茹だるような暑さの続く夏は、デスク周りを涼しげに演出して気分よく過ごしたいもの。そこで、ガラスやアクリルなど“クリアな素材”を使った、涼やかで美しい透明文房具をセレクトしました。再生ガラス製のペーパーウェイト、気泡が浮かぶアクリルの定規など、見た目から涼を感じるアイテムを取り入れてみて。

ハイタイド「アタシェ 再生ガラス ペーパーウェイト」
光と影が織りなす表情が美しい、廃瓶製ペーパーウェイト

ヴィンテージやブロカントのようなのガラス製のペーパーウェイトは、廃瓶を生まれ変わらせたアップサイクルアイテム。ハイタイドの“愛着をいだくアイテム”シリーズ「attaché（アタシェ）」の一品で、「資源を無駄にせず、環境になるべく優しく暮らしを繋いでいく」という想いから、廃瓶の回収、ラベル剥がし、洗浄、砕くなどの工程を経て、職人が一つひとつ丁寧に形作っています。優しく手に馴染むぽってりとしたフォルム、水中を思わせる気泡など、手仕事ならではの表情が愛着を深めてくれる。

カラーは、牛乳瓶、コーラ瓶、ラムネ瓶のもともとの色を活かした、温かみのあるクリア、淡いグリーン、涼しげなブルーの3色を展開。表面は型押しで、光に透かすと卓上に柔らかな光と影を落とします。窓辺にオブジェとして置いてその透明感を楽しむのもよさそう。

MOHEIM「PEN TRAY」 
涼やかで遊び心も。異素材ミックスのアクリルトレイ

タイムレスなデザインを手掛けるライフスタイルブランド、MOHEIMの異素材ミックスのトレイ「PEN TRAY」。硬質なアクリル板を柔らかな曲線フォルムの木材と組み合わせた、抜け感のあるモダンなデザインです。

透明感を楽しむクリアのほかに、ランダムにストライプが散らばるbou、ダイヤモンド柄のgmtなど、トレーの柄は全部で5種類。削ぎ落としたシンプルさの中にもほどよくリズムが感じられて、デスクに置けばそれだけで遊びのある雰囲気に。ペンやハサミなどの文房具はもちろん、メガネや時計を置くのにもぴったりなサイズ感で使い勝手も◎。

コクヨ「泡の定規」 
アクリルに美しい泡を閉じ込めたユニークなルーラー

シンプルなアクリル板に泡を閉じ込めた「泡の定規」。文房具メーカー、コクヨが開催するプロダクトデザインの国際コンペティション「コクヨデザインアワード」の2015年次優秀賞を商品化したもので、作家は塚田圭さん。

「美しい暮らし」というテーマのもと、自然界に存在する泡を生活の道具の中に封じ込めるというアイデアから生まれたもの。アクリルの定規には１cmごとに泡がランダムに入っていて、使い手はそれを頼りに計測を。側面に控えめに入れられた1mm単位のグレーの目盛りは、商品化にあたり実用性を付加するために追加されたのだそう。自然の情緒を日常に取り入れた、なんとも奥ゆかしく美しいビジュアル。デスクに、ペンケースに忍ばせておくだけで、アートを感じられるアイテムです。

BOROSIL「トールビーカー 1000 ブランク」「ビーカー 500 ブランク」 
実験室のよう。インドの老舗が作るクールなビーカー

まるで理科の実験室にありそうな、均一な厚みのガラス製ビーカー。それもそのはず、ビーカーやフラスコといった理化学製品の製造を行う、インドの老舗ガラスメーカー、BOROSIL社のアイテムです。こちらの「トールビーカー 1000 ブランク」「ビーカー 500 ブランク」は、本物の実験器具から目盛やプリントを取り除いたシンプルなデザインに。

印字が一切ない無骨なビーカーは、生活感が薄くクールな印象で、すっきり見せたいデスク周りにぴったり。また、クリアな色味は飾るものを邪魔しないので、カラフルなペンや色鉛筆を挿したり、花やグリーンを活けたり……、印象的なディスプレイがかないます。

HITOTOKI「SODA（ソーダ）透明マスキングテープ」 
透け感のある素材で爽やかに。透明×チェックのマステ

“日々をたのしむ”をテーマにした、キングジムの「HITOTOKI（ヒトトキ）」。こちらでセレクトしたのは、「SODA（ソーダ）透明マスキングテープ」です。柔らかなフィルム素材に絵柄がプリントされていて、弱粘着の貼ってはがせるテープというのもポイント。ノートやレターに貼るのはもちろん、ガラス、アクリル製品をデコレーションして透け感を楽しむのもいい。

写真右の「クロス」、左の「チェック」は、アートディレクターでイラストレーターの東出桂奈さんがデザイン。爽やかな色味とリラックス感漂うタッチのテキスタイルは、夏にぴったりのマスキングテープです。