プレゼンや営業など人前で話をするときに、急に上がってしまう人も多いはず。緊張する場面では不安が募り、普段よりストレスを感じてしまいやすいもの……。今回はそんな緊張状態を簡単にリラックスさせる呼吸法をレクチャー。手のツボを押しながら呼吸を整えるだけの簡単な気功なので、すぐに取り入れられるのも嬉しい。解説は鍼灸院「アキュサリュート高輪」院長の瀬尾港二先生。イラストはお笑いコンビ蛙亭の中野さんです。
外出先でもできる!交感神経をほどよく緩めるツボ押し
瀬尾 クライアントの前でのプレゼンや、営業先で初対面の人に会うときなど、仕事における対人の場面には緊張やストレスがつきもの。急に起きてしまう緊張にサッと対処できるのが「労宮(ろうきゅう)呼吸」です。
やり方はとても簡単で、左手のひらの中心にある「労宮」のツボを刺激しながら、ゆっくりと呼吸を整えていきます。すると身体全体に気が巡り、不安によって緊張状態にある交感神経をほどよく緩めてくれます。
急な緊張や不安を手早くほぐせる「労宮呼吸」
◾️緊張をほぐす気功「労宮呼吸」
1)左手のひらの中心で、人差し指と中指の中間にある「労宮(ろうきゅう)」のツボを刺激する。 |
2)ゆっくりと息を吐きながら右手の親指を立ててしっかりと押し、息を吸うときには力を緩める。吐くときに胸から体全体に気が巡り、吸うときに体を緩めていくイメージ。吐く時間を長めにするのがポイント。 |
手の中でこっそりと行なえるので、外出先や人が多いところでも実践しやすい気功です。緊張しがちな方は、ぜひ試してみてください。
プロフィール
- 瀬尾港二
- アキュサリュート高輪院長
- 1960年宮崎生まれ。ICU理学科卒業後、北京中医学院(現北京中医薬大学)針灸推拿学部に入学。在学中から気功や武術の大家に師事。92年卒業。2010年にアキュサリュート高輪を開設。一般社団法人日本中医薬学会理事・事務局長、神奈川衛生学園専門学校非常勤講師、東京医科歯科大学非常勤講師。著書に「図解 よくわかる東洋医学―漢方薬・ツボ・食事、3つの養生法で治す」「家庭でできる漢方〈4〉不眠症―原因・タイプ別 眠れるからだに体質改善!」など。
2023.07.28 Fri