前に映画を楽しんだりとあらゆるシーンで大活躍。コロナが明ければ、出張、旅行などに欠かせないアイテムとなりそうです。